仮面ライダーシリーズ第8作。
悪の秘密組織バダンによって脳以外の99%を機械に置き換えられ記憶を奪われたパーフェクトサイボーグのゼクロスにされてしまった村雨良は、ある日記憶を取り戻すと殺された姉の敵を討つためバダンとの戦いに身を投じる。そこで9人の男たちに出会い「仮面ライダー」という生き方を知る。いま、仮面ライダー10号の戦いが始まった!
解説
仮面ライダースーパー1の終了から間もない81年10月。シリーズ続投を願うファンの声援に触発された原作者・石ノ森章太郎氏とプロデューサー平山亨氏が一年半に及ぶメディア展開の果てに映像化にこぎ着けたライダーである。
同企画は順調に進行し82年8月ごろには「ZX」という名前と、主演を菅田俊が務める事などが「ネーミング発表会」というイベントで発表された。
当初はテレビマガジンやテレビランドの1982年8月号から、雑誌上の特写企画(スチール写真に小説を乗っけた絵本形式)として作られ、映像用ではないため造形にこだわった(大がかりなギミックや装飾を施すことができた)怪人たちが強烈なインパクトを残した。
またその合間には遊園地などで菅田氏が変身ポーズを披露する遊園地でのショーが定期的に行われ、あらゆる媒体で多角的に行われた企画の総称が『仮面ライダーZX』である。
当時はTV番組の構成上新たに実写作品を枠に入れることが難しかったため、1984年1月のスペシャル番組「10号誕生!仮面ライダー全員集合!!」にて登場し、それまでの企画の総決算的な内容となった。
このため『ZX』という企画の出発地点である『1982年』か、あくまで映像作品を登場年数としてカウントした場合は「10号誕生!仮面ライダー全員集合!!」の『1984年』の代表とするかで解釈が割れる。
昨今は後者を採用する割合が多い。
映像では1回限りだったが「仮面ライダー10号」としての称号をキチンと貰った上で作品展開は終了しているのでオールライダーには必ず含まれ、ゲームや映画などではほぼ常連である。
村枝賢一著・「仮面ライダーSPIRITS」第二部において10人ライダーの物語の主役をつとめる。
後に平山亨氏により小説版が書き下ろされており、1クール(13話)程度の物語が構築されていた。
後はガンバライド、ガンバライジング、ガンバレジェンズライダージェネレーション、ライダージェネレーション2、バトライド・ウォー創生仮面ライダーSDなど、オールライダーを題材にした作品ではたいてい登場する。
2021年に行われた「全仮面ライダー大投票」では、同じく昭和ライダーの「J」共々全部門でランクインを逃した。
テーマソング
- ドラゴン・ロード
作詞:石ノ森章太郎/作曲:菊池俊輔/編曲:吉村浩二/歌:串田アキラ
串田アキラが初めて歌った仮面ライダーソング。『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』の主題歌として使用されたが、ZXの名前が決定する前に作曲された為、後述の「FORGET MEMORIE'S」同様にライダー名は登場しない。
- ドラゴン・ロード2014
作詞:石森章太郎/作曲:菊池俊輔/編曲:鳴瀬シュウヘイ/歌:串田アキラ×KAMEN RIDER GIRLS
「仮面ライダー大戦」主題歌。ドラゴン・ロードのアレンジ曲。
- FORGET MEMORIE'S
作詞:八手三郎/作曲:菊池俊輔/編曲:吉村浩二/歌:串田アキラ
こちらもZXのテーマソングだが、劇中では未使用だった為、ドラゴン・ロードに比べて知名度はかなり低め。
関連項目
仮面ライダーディケイド 仮面ライダーフィフティーン 仮面ライダージオウ 仮面ライダーレジェンド
ウルトラマンネオス:同じく超メジャー作品の中で不遇な扱いのキャラ。
仮面ライダーG・・・・同じくゲスト的な作品として扱われていた。