概要
原作では完全なロボットだが実写版の方では設定が異なり改造人間になっている(しかし本編であまり言及はされていない。また『キカイダー大全』などの書籍ではロボットと記載されている)。またワルダーがビジンダーにラブレターを手渡すシーンは脚本に関わっていた長坂秀佳氏のアイディアによるもの。長坂曰く「サイボーグでも機械でもないんだから別にいいだろう。」との事である。
特撮版では卑怯な手段を嫌う正々堂々とした剣客で(侍言葉を話すのも長坂氏のアイデアである)、善悪の判断がつかないことに悩み苦しみ(※)、そのため忠義の心を持つ犬を恐れる。
[https://www.pixiv.net/artworks/73919992]
ビジンダー・マリに淡い恋心を抱く。武装はチェーンを発射したり機関銃になったりする仕込み杖、「雷神村雨」「風神村正」と呼ばれる名刀(※※)。必殺技は「ワルダー燕返し」。
ビジンダーを助けるべく、己の寿命が残り一週間となる事も構わず、自身のエネルギー回路をビジンダーに移植。そして最後に、ゼロワンと壮絶な死闘を繰り広げる。
漫画ではビジンダーの兄ロボットという設定。ほとんどこちらでは雑魚。しかも丸ボーズだし。そのためか、アニメ版ではすっかり出番がカットされている。
テレビゲームなどでは、その男振りの良さからか、強敵かつ見せ場が多い。
PS『スーパーヒーロー作戦』ではシャドウが登場しないため、ネロス帝国の暗殺ロボット軍団を束ねる「凱聖」(リーダー)として登場している。ちなみにギルハカイダーは破壊ロボット軍団凱聖。
石ノ森章太郎氏が想像したヒーローが揃う『スーパーヒーロー烈伝』では、ジロー・キカイダーにより良心回路を内蔵され、パーティに加わる。
人造人間ハカイダーの後日談『ラストジャッジメント』では、ギルによって生み出されたロボットの一体にして、ハカイダーの右腕を吹き飛ばした強敵。
誇りを取り戻すべく現れたハカイダーとの死闘を繰り広げるも、最期はハカイダーの右腕を返却、ギルが憎いからビジンダーを救ってくれと言い残し、ハカイダーに看取られて散って逝った。
EDではワルダーの遺言通りにビジンダーが救われる事となった。
また特撮大戦では2体しかいない「原作で死亡したが、ゲームの展開によって生存できるキャラクター」の片方である(もう1人はライダーマン)。
仲間に加わるのは遅く、他の強力な味方と比べると特別強いといわけではないが、キカイダー系の味方では最強の能力を持つので活躍が見込める。武器は3種類だが、使いやすいものが揃っている。
※…影が本物の二倍強いコピーロボットになる光線をワルダーが受けた際にワルダー以上に善悪の判断がつかない自分勝手で横暴なコピーのワルダーが現れた。なお、この影はオリジナルが正義なら悪のコピーロボットになるのだが、ワルダーは当初「悪の自分の反対となる善のワルダー」が出る事を確かめようとしたのである。寡黙かつ侍然したワルダー自身の方はどちらかと言うと強者を求める修羅の道を行く性格という見方もできる。
※※……この「風神村雨」「雷神村雨」は、ワルダー自身曰く「ワルダー家に代々伝わる剣」との事。風神村雨はビジンダー=マリに、シャドウ浪人ロボットと戦うためにと託す(しかし、マリはゼロワンを助けるために風神村正を用い、皮肉にもこの刀を持ったゼロワンと切り結ぶ事となる)。