概要
「曼陀羅」とも書く。
主に4つに大別される。
内容・造形別の分類
以下のようなものがある。
密教
- 両界曼荼羅
- 後述する「胎蔵曼荼羅」と「金剛界曼荼羅」でワンセットになっている。左(西)側に金剛界曼荼羅を、右(東)側に胎蔵曼荼羅を敷く。一般的に曼荼羅といったときにイメージされるのはこれ(を構成する2つのうちのどちらか)であろう。どちらも大宇宙そのものである大日如来が中心となる。
- 左右に分けて掲げることになるので見た目にインパクトがあり、大日如来の性質上汎用性が高い曼荼羅なので大寺院での通常の勤行や、戦勝祈願・天災沈静・祟りを鎮めると言った天下国家に関わる目的の祈願の場面で使うと良いだろう。
- 胎蔵曼荼羅
- 「回」の字状の配列、というか本来は4,5段のピラミッド状のものを真上から見た状態である。その中心にある8枚の花弁をもつ蓮の花の中央に大日如来が座し、各花弁にもその他の如来が乗っている。
胎蔵界曼荼羅の中心部の蓮華を模したもの | |
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金剛界曼荼羅を模したもの | |
- 別尊曼荼羅
- 大日如来以外の仏が中心になる曼荼羅。専門の仏のための曼荼羅であり、個別の御利益を目的としたものと言える。
- 個別の加持祈祷や、悪役や在野の修験者に使わせるのにいいだろう。
その他
- 文字曼荼羅(法華曼荼羅、ヒゲ曼荼羅)
ヒゲ曼荼羅の模写 |
- 垂迹曼荼羅
伝統的な曼荼羅の様式に囚われない、曼荼羅風の図画にもこの文脈に含まれるものが見られる。
※他にも宮曼荼羅など様々な種類がある。
その他
落語では様々なものに見立てるために扇子(カゼ)と共に使う手ぬぐいを曼荼羅という。