白いトランペットが奏でる風切るメロディが辺りに響き渡るその時、彼は現れるのだ‼
「悪のあるところ必ず現れ、悪の行われるところ必ずゆく、正義の戦士キカイダー01‼」
概要
『キカイダー01』の主人公。
ジローことキカイダーよりも先に光明寺博士が作製していた人造人間で、完全な“良心回路”がセットされている、弱者を抑圧する存在に対して迷いなく戦うことが出来る正義の戦士。
博士によって、日本を取り巻く悪のエネルギーが増大した際に目覚めるようにセッットされた上で仁王像の中に3年間封印されていたが、『ダーク』壊滅後に『ハカイダー部隊』が現れた事に反応し活動を開始した。
完成された“良心回路”を持つが故に、弟のジローと違いたとえ相手が悪人であっても人間には一切危害を加えることが出来ない他、頭部に備え付けられた太陽電池で活動している為、太陽光を常に得られる状況下ではキカイダーよりも強いが、日没後や海底などといった太陽光が届かない場所では出力が1/10以下に低下してしまうという弱点を持つ。
尚、太陽エネルギーを取り入れやすくするために内部機械の露出部位が多く、キカイダーとは逆に右半身が赤く、左半身が青いという特徴を持っている、
また、パワーは弟のキカイダーに勝るが、聴力、視力はキカイダーに後れを取る。ちなみに後にザダムの念力に対抗する為に「念力遮断回路」が組み込まれた。
萬画版の設定
ジローの兄で、光明寺博士が最初に造り出した太陽電池で作動する人造人間。
風天和尚が「科学を正しく使うためには正しい精神が大切だ」と光明寺博士を諭して飛騨奥山にある木菟寺に隠させたが、弟のジロー(キカイダー)が寺を来訪したのに合わせて目覚めた。
特撮版とは違って“良心回路”が組み込まれていない為、ジローよりも直情的な性格をしている。また本人曰はく、自身の電子頭脳がジローの電子頭脳の試作型である為、彼ほど深く思考しないらしい。また、それくらいが丁度良く、ジローには考えすぎだと忠告を行っていた。
尚、人間を護る為に戦わなければならない理由が今一つ理解していない為に投げやりになる事があるほか、ジローに対して生々しい嫉妬や劣等感を覗かせる事もある。
能力
特撮版及び『02』における01の必殺技。
空中で飛び蹴りの体制になった後、クロスした両腕を真上に挙げる動作を行う、第16話まで称されたタイプAと空中回転をした上で飛び蹴りの体制になった後、両腕から衝撃波を放つ、17話から使用されたタイプBの2パターンがある。技が決まると赤いバックに細かくひび割れたガラスが崩れ落ちるというシーンが挿入される。
尚、『02』の設定では『電磁エンド』を見て01が学習した技という事になっていて使用したのもキカイダーと共にガッタイダーを撃破した際のみである。
ブラストエンドクラッシュ
第20話で使用されたブラストエンドの強化版。見た目こそ変わっていないが、その威力はブルドーザーといった重機すらも容易く破壊する。
サン・ライズ・ビーム
萬画版、『02』、アニメ版での必殺技。
頭部や胸部から、ソーラーエネルギーをレーザービームとして発射する。アニメ版ではハカイダー四人衆の合体形態である巨大人造人間・ガッタイダーを撃破したほか、最終兵器「アーマゲドン・ゴッド」を怯ませるほどの威力を披露していた。またアニメ版では夜間に使用する際に体内のエネルギーを強制的に大量に使用する描写が有りそこから「S.I.C小説」が初出の「稲妻回路」の設定が採用されているのが分かる。
萬画版、S.I.C、『02』、アニメ版で採用されている腕部に仕込まれたマシンガン。
詳細はリンク先参照。
特撮版の技の1つ。
体を高速回転させ、複数の敵を薙ぎ払う。1000tの威力があり、『ブラストエンド』への繋ぎ技として使用されることが多い。尚、キカイダーもこれと似た技を11話で披露している。
ゼロワンカット
特撮版の技の1つ。手刀で敵を切り裂く。水平チョップは100t、垂直チョップは300tの威力があり、『ゼロワンドライバー』への繋ぎ技として使用される事が多い。
ゼロワンキック
ドロップキックの様に、両足で繰り出す強力な飛び蹴りで、500tに威力を誇る。飛び蹴りと地上で蹴る2つのタイプがある。
ゼロワンファイアー
特撮版の技の1つ。
第32話で披露された技で、上半身を発光させ、物体を炎上させる。
ゼロワンチョップ
特撮版第22話で披露された手刀技。
体を捻りながら、または上から振り下ろしながら放つチョップ。変身前でも使用可能。
ブラストアタック
特撮版の技の1つ。
『ブラストエンド』同様の体勢を取った後、エネルギーを放出する。
ゼロワンキャッチ
特撮版第28話で披露された技。
効能については、言わずもがな。