概要
キカイダー兄弟の3体目に相当するロボット。特撮版には登場しない。00は「ダブルオー」と読む。体の右側が赤・左側が青で中心に透明なクリアーパーツが配される独特な外見を持つ。
人間形態時の名前は「零(レイ)」。(表向きは)キカイダーシリーズで一番の戦闘力を持ち、かつジローのような良心回路を持っていないのが下記3作全てで共通する。
各媒体の違い
原作萬画版
こちらで初登場。
キカイダー・ジローが光明寺博士の設計図を元に作った。つまりジローからしてみれば弟であり兄であるが息子でもある。クールで冷静。
ジローが「話相手が欲しくて」、また戦闘向きでない自身の優しさをフォローするために造ったため、腕部のカッターによる「W斬り」、両腕から電磁波を撃ち出す「ダブルオークロスラインショット(十字撃ち)」など凄まじい戦闘能力を持ち、ジローやイチローの様に劇中で苦戦することはほとんどなかった。
ギルハカイダーは「キカイダー2機分の戦闘力がある」とまで発言している。
最後はキカイダーや01、ビジンダーと共にギルハカイダーに捕らえられ、服従回路を取り付けられて完全に洗脳されてしまうが、良心回路を持つキカイダーのみは洗脳されなかったため、ギルハカイダーの命令によりキカイダーに襲い掛かる。しかしキカイダーの服従回路も正常に作動しており、善悪両方の心を持ったことで冷酷な判断を下せるようになったキカイダーは「今まで1度も使ったことがなかったブラスター(目からビーム)」を兄弟(+恋人)に対して戸惑いなく撃つ。その事により00は01やビジンダーと共に僅か1コマで瞬殺されてしまった。
小説「KIKAIDER00」
月刊ホビージャパンに連載された。この小説では主人公を務める。
TV特撮版「01」の続編(ただし矛盾も多い)で、萬画版とは設定が異なる。00を作ったのは光明寺博士の娘婿・海野博士。ある事故によって体の配色は赤と青、更に中央の一部がクリアスケルトンパーツになり、キカイダーの様な外見になった。
必殺武器として当初は両腕に配された放射器である「クロスチャージャー」からアーク放電を相手に投射する事で相手を破壊する電磁エンド相当の必殺技「アーク・エンド」を使用出来たが相手のグレイサイボーグが丁度無効化可能なカウンター防御兵装を持っていた為逆流によるオーバーロードで両腕諸共自壊させられてしまう。その後、修理の際光明寺博士とミツコによる共同製作で作られた集束型電磁パルス投射武装かつ近接白兵用の刃物である「電磁ブレード・ファング」が追加される。この武装はある特殊能力を有しているため、電磁ブレードは切れないものが存在せず、触れた瞬間対象物を空間諸共異次元に消し飛ばすという超チート技になっている上に、自分が戦いたくないと考えた場合、異次元を切り裂いて自分自身が逃げる用途にも用いられる(ただし作中で自身の意図として「逃げる」用途で用いた事は無く逃避的な思考に陥った際に偶発的に生じる形でしか使われていない)。また「クロスラインショット(十字撃ち)」も使用可能。
本来の完成形はロボット刑事Kになるはずだった(そのためにブローアップ機構を有していた)。この事と「アシモフコード(ロボット三原則回路)が自分には搭載されていない」事を別次元の同位体である「K」との接触によって知る事となった。
挿し絵の代わりにディオラマが作成され、登場人物達のフィギュアがS.I.Cシリーズで発売された。これのスペシャルアーティスト版は白一色の塗装となっており、人造人間ハカイダーに登場する高性能人造人間ミカエルを髣髴とさせる姿で紹介された。
(ミカエルもキカイダー00と同じ井上和彦氏である)
アニメ「キカイダー01 THE ANIMATION」
こちらは「原作マンガでダーク破壊部隊が壊滅しキカイダー01が登場した以降のエピソード」を元にしたストーリー。映像作品としては2014/1月現在で唯一の登場。
この作品では光明寺博士が残した素体を元に、博士の師である風天和尚が作成した。性格は原作同様、クールでドライ、非情さも漂わせる。ジローとイチローを一切兄と思っていない。
声優はサイボーグ009・島村ジョーなどで知られる井上和彦氏。
戦闘能力・性能はマンガ版に準ずるが上記『S.I.C』同様、身体の各所から破壊砲やミサイルランチャーなどを展開させる「ブローアップ」が可能で、全身武装の塊といった印象を受ける。
余談
なお、ベルトに刻印された「W」の紋章やボディから、「仮面ライダーWサイクロンジョーカーエクストリームは00をモチーフとしている」と推察されている。
関連タグ
ダブルオーガンダム…ダブルオーの名を冠したロボット繋がり。