正確にはまだ仏ではない菩薩の像や、仏教に帰依した天部の神々の像も、「仏像」と総称される。
ちなみに日本で一番大きな仏像は、牛久大仏である。
pixivではそうした像ではない生きた神仏のイラスト(仏画)にも、このタグがつけられている。
上座部仏教に伝わるパーリ語経典では、釈迦在世時に仏像が作られたという記載はないが、大衆部系の増一阿含経(巻第二十八)では、如来の像が作られたと記されている。
パーリ経典において増一阿含経に対応するのは「アングッタラ・ニカーヤ」と呼ばれる部分だが、この部分によると、釈迦は如来や転輪聖王の塔を建てるのはふさわしいことであると語っている。
パーリ語経典を用いる上座部仏教に伝わる『清浄道論』には、
仏像の起源らしきエピソードがある。それによると生前の釈迦の姿を知るマーラ様が化けた姿である。
マーラは修行中の比丘から「釈尊に会ったことがあるのならその姿を見せてほしい」と言われ、そうすると、比丘は「貪瞋痴ある悪魔が化けたものですらこれほど輝かしいのだから、実際の釈尊はどれほどであったろうか」と随喜し、「観察を増大させ」阿羅漢になることができた。
というエピソードが記されている。マーラは「嘘をつくことができない」とされているため、
比丘に示した姿は彼(マーラ)が見たままを正直に再現したことになる。
仏像が製作される伝統が確立される以前から、仏教徒のあいだでは、釈迦の遺骨(仏舎利)やそれを収めたストゥーパ(仏塔)、仏の足の裏をシンボル化した仏足石、釈迦と縁の深い菩提樹が礼拝されていた。
仏像が作られ始めると上座部圏では釈迦を含む過去七仏の像が、大乗仏教圏ではさらに多様な仏たちの像が生み出されていった。
仏像を作ること、大事にして恭しく扱い、花や水や香を供えることは信仰生活の一環として広く仏教国で行われている。
大乗仏教の仏像はヘレニズムの影響が濃厚であり、バラエティに富んでいる。造形される仏・聖者のバリエーションも多い。大乗独自の神仏の多くは水瓶などの持物(アトリビュート)を備えている。
また大乗仏教の仏像は上座部のものより、仏像の手・指で結ばれる印契(印相、ムドラー)の種類が多い。上座部では修行において特に印契をなぞろうとしないが、大乗の、特に密教においては積極的に取り込んでいる。
上座部系にない印契の意匠を持つ仏像の多くは密教系の尊格の像である。
お寺の本尊として安置される他、家庭用の仏壇にも祀られている。
宗派によって本尊が誰なのか、また仏像の造形にも違いがある。木像、金属像、塑像から現代の素材に至るまで様々な材質のものがある。
お土産屋で売っているのもあるが、職人がつくるものになると、仏壇用の小さい仏像でも最低2、3万はする。寺にあるような大きなものは6桁超えが当たり前である。
仏像が高価なのは昔からで、むしろ昔のほうが財政的に入手は困難であった。
もともと信仰用であり観賞用ではないため、インテリアや飾りとしては、仏壇屋においてあるようなものだと、スケールフィギュアやスタチューのような見栄えは期待できない。
鑑賞に堪えるものとなると有名仏師の作となるが、サイズ小さめでも6桁を軽く突破し(地蔵菩薩や白衣観音などデザインが簡略な尊格だと多少は安くなるが)、7桁の大台に乗る作品が数多い。信仰用ではないのに置くのも、真面目な仏教徒から白眼視される危険がある。
あくまでもインテリアと割り切るなら、リボルテックタケヤか、ゲーム機とソフトを一式買えるくらいの余裕があるならイsムあたりにしておいたほうが無難だろう。
仏像を描いた絵や、仏像のポーズを模した人物画がほとんどを占め、彫刻して実際の仏像を作ったものは(2014年6月現在では)ほとんど見られない。
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御仏には呪いがある。人間の口と頭と心の三つを感応する事で、それは呪術とも成し得る。 江戸の時代を揺るがすその自体に、幕府は、とある一人の少年に命を与える事にした。 “この世の悪しき御仏を、正しく聖なるものに戻すこと” 一閃が持つ長鋒の筆は、正しく描けば魔を封じる事が出来る。 長さ三寸、重さ四百。時々喋るその長鋒(尖)を相棒として 一閃は国中を旅する事を決意する。これは一閃と出会った人々のこころと、御仏と、のろいとの出会いの話となる。3,890文字pixiv小説作品一閃、線を描く【エピローグ】
御仏には呪いがある。人間の口と頭と心の三つを感応する事で、それは呪術とも成し得る。 江戸の時代を揺るがすその自体に、幕府は、とある一人の少年に命を与える事にした。 “この世の悪しき御仏を、正しく聖なるものに戻すこと” 一閃が持つ長鋒の筆は、正しく描けば魔を封じる事が出来る。 長さ二十七寸、重さ四百。時々喋るその長鋒(尖)を相棒として 一閃は国中を旅する事を決意する。これは一閃と出会った人々のこころと、御仏と、のろいとの出会いの話となる。 ***小説コンテスト用に作っていた作品です。 魔に取りつかれた御仏を封じる大筆使いの少年のお話。1,188文字pixiv小説作品佛説 恋散華
【仏様で乙女ゲー☆】シュミレーション+乙女で妄想しました。いっぱい集めて戦いたい。 【あらすじ】 ―― 鎮めよ、罪深き藤の娘よ。散華に宿りし仏を顕現せしめよ――。 薬師如来から授けられた五枚の散華(蓮の花を象った札)から仏像を顕現し、己が生み出した怨霊を永遠に鎮め続けなければならない藤の娘。五体の仏像ともに、主人公は古都に蘇った怨霊と闘う。 高校二年生の夏休み。課題のために興福寺を参拝した浦辺明日香(うらべ あすか)が出会ったのは、ミステリアスな大学生、高階長(たかしな つかさ)。別れ際に長は豹変。明日香を殺そうと鬼を召喚する。助けを求めた明日香の声に応じて現れたのは、行者姿の青年行基。興福寺に逃げた二人は、阿修羅王を顕現しようと国宝館に向かうが、そこに追手が。行基に顕現を託された明日香の前には、大蛇蛟(みずち)を召喚した長が。僧達の協力で阿修羅王の元に辿り着いた明日香は、彼を顕現し、駆けつけた行基と協力して蛟を倒した。 負傷した行基のため、薬師寺に向かった明日香。薬師如来から仏像を呼び出すことが出来る五枚の散華を授けられるが、そこに長が乱入。回復呪術を操る美貌の青年、月光菩薩とともに戦うことに。しかし封印は守れなかった。残るは元興寺と大安寺。如意輪観音、馬頭観音の二尊の協力を得るものの、三体しか同時に顕現出来ない明日香の未熟さが原因で、次々と怨霊を解放されてしまう。 全ての仏像の顕現を叶えるため、明日香は法華寺で光明皇后としての前世を取り戻すが、蘇った記憶は明日香を苛む。罪悪感で追い詰められた明日香に寄り添ったのは、惹かれ合う一尊の仏。だが、それは決して叶うことのない人と仏の恋だった。藤の娘として最終戦に挑む決意をする明日香。世界を滅ぼそうと長屋王の怨霊を呼び寄せようとする長。そして明日香を守りたい一心で、限界を越えた最終奥義に目覚める仏像達。決戦の地は、法隆寺。全てが終わった時、明日香を待っているものは? (780文字) 【登場人物】 ●主人公 繰り返す鎮魂の担い手 藤の娘 浦辺 明日香(うらべ あすか) 祖母の住む奈良に帰省中の東京在住の高校二年生。興福寺で高階長と出会ったことにより、怨霊を封じる藤の娘として覚醒、仏像を率いて戦うことに。前世は臣下出身の初めての皇太后、藤原一族の娘、光明皇后。贖罪のために、転生を繰り返し、怨霊を鎮め続ける。 ●敵ボス 復讐を目論む被害者 高階 長( たかしな つかさ ) 東京の有名大学の史学科に在籍するオカルトマニア。いじめ問題で弟と母親が自殺した過去を持つ。家族を追い詰めた社会という名の他人達に対し、激しい復讐心を持っている。発掘ラッシュのニュースで怨霊の封印が緩んだのを知り、自分の知識を総動員して社会を恐怖に陥れ入れようと目論む。 ●一の仏 導きの修験者 行基菩薩(奈良駅前行基像) 【通常エンド】どこまでも、この世界を見守ろう。また君に巡り会える時まで。 【最終奥義発動】君のためなら俺は、どんなものにもなれるんだ!! 秘めた想いから、自ら転生の輪から離れた奈良時代の高僧。行者姿だが髪型は現代風。飄々として人懐っこい。常に明日香を励まし、大きな愛情で包み込む。 大器晩成型。特大数珠を振り回し、真言で破邪を調伏。奥義開眼後は、文殊菩薩として覚醒し宝剣を扱う。 ●ニの仏 護りの仏神 阿修羅王(興福寺) 【通常エンド】どんなに姿が変わっても、オレはアンタを必ず見つける。 【最終奥義発動】アンタのためだけにオレは闘う!! 言わずと知れたキングオブイケ仏。明日香の護り仏を自認している。無口だが気配り上手で献身的。誰よりも必死に明日香を守り、寄り添って支えようとする。 機動特化型。弓矢を使うが、中盤千手観音から剣を授かる。最終奥義は浄化系。 ●三の仏 慈しみの仏 月光菩薩 (薬師寺) 【通常エンド】貴女の面影を、私は永遠に慈しみ続けるでしょう。 【最終奥義発動】貴女を傷つける一切を、私は滅ぼす!! 回復呪法に長けた儚げな美貌の青年。感応力に優れ、物腰、口調が柔らかい一方で、真面目で融通が効かない。戦いの原因を作りだした明日香に対しては反感が有ったが、傷ついても立ち上がる明日香の姿に、彼の心は激しく動かされる。 支援系。終盤まで攻撃力は最弱だが、最終奥義に進むと火炎系の広域攻撃能力を取得。 ●四の仏 授けの仏 如意輪観音 (元興寺) 【通常エンド】お嬢ちゃん、約束だ。君が笑っていられるために、数えきれない歓びを僕が贈ろう。 【最終奥義発動】君を失うくらいなら、鬼にもなろう!! 切れ長の目が印象的な物腰優雅な大人の男性。明日香をからかうことが多く、真面目な月光には俗世かぶれと揶揄される。実は一番冷静な頭脳派。明日香に対しては大人の対応に徹するが、肚を決めると手練手管で囲いこむ姿を見せる。 バランス型。通常武器は投擲武器の法輪(チャクラム)。最終奥義は雷撃系。 ●五の仏 滅却の仏 馬頭観音 (大安寺) 【通常エンド】約束はしない。それでも俺は、お前を時の中に探すのだろう。 【最終奥義発動】この俺を本気にさせたのは、お前だってことだ!! 鋭い眼光が特徴の筋骨たくましい戦闘狂。傲岸不遜な性格で、自分にも他人にも厳しいが戦闘力はピカ一。覚醒しきれない明日香に厳しく接するが、運命に立ち向かう健気さにいつしか絆されることになる。自分の気持ちを自覚すると、激しい感情をストレートに見せるように。 攻撃特化型で打撃最高値。序盤は三又の鉾を扱う。最終奥義も打撃系。9,986文字pixiv小説作品一閃、線を描く。第一話。
御仏には呪いがある。人間の口と頭と心の三つを感応する事で、それは呪術とも成し得る。 江戸の時代を揺るがすその自体に、幕府は、とある一人の少年に命を与える事にした。 “この世の悪しき御仏を、正しく聖なるものに戻すこと” 一閃が持つ長鋒の筆は、正しく描けば魔を封じる事が出来る。 長さ二十七寸、重さ四百。時々喋るその長鋒(尖)を相棒として 一閃は国中を旅する事を決意する。これは一閃と出会った人々のこころと、御仏と、のろいとの出会いの話となる。 ***小説コンテスト用に作っていた作品です。 魔に取りつかれた御仏を封じる大筆使いの少年のお話。3,112文字pixiv小説作品- 仏像Limit!
仏像Limit!
【あらすじ】 舞台は日本……じゃなくて日本のはるか上空、仏像の世界 ここは仏像になり現世へ降りて、日本の民を救うために待機してる幼仏(ようふつ)を育成する場所なのだ。 その一角にある仏像養成学校。 そこへ通う主人公は、争いごとや人の不幸せが多くなっていくこの日本をどうにか救いたいと思い 一生懸命に仏育に取り組む努力家な女の子。仏像になるためにだけ生まれてきたのだ。 ところが――― ある日、喧嘩して怪我をした男子を助けた主人公。 そりゃ一部始終を見てしまったからには見て見ぬふりはできなかったのだ。 仏像志願ならば当然の行いだと感じていた。 それを見ていた男子に「君は優しいね。いい目をしている。」と褒められた。 素直に「ありがとう。」と言う主人公は、当たり前なのにな…と思いつつその場を後にする。 数日後、廊下を歩いていた主人公は和室から何者かに呼び止められた。 振り向くと同時に中に引きずり込まれる。その人は 「俺とイケナイ事しない?」と意味不明なことを言ってきたので 「結構です。」とだけ返してさっさと教室に戻った。 仏像なんだからイケナイ事もクソもあるか、と主人公は思っていた。のに そいつらのせいで― 『君に伝えれないのがとてつもなく辛い…』 出会いたくなんてなかったよ…こんなに苦しい想いをするなら… 出会ってしまった仏育男子たちが狂わした運命 恋愛は御法度な仏像世界。なぜなら仏像は自らの欲求を捨て民を救い幸せだけを願わなければいけない存在。恋愛感情は煩悩とされていた。 もし恋愛感情を相手に伝えると自分は消えてしまう。 恋愛なんて関係ないと思っていたのに… 気づかないふりはもう―……限界。 幼仏達が巻き起こす究極の選択! 夢と愛の狭間で選んだのは、自らの欲望で消える運命か…日本の民の為に仏像になる未来か…それとも…? 【登場人物】 ①法隆寺 飛鳥(ほうりゅうじ あすか) 主人公。仏像に絶対なりたい系女子。行動言動は冷めているけど心は温かい。 クラスは仏‐2 ②阿 修羅(あ しゅら) 悪で超有名。ケンカ上等かかってこいや。でも案外勉強好き。一匹狼。 クラスは仏‐4 学校で一番下のクラス。いわゆる問題児学級。 ③阿弥陀 無量寿(あみだ むりょうじゅ) 二重人格。普段は温厚少年だが急に未来を語りだすミステリアス少年になる。 クラスは仏‐1 仏学トップクラス ④帝 釈天(みかど しゃくてん)※本名は てい しゃくてん あだ名は«しゃく様» 学校の人気者。主に女子から。プレイボーイだけどそこに愛はない。 クラスは仏‐1 無量寿をライバル視している 以上8,159文字pixiv小説作品 - プレゼンせずにはいられない!
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