概要
SMAP×SMAPとは、フジテレビ系列のSMAPが出演するバラエティ番組。企画・収録などをフジテレビが、配信・営業などを関西テレビがそれぞれ担当する2局共同制作体制を取っている。
共同制作となった理由は、元々この番組を企画したのはフジテレビであるが、1996年当時フジテレビの放送枠は視聴率が好調な番組が多くて空きが無かった反面、関西テレビの制作枠に視聴率が不振であるバラエティー枠があったため、フジテレビ側が関西テレビ側に番組の企画と共同制作体制の提案をしたことにある。
放送枠の権利は関西テレビが握っており、本番組の全国へ向けての送信は関西テレビが行っているため、クレジットは関西テレビの方が上に来る。これに対しフジテレビは関西テレビから外注を受ける番組制作会社的な役割を担っている。
「スマスマ」という略称でもよく知られる。
SMAPがまだ6人であった1996年4月15日にスタートした(同じ日の21時からは木村拓哉主演のドラマ「ロング・バケーション」の放送も始まった。このため初回は30分繰り下げてのスタートだった。)。森且行がSMAPを抜けたのはこの番組が始まった直後のことであった。
2016年にSMAP解散に伴い2016年12月26日をもって番組は終了。20年の内放送回数920回。
後番組は関西テレビ単独の制作となった。
コーナー
この番組は、ビストロ、バラエティ、歌の三本柱で成立するとよく言われている。
放送順序は、ほとんどの場合上記の順番通りである。
ビストロSMAP
SMAPのメンバーが、ゲストの注文に応え、料理を振舞うスマスマの看板コーナー。
歌手のマドンナや宇宙飛行士の野口聡一氏、政治家ではソ連のミハイル・ゴルバチョフ、総理になる前の小泉純一郎など、しばしバラエティ番組の域を超えたとんでもないゲストが来るかと思えば、ベッキーの母親のような完全な素人が来店することもあった。
ちなみに、立地は住宅街から少し離れた丘の上であるとか、中居は雇われオーナーであるとかいう設定が実は存在する。また、電話予約も可能である。
ギャルソンが存在した六人時代から、森の脱退による五人体制、稲垣謹慎中~復帰後の個人戦、中居のシェフ参戦による交代オーナー制時代を経て、長らくオーナー中居と二人チーム×2の形態で営業し続けてきた。2010年10月頃から、一時的に各メンバーの料理を一人分ずつ食べた後にリアルタイムで暫定順位を決めていく、新スタイルの個人戦が行われていた。しかし、2011年5月頃に、観客を入れての収録に切り替わると同時に旧来のチーム戦に戻った。理由はよくわからない。メンバーが絡まないと評判が悪かったのか、あるいは、単に品数が増えたため、最後のメニューに行き着くまでに満腹になるゲストが続出したからなのかもしれない。
バラエティー
SMAPをただのアイドルではなく、芸人顔負けのアイドルにしてしまった一因がこのバラエティーパート。
ただし、SMAPはスマスマ以前にも「夢がMORIMORI」および「SMAPのがんばりましょう」等でかなりお笑いに親しんでいたため、スマスマ以前にバラエティーに対する素地はがっちり固まっていたともいえる。
往年は「ペットのPちゃん」「マー坊」などに代表される、キャラクターコントが主体だったが、後期は「ちょっとだけ会いたい人」「JUDGE TALK」など、キャラクターを演じないトークやゲームのコーナーが多くなって来ていた。
歌のコーナー
大物相手に料理を振舞おうがコントでパイを被ろうが、最終的にSMAPをアイドルだと思い出させてくれるスマスマの要。
番組終盤に、毎回趣向を凝らしたセットで、SMAPが様々な曲を歌って踊る。
正式なコーナー名は色々あるが、基本的に「S-Live」という名前で放送されていた。
番組末期はゲストの曲が多いが、新シングルが出た時は数週に渡って流し(毎回新録)、時折旧シングル曲も歌う。かつては新アルバムの曲をライブとは違った演出で流したり、旧アルバムの曲を違うリミックスで見せる事もあった。
また、これも近年はほぼ見られないが、かつては歌前にエンディングトークが入ることも多く、ゲスト抜きでくだらないトークで盛り上がる素の五人が見られる、こちらも貴重なコーナーであった。
様々なゲストが(ちょくちょく、自分の新譜の宣伝の為に)登場するがために、そのたびにSMAPの歌唱力で多大なるご迷惑をかけるという一面も併せ持つ。
ロート製薬最後の一社単独提供
『クイズダービー』などのオープニングに流れ著名だったロート製薬が現在までに最後に行った一社単独提供枠(前半30分のみ)で、同社の一社提供枠で流れるオープニングキャッチが使われた、(現在のところ)最後の番組である。2010年終了。