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概要編集

2004年に全国8都市で公演された後藤ひろひと原作の舞台『MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人』を、『下妻物語』や『嫌われ松子の一生』などの監督を手がける中島哲也が、長編日本映画としては初めて3DのフルCGと実写を駆使し、新たな解釈で映像化。


キャッチコピーは「子どもが大人に、読んであげたい物語。」。



あらすじ編集

そう遠くはない昔、あるところに変人ばかりが集まる病院があった。

院内一の嫌われ者で偏屈な「クソジジイ」と呼ばれていた大貫は、ある日パコという少女と出会う。彼女にも意地悪に接することしかできない大貫は、紛失した純金のライターをパコが盗んだと誤解して頬を引っ叩き、泣かせてしまう。


翌日、大貫は再びパコと出会うが、パコは大貫のことを覚えていなかった。パコは事故で両親を失い、彼女だけは奇跡的に助かったが、事故の後遺症でたった1日しか記憶を保てないという記憶障害を持っていたのだ。今日起こった出来事は、明日になれば全て忘れてしまう。その翌日も、何事もなかったかのように大貫に近づいて来たパコだったが、彼が自分の頬に「触れた」ことは覚えていた。


パコと接していくうちに彼女の記憶に“何か”を残すことが出来るかもしれない。彼女のために“何か”出来るかもしれない。そう考えた大貫は、パコのために何か自分にできる事はないかと、病院の皆に頭を下げ、一緒にパコの愛読する絵本の演劇をしたいと懇願する。


キャスト編集

括弧内はクリスマスの劇中で演じた役名。

入院患者。浩一のおじで大会社の会長。傲慢で乱暴者。

入院患者の少女。交通事故の後遺症で、1日しか記憶が保てない記憶障害を持つ。両親は同じ交通事故で亡くなっている。

入院患者。消防車に轢かれて怪我を負った消防士。人命救助を生きがいにしている。

入院患者。銃の暴発で怪我を負い、入院しているヤクザ。

  • 木之元(ガマ姫・ガマ王子の母) -國村隼

入院患者。ジュディ・オング好きのオカマで、子持ち。怪我は治っているが、賠償金を吊り上げるため入院を無理に延ばしている。

薬物依存症の入院患者。自殺癖が強く、その度に入退院を繰り返している。子供の頃は「子供らしい可愛い演技」が売りの売れっこの子役だったため、大人の俳優になりきれないことを悩んでいる。

神出鬼没で掴み所のない謎の入院患者。空気が読めない。なぜ入院しているのかは不明だが、作中での医者 浅野との会話から精神疾患系での入院患者と推測される。

  • 浩一(アメンボ・ガマ王子の家来) - 加瀬亮

大貫の甥で、雅美の夫。弱気で妻には頭が上がらない(所謂、恐妻家)。

看護師。浩一の妻で、大貫の甥嫁。悪魔のような性格で、ことあるたびに夫に噛みつく癖がある。金のため大貫に媚びを売る。浩一からは「雅美ちゃん」と呼ばれている。

強面で髑髏とバラのタトゥーを入れた、悪魔のような不良看護師。

変装好きの医者。

  • 包帯バンド

劇中で音楽を演奏する包帯ぐるぐる巻きの入院患者たち。


関連イラスト編集

かえるの王子さまカエル王子

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