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キャラクターとしての01についてはこちらで。

解説編集

特撮版編集

人造人間キカイダー』の後番組として1973年放映開始。

キカイダージローも度々参戦、ダブルキカイダーとしてハカイダー四人衆世界大犯罪組織シャドウと戦った。ビジンダーワルダーなどライバルキャラの存在感も光っていた。

ただし予算は低い。放送中にオイルショックが発生し、後半は特に予算不足に悩まされていた。そのせいか敵の着ぐるみは使い回しが多い。また、複数の脚本家が分業していたため、ストーリーに明らかに矛盾が生じる点が多々ある

なお、イチローのキャラクターが典型的なヒーローであるのは、池田駿介氏が原作を参照せず、ジローのということを踏まえて鞍馬天狗のようなそれまでの典型的ヒーローを演じたため



白いトランペットが奏でる風切るメロディが辺りに響き渡るその時、彼は現れるのだ。


チェンジキカイダー、ゼロワンッ!!


コミック版編集

ブログ絵・石ノ森章太郎先生誕生日&御命日塗り直し

まずコミック版の主人公キカイダーことジローである。

ダーク破壊部隊壊滅後、ハカイダーが四人衆として復活。

ピンチに陥ったジローの前に封印されていたゼロワンが目覚めるという展開である。

後に戦闘で右手を失い、ジローに改造されて右腕にマシンガンを内蔵される。

TVと違うのは良心回路がないこと」。これによってキャラクターは特撮版とは大きく異なることとなった。どのくらい違うのかというと、アニメ版と漫画版のシーブック・アノーくらい違う。そのため楽天的でぶっきらぼうな性格であり、ジローよりも合理的ともいえる判断をくだし、それが粗暴に見えることもあった。

「片っ端から刺身カマボコにしてやるぜ、それとも焼き魚か?」「デンデンムシムシ(無視と掛けている)カタツムリときた!!」「ジローよくも貴様兄貴に向かってそんなことを!」「ヒャア、は、早く誰かなんとかしろ!」「ニャ、にゃにおうバカにすんな!」など、まず池田駿介氏の特撮版イチローなら口が裂けても言いそうにない軽いノリの台詞が多く、石ノ森先生の大好きな顔芸も相まって後半のコメディリリーフとしての役割も担っていた。

なお弟分として、ジローが無聊を慰めるために勝手に作ったキカイダー00がいる(設計自体はゼロワン以前のものと思われる)。正確に考えればの作った息子だから、っ子にあたるのだが。


アニメ版編集

「キカイダー01THE ANIMATION」として制作された。萬画版により近い内容であり、また「サンライズ・ビーム」の夜間発射の際の体内回路の描写から「S.I.C小説」の「稲妻回路」を採用しておりS.I.C発祥の設定なども入っている事が分かる。

しかしシャドウやビジンダーの設定は特撮とも萬画版ともS.I.Cとも違う、アニメ独自のものとなっている。

主人公は01のはずであるがコミック版のラストを踏襲してるため、その、まあ、なんだ…。


イチロー編集

いちろー

特撮版では池田駿介氏が演じた。

アニメ版の声優は、森久保祥太郎氏。奇しくも原作者と同じ名の読みを持つ人物である。

本作の主人公であり、キカイダー試作機として作られたロボット。作ったはいいものの、使い勝手が良すぎるが故に悪の手に渡らぬよう仏像(特撮版では仁王像)の中に封印されていた(ゲーム『スーパーヒーロー作戦』では、イチローの完成度の高い良心回路は、学習次第でサブロー・ハカイダーの悪魔回路になりかねないため、危険性が確かめられるまで封印されたという設定がある)。

太陽電池で動くという今でいうエコロボットでもある。そのため、は活動が制限されるという欠点があり、真夜中でも平気で戦っていたジローはそこが改善されたと見ていい。

光明寺博士は音楽が好きだったため、イチローはトランペットを吹くのが、ジローはギターを弾くのが得意という機能が付属している。


ジローがPL学園の応援のように皮膚がパタパタひっくり返って変身するのに対し、イチローは万華鏡をモチーフとした幻想的な変身シーンが印象的。

変身後のゼロワンはキカイダーとは配色が逆(右が赤で左が青)で、頭の大きさも左右対称である。また、キカイダーに比べると体がゴツゴツしていて黒いラインも入っており、なおかつクリア部分が多いなど、より機械的な外見をしている。

特撮版の必殺技は一撃で郵便局をも吹っ飛ばす稲妻を纏った手刀「ブラストエンド」(郵便局を吹き飛ばしたのは「ブラストアタック」と呼ばれるバージョン、強化版は「ブラストエンドクラッシュ」と呼ばれる)、高速回転しつつ敵の部隊を吹き飛ばす「ゼロワンドライバー」(『レッツゴー仮面ライダー』ではこちらを使用)。なお、ゼロワンドライバーの威力は魂ボンバーと同じ1000t。

コミック版やアニメでは全身から放つ強力なレーザー「サンライズビーム」を使用していた。

チョップ技ゼロワンカットは水平100トン垂直300トンの威力があり、ゼロワンキックは500トンの威力がある…つまり通常攻撃の時点で平成ライダーの基本スペックを軽々凌駕しているのである。連続パンチは「ゼロワンアッパー」と呼ばれる。この他、右手から放つビーム「ブラストパワー」、上半身を発光させて対象を燃やす「ゼロワンファイアー」、回転して敵の攻撃を弾く「ゼロワンタイフーン」といった技を持っている。

弟と組めば「ダブル・ブラザー・パワー」、ビジンダーと組めば「ブラストレザー」、弟とビジンダーの3人では「キカイダートリプルサークライン」という必殺技が放てる。


それだけでなく、非戦闘能力に目を向ければ、胸には人間用の超小型酸素吸入器、目には望遠機能、宇宙空間でも活動できる引力調整スイッチ、ベルトからはパラシュート付きの「ゼロワンネット」を射出できたり、手を振るだけで消火活動も行える。挙げ句の果てには改造された人間を元に戻してしまう「ゼロワンリバース」といった能力を行使する始末である。

イナズマンBLACKRXの影に隠れがちだが、コイツも石ノ森ヒーローの中では屈指のチートヒーローである。


エアークラフトのようにキカイダーと同じ能力も使用可能(風に乗る技は「ゼロワングライダー」とされている)。



余談編集

イチローを演じた池田駿介氏は、書籍【キカイダー讃歌】を執筆する際に、原作者「石ノ森章太郎」氏の自宅へ訪問した。

池田氏は、原作を熟読して役作りに挑んだわけではなくイチローを鞍馬天狗をイメージして役作りに挑んでいたらしく、原作の存在を後から知ったという。原作を読んだ時に、自分がイメージしていたイチローと原作のイチローのイメージが大きく離れていたことにショックと後悔の念を抱いてしまい強いショックを受けて悩んでいたことを石ノ森氏に打ち明けた。

石ノ森氏は『原作は、あくまでも原作です。ドラマ版で活躍するキャラクターは、役者さんの個性に合わせればいいんですから』と回答した。この言葉を聴いた池田氏は、思わず涙したとのこと。


ジオウの夏劇場版仮面ライダーゼロワン登場シーンのエキストラ参加撮影では撮影時に(仮面ライダーの方の)ゼロワンの情報がまだ未解禁であり、撮影現場では代役としてキカイダー01が登場していた(当然ウォズの祝辞もキカイダーのものになっていた)。

この時エキストラは「ゼーローワン! ゼーローワン!」とコールしていたが、実際には彼らの前にはライダーではなくキカイダーの方の「ゼロワン」がいた事になる。

この撮影で次の新しいライダーが「ゼロワン」という名前であることを察した人も多かったようだが、前例がある事から今回もキカイダー01がライダーの映画に登場するのかと違和感なく受け入れた人もいたのだろう。


さらにあちらもゼロワンドライバー(正式名称は飛電ゼロワンドライバー)という変身アイテムを使用し、地上波での「ゼロワン」放送開始と前後して、こちらの「01」もなぜか(順当に考えれば前作から配信すべきであろうところを差し置いて)東映特撮YouTubeにて配信を開始しているなど、昭和と令和で垣根を超えた奇跡の繋がりが生まれていたのである。

関連タグ編集

人造人間キカイダー イチロー ハカイダー ビジンダー 石ノ森章太郎

アニキ ヒートトリガー リエコ ワルダー

仮面ライダーゼロワン:同じ石ノ森章太郎原作のヒーロー。先述した通り何気に逸話が多い。

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