概要
1959年9月2日生まれ。福岡県出身。
CM制作会社・日本天然色映画を経て、1987年よりフリー。
CMディレクターとしては特に、ビール「サッポロ黒ラベル」の卓球温泉をするCMが有名。
映画監督としては2004年の『下妻物語』のヒットで注目されるようになり、その後もヒット作・話題作を作り続けている。2010年の『告白』では日本アカデミー賞最優秀監督賞と最優秀脚本賞を受賞。『告白』は第83回アカデミー賞外国語映画賞の第1次選考9作品に残ったが、最終ノミネート5作品には選ばれなかった。
人物
「プロの役者さんをほめるのは逆に失礼」という信念を持っており、『嫌われ松子の一生』に主演した中谷美紀は、著書で「出演者に厳しい」と、エピソードを披露している。他にも「（泳げないから）プールの深さはどれぐらいですか？」と質問した松たか子に対して「内容のことはともかく、プールの深さしか聞かないのかお前は？」と落胆したり、キャストやスタッフに怒鳴りすぎて当時子役だったアヤカ・ウィルソンに「みんな頑張ってるのにどうして怒ることしか出来ないの？」と逆に現場での態度を説教されるといったエピソードがある。
また「集団でのモノ作りが苦手」「熱気のある現場は嫌い」「重く辛い、胃が痛くなる空気の仕事が好き」であると語り、スタッフが撮影中に笑っていると「集中力が無い」と注意し、長年一緒に仕事をしているスタッフたちとも仕事以外の話はせず、彼らの私生活も全く知らないという。
本人も「キャストやスタッフと積極的にコミュニケーションを取るタイプではなく、カメラ前で起こる出来事にのみ集中し、それ以外のことに細かく気を配るのは不得意。」と認めている。
不祥事
『渇き。』の撮影にて、愛川の妻役で出演していた元女優・派谷恵美が性的被害による精神的苦痛を受けたことが2022年に週刊文春の取材で発覚。
派谷はバストトップ露出はNGであると事務所と契約しており、事務所は制作会社側プロデューサーに伝えていたものの、明確な取り決めを交わさなかった。その結果、女優が撮影当日に撮影を拒否したところ、現場は一時騒然とし、最終的に中島は「編集時には事務所と本人立ち合いのもと不都合な部分はカットする」と約束した。しかし約束は反故にされ、試写会でバストトップが露わになった映像が不特定多数に公開されるに至った。
その結果、派谷は芸能界を引退。一時は自殺未遂事件を起こすほど精神が疲弊しきっていたことも明らかとなった。
発覚当時、中島はこの件に対してコメントはしていなかったが、3年後の2025年、『時には懺悔を』公開にあたりnoteで撮影の詳細を記載。
「私が彼女と直接話し合う機会を持たなかったことで今回の事態が引き起こされた。」と自身のコミュニケーション不足であると釈明し謝罪した。
監督作品
映画
『はの字忘れて』1982年
『バカヤロー! 私、怒ってます 第二話 遠くてフラれるなんて』1988年
『夏時間の大人たち』1997年
『Beautiful Sunday』1998年
『下妻物語』2004年 - 主演:深田恭子/土屋アンナ 原作:嶽本野ばら
『嫌われ松子の一生』2006年 - 主演:中谷美紀 原作:山田宗樹
『パコと魔法の絵本』2008年 - 主演:役所広司/アヤカ・ウィルソン 原作:後藤ひろひと
『時には懺悔を』2025年 - 主演:西島秀俊 原作:打海文三
テレビドラマ
『SMAP×SMAP』Smap Short Films 「ROLLING BOMBER SPECIAL」2001年
『世にも奇妙な物語』2001年秋の特別編「ママ新発売!」2001年
『私立探偵 濱マイク』9話「ミスター・ニッポン ～21世紀の男～」2002年
『X'smap～虎とライオンと五人の男～』2004年
PV
斉藤由貴『少女時代』
尾藤桃子『Ru Tu True』
CHARA『光と私』
松たか子『みんなひとり』
ぼくのなつやすみ3 -北国編- 小さなボクの大草原 『2007年夏限定 特別映像企画 -あの夏に-』
SMAP『そっときゅっと』
E-girls『あいしてると言ってよかった』
