『美闘士達よ、三つの月が夢結ぶ時、神の響きを嘱せ!華麗に過激に叛乱スタート!』
概要
『クイーンズブレイドリベリオン』とは、ホビージャパンより出版されている『クイーンズブレイド』(Queen's Blade)と呼ばれる作品群の続編である。主に書籍展開をしているが、対戦型ビジュアルゲームブック、カードゲーム、アニメ、アクションフィギュア、関連グッズと幅広い展開をしている。
なお、正確には、タイトルにスペースを含む為にpixivでは正式なタイトル表記が不可能である。「リベリオン」と単純に表記されたり、『クイーンズブレイド』シリーズの一部とみなして「クイーンズブレイド」と表記されたりしている。
ゲームブック版
クイーンズブレイド同様、『ロストワールド』シリーズのバリエーションとなるゲームブック。
本の装飾も前作を踏襲した作りとなっているが、今作では人物ごとの枠線や表紙背景など、よりイラスト画集として豪華絢爛を意識したデザインとなったり、〈枠線要素は同シリーズのスピンオフであるゲイトへと継承されている〉システム面でも新要素2モードチェンジシステムなど新たな試みがなされる等進化がみられる。
ゲームブックとしては遊び要素の多いシリーズだが、クイーンズシリーズの根底にあるのはTRPGを起点としたシリアス要素であり、前作でも異母と家督、階級と貴族、女王の狂心と暗殺、異種族の迫害、旧支配者と教会と様々なテーマが扱われた。また、メディアによって描写や設定で若干の差異がある。
TRPGを主題としているため、物語は読者の手に委ねられることを基本としている。画集や躍動感あふれるポーズ集としても需要を持っており、もちろん実際に本同士でゲームを行う事も出来る。
ストーリー
物語形式はストーリー形式が前面に出されており、主人公・アンネロッテを中心とし、登場人物に焦点が当てられていく構成となっている。クイーンズシリーズの続編であり、今作ではクイーンズブレイドで今まで謎に包まれてきた世界観を紐解いていく。
今作でもブランウェンやシギィ、ルナルナ等の設定からわかるようにお馬鹿要素は相変わらず健在。また全登場人物にクイーンズシリーズ特有の仕掛けが施されている。ライラやミリムなどの性格からもわかるように、コミカル色もまた健在である。
続編のため前作の人物と響き合うように人物が配されている。前作の伏線や新旧人物同士の掛け合いもあり、『クイーンズブレイド2』といった趣がある。
あらすじ
(※公式サイトより引用・修正)
大陸を支配する女王を決める四年に一度の闘技会、クイーンスブレイド。かつてない激闘が繰り広げられた三十回目のクイーンズブレイドは終結。前女王逢魔の女王アルドラは敗れ、新たな女王の座に就いたのは雷雲の将クローデットであった。
人格者で知られていたクローデットは女王となるや豹変し、大陸は戦火で地獄となる。
また急速に世界に浸透し始めた魔導石と呼ばれる錬金技術により"力の格差社会"が生まれつつあった。
しかしそんな絶望的な世を立て直すために立ちあがった者がいた。騎士姫アンネロッテである。アンネロッテは義姉妹の契りを結んだ美闘士達と共に、<叛乱軍>として義の旗を挙げる。
アンネロッテは戦い続ける。数々の美闘士達が<叛乱軍>に心服し、アンネロッテの義妹達は増えていく。無視できない勢力となった<叛乱軍>に対し、ついに女王は精鋭の美闘士達と大軍勢を送り込んでくるのであった……!!
はたしてアンネロッテと義妹達は、雷雲の女王を打倒することができるのだろうか!?
それは戦ってみなければわからない!
登場人物
クイーンズシリーズはクリエイターのコラボレーションを目的としたもので、名立たる実力派のアニメ監督、イラストレーター、デザイナーが参加している。ある意味『絵師のクロスオーバー』を実現させた企画である。人気絵師のオリジナルが見られたり、それが商品として発表されたり作家が他の作家の人物を描くなど、pixivの楽しみ方と似た点も顕在する。
人物造形はクリエイターがテーマに基づき創造しているため各々の趣向、シリーズ内での立ち位置、コンセプトが混沌と混ざり合いフェティッシュなデザインになる事が多い(リベリオンではその路線を強化し、遊び要素の多いデザインが配されている)。
- 叛乱の騎士姫アンネロッテ
- 超振動戦乙女ミリム
- 錬金軍師ユイット
- 錬金鋼人ヴァンテ
- 牙を統べる者エリナ
- 鋼鉄参謀ユーミル
- 雷雲の女王クローデット
- 対魔師ターニャン&サイニャン
- 異端審問官シギィ
- 月影の踊り手ルナルナ
- 宝石姫エイリン
- 召喚士アルドラ
- 大海賊キャプテン・リリアナ
- 囚われの竜戦士ブランウェン
- 神罰の執行者ライラ
- 戦神の侍イズミ
- 沼地の魔女ウェルベリア
テレビアニメ
2011年10月29日、2012年1月28日に発売のプレミアムビジュアルブック付属OVAとして、初の映像化。その後2012年春アニメとして、2012年4月から6月までOVAの続きのストーリーとなるTVシリーズが放送された。TVシリーズとは時間軸が異なる物語「ヴァンキッシュド・クイーンズ」のOVAでも「リベリオン」の一部の人物が登場している。
TVアニメの放送局は、地上波独立局のチバテレビ・TOKYOMX・サンテレビとBS放送のBS11、CS放送のAT-X。ただしR-18由来の性的な描写があるため、AT-X以外の放送局では一部修正が行われている。