卒塔婆とは、サンスクリットの「ストゥーパ(釈迦の遺骨を納めた墓)」を漢語に音訳したもので、現在の日本では、仏教式の墓の脇に立っている、文字の書かれた塔の形をした細長い板の事を指す(板塔婆とも呼ばれる)。
概要
卒塔婆は「塔婆」とも呼ばれ、仏舎利を安置するための仏塔(土饅頭型の墓。現在の日本で言う「仏舎利塔」)に由来する。
卒塔婆は小型の仏塔の一種である五輪塔を簡略化したものでもあり、古代インドの宇宙観にある構成要素の五大(上から空・風・火・水・地)を表している。
卒塔婆には戒名・帰依する仏の名前とそれを梵字で表現した「種子」などを書き、墓の横や背後に立てて、法要(法事)があるごとに交換する。
その他
文字が書かれている板状のもの(主に剣など)に対してもこの言葉が使われる事がある。
また、ごく稀にスキー板に使われる事もある。
pixivでは
背景や、
純然たるネタ絵に使われ、
さすがに卒塔婆がメインの絵はない模様。
余談
- 浄土真宗では卒塔婆を使用しない。仏塔も基本的にない。
- 近年は卒塔婆用プリンタが開発され、寺社向けに販売されている。
関連タグ
茨木童子(ぬら孫):「ぬらりひょんの孫」の登場人物。卒塔婆で顔の左半分を覆っている。
新崎人生:1996年にグレート・ムタと対戦した際、卒塔婆を持参しコーナーポストに括り付けて試合をした。試合中にムタが卒塔婆を手に取りたたき折り人生の額を卒塔婆で滅多打ちにし人生は額から大流血。ムタはその血で折れた卒塔婆に『死』の字を書いた。