映画「告白」で評判を取った中島哲也監督の次回作。深町秋生のミステリー小説『果てしなき渇き』が原作。
前作のグロ路線を更に推し進め、原作における描写をできる限り忠実に映像化した賛否両論の問題作。なお、映倫によるレイティングはR-15指定。実写化にあたって登場人物の名前など変更されている箇所がいくつか存在している。
主要キャストには『パコと魔法の絵本』で主演を務めた役所広司、『嫌われ松子の一生』で主演を務めた中谷美紀、『告白』に出演した橋本愛など、中島がかつて監督した映画に出演した俳優が名を連ねた。一方で物語の中心人物となる、主人公・藤島昭和の娘である加奈子にはオーディションで発掘された小松菜奈がキャスティングされた。
その陰惨な内容から賛否両論を巻き起こしたものの、海外ではオースティンファンタスティック国際映画祭 最優秀脚本賞を獲得しており、トロント国際映画祭では正式出品作として上映された。
藤島昭和 - 役所広司
加奈子 - 小松菜奈
「ボク」(瀬岡) - 清水尋也
浅井 - 妻夫木聡
愛川 - オダギリジョー
松永 - 高杉真宙
遠藤 - 二階堂ふみ
森下 - 橋本愛
長野 - 森川葵
桐子 - 黒沢あすか
咲山 - 青木崇高
辻村 - 國村隼
緒方 - 星野仁
島津 - 中島広稀
チョウ - 康芳夫
東 - 中谷美紀
金髪の男 - 葉山奨之
コンビニ店員 - 渡辺大知
愛川の妻 - 派谷恵美
監督を務めた中島だが、2022年5月18日付の週刊文春に本作に愛川の妻役で出演していた元女優・派谷恵美による告発が掲載されており、中島による過激な演技指導が原因で派谷は芸能界を引退、自殺未遂になるほどの精神的ダメージを負っていた事が綴られている。