概要
仏像やお経など仏教に関連する宗教用具を収める「厨子」と呼ばれるものがある。
小型や中型までの仏像はこれに納まっている事もあるが、大きなものだと厨子に入れられず、扉や戸の構造が無い場合も多い。
仏教寺院の本尊は通常、厨子が開き、或いは覆いが取られ、拝観に来た仏教徒や見学者でも見られるようになっている。
期日を絞り、その日だけ公開を行ったり、寺院関係者以外には見せないという「絶対秘仏」がある。
秘仏を公開することを「開帳」という。開帳は特別なイベントであり、その日は特に多くの人々が寺院を訪れる。
仏像だけでなく仏画にも秘仏としての扱いを受けるものがある。
秘仏とされた仏像は外からの光や汚れから守られるため、そうでない仏像より作像時原型を留め易い。
写真技術が発達した現代においては、ネットや関連書籍を通して開帳時以外でも秘仏の姿を閲覧できる。
中にはフィギュア化され、そのコピーを手元におけるものがある。
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ご開帳︰正しい意味は、縁日などに期日を区切って秘仏を公開すること。厨子を開くことから転じて、現代ではもっぱらこっちの意味で用いられる。