レイカ(ヒート・ドーパント)「冷たい身体がイヤで、きっと私はヒートと引き合ったんだ!!」
「メモリと……引き合う………まさか、ここに…!?」
「ここに来てたのか…!なんて運命だ…最後の一つが"コイツ"だったなんて…どうやら"切札"は、常に俺の所に来るようだぜ…!」
『ジョーカー!』
「変身……!」
『ジョーカー!』
レイカ「お前は…!?」
「仮面ライダー…ジョーカー…!!」
CV:桐山漣
スーツアクター:高岩成二
テーマ曲:「運命のジョーカー」/「プリズムソード」(作曲:中川幸太郎)
変身者
・左翔太郎
概要
劇場版『AtoZ/運命のガイアメモリ』にて初登場した仮面ライダー。
左翔太郎がロストドライバーにジョーカーメモリを挿入することで変身する。
翔太郎単独での変身になるが、彼の左手首を軽く一回転させる癖は健在。
仮面ライダーエターナルによって旧型ガイアメモリが全て機能停止に陥り、さらにフィリップもNEVERに攫われてしまった中、(鳴海探偵事務所の屋根を突き破って事務所の中に落ちていた)最後のT2ガイアメモリの1本・ジョーカーを手にした翔太郎がNEVERに立ち向かうために変身する。
絶望的状況からの逆転をもたらす、文字通り「最後の切り札」な存在である。
後にTV本編にも登場した。
ライダーマシンはW同様にハードボイルダー。
変身ポーズ
指鉄砲のように構えた左腕を翻すと同時にジョーカーメモリを起動し、右腕でロストドライバーを装着。
ロストドライバーのライトスロットに装填後、右腕を大きく回して握り拳を構え(「Vの字」型をイメージ)、腰側に移動した左腕でライトスロットを倒すと風と共に粒子が体を覆って変身が完了する。
変身時には翔太郎の顔に傷跡のようなものが浮かび上がるのが特徴。
活躍
TV本編
- 最終話『Eにさよなら/この街に正義の花束を』
「いくぜ、フィリップ。」
『ジョーカー!』
「………いけね、また癖だ…。」
遠藤「はぁ?何それ?」
「変身。」 『ジョーカー!』
「俺は仮面ライダー…ジョーカー…!」
フィリップがいなくなった後、翔太郎はミュージアム壊滅後も蔓延るガイアメモリ犯罪に対抗するため、この姿で戦い続けていた。
外見は同一で劇場版との違いはメモリとそこから来るパワーの差のみ。
その他の作品
「フィリップ!財団Xだ!」
フィリップ「翔太郎…。僕は今、もっと興味深いことを調べてるんだ。君は煎餅汁を知ってるかい?青森八戸の…」
「分かった!分かった! 俺一人でなんとかする」
「一体何を企んでやがる財団X!」
「MOVIE大戦MEGAMAX」では第3章に登場。
輸送任務中の財団Xに遭遇した際、フィリップがせんべい汁の検索に夢中でWに変身出来なかった為にジョーカーで応戦。ライダーパンチとライダーキックの連続マキシマムドライブでドーパントとヤミーを一掃した。
「黒のライダーか…あんたらとは何か近いものを感じるぜ…!」
「仮面ライダー大戦 」では序盤から中盤は諸事情により、フィリップが登場しないため、物語の前半はWではなくジョーカーが登場。バロンとペアを組み、元ネタであるBLACKとBLACK RXのペアと戦った。
終盤のバダンシティでの決戦にはフィリップも間に合ったのか、Wの姿で登場している。
風都探偵では存在自体は示唆されているが、翔太郎が一人で無茶をすることを危惧したフィリップがロストドライバーをメンテナンスに預かった後、そのまま隠匿しているため未登場。
『ガンバライド』、『ガンバライジング』などのゲーム作品にも参戦。ただし、『ロストヒーローズ』シリーズなどWの扱いが特殊な作品では登場しない。
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容姿
外見はジョーカージョーカーに似ているが、体のラインの色やベルトが違う。
平成ライダーの中では最もシンプルなデザインと言われることも。
スペック
身長 | 195cm |
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体重 | 85kg |
パンチ力 | 1.25t |
キック力 | 3t |
ジャンプ力 | 30m |
走力 | 100mを6.2秒 |
パワーではWに及ばず、パンチ力・キック力・ジャンプ力はサイクロンジョーカーの約半分。
しかしガイアメモリを一本しか使っていない分、ジョーカーメモリの性能が極限まで発揮されるという利点がある。
武器や特殊能力は有さず、徒手空拳のみで戦い、飛び道具の類も格闘で撃ち落とす。
戦闘スタイルもサイクロンジョーカーで見られたような軽々しさはなく、翔太郎特有の荒々しいステゴロ格闘そのもの。
ちなみに、最終話ではアノマロカリス・ドーパントを殴る際に勢い余ってよろめくシーンがあるが、奇しくもW時代にフィリップが担当していた右腕だったりする。
あくまで設定スペック上の話ではあるが、総合スペックはクウガのグローイングフォーム、G3、龍騎ブランク体などとほぼ変わらず、何ならパンチ力とキック力は量産型マッハ以下と非常に低いものの、後述の通り劇中での戦闘は白星が多い。
これはジョーカー自体がシンプルながらライダーとして完成されている事、翔太郎が既に積み重ねている戦闘経験、そして『風都探偵』で明かされたジョーカーメモリの特性によるものと思われる。
加えて登場した劇場版ではメモリを使い始めて間もないNEVERメンバー相手で差が開いておらず、ミュージアム壊滅後はドーパントの能力をロクに使いこなせないメモリ使用者を主に相手にしていたという事情もあった。
また、翔太郎以上に戦闘慣れしている上に、使用しているメモリとの相性がこれ以上無いほど良いエターナルには流石に苦戦を強いられ、唯一の敗北を喫した(いわゆる「相手が悪かった」)。
必殺技
ジョーカーメモリ以外ではマキシマムドライブを発動していない。
右足に紫色のエネルギーを込めた飛び蹴りを放つ。シンプルなライダーキック。
威力は高く、ヒート・ドーパントに致命傷を負わせた他、高い生命力を持つコックローチ・ドーパントや硬い装甲を持つカブトヤミーを一撃で撃破、BLACKRXとの戦いではバロン(マンゴーアームズ)のパニッシュマッシュと同時に放って勝利している。
なお、放つ前に左腕を仮面ライダー1号のように斜めに伸ばす仕草を取ることも(ただし、平手ではなく、人差し指のみ伸ばした状態で行う)。
『超クライマックスヒーローズ』では仮面ライダーサイクロンのライダーキックと共に放つ。
キックを放つ時の並びもきちんとサイクロンジョーカーと同じだったり、サイクロンのキックは左足だったりと小ネタが多い。
BLACKに似た構えを取った後に右腕に紫色のエネルギーを込めたパンチを放つ。シンプルなライダーパンチである。
メタル・ドーパント戦ではクロスカウンターとして放たれ、アノマロカリス・ドーパント戦でも飛びかかって来た相手にカウンターとして使用、カマキリヤミー戦でも使用された。
『クライマックスヒーローズ』シリーズではライダーキックへの繋ぎとして使用された。
『ガンバライド』でも同様のコンボが必殺技として登場したが、あちらはマキシマムドライブを1回しか発動していない。
使用アイテム
仮面ライダーWの「サイクロンジョーカー」を始めとする各種形態へ変身させる、「切り札の記憶」を宿したガイアメモリ。
左翔太郎が所持している物は「ボディメモリ」と呼ばれる3本の内の1つでダブルの肉体とバトルスタイルを形成する。また、彼との適合率が最も高いメモリでもあり、このことも総合スペックに対する戦績の良さに貢献していると思われる。
使用者の身体能力や潜在能力を極限まで引き出す性質があり、この性質によって翔太郎の格闘能力を最大限引き出す事が可能となっている。
更に続編の『風都探偵』では使用者の感情に応じてメモリが本来持つ性能の上限を突破した力をも発揮できるという性質を持つことが明かされた。
個別項目も参照。
- T2ジョーカーメモリ
鳴海探偵事務所の屋根を突き破って事務所の床に突き刺さっていたT2ガイアメモリの1本。NEVERらが血眼になって探しても、10億に目が眩んで必死に探していた風都市民らも見つけられなかったのもこの為である。翔太郎達ですらT2ジョーカーメモリが落下した際に突き破った天井の雨漏りに気を取られてメモリの存在に気付いていなかった。
劇場版では突如現れた仮面ライダースカルのビジョンに授けられた(スカルこと鳴海荘吉自身ではなく、翔太郎の願望の表れであるとされる)。
『風都探偵』にて荘吉が使用していたドライバーはビギンズナイトにて破損・放棄されたことが判明したため、恐らく荘吉のドライバーと同一ではないと思われる。
エターナルとの戦闘でユニコーンメモリのマキシマムドライブを食らい、破損・機能停止した。
TV版ではフィリップが第47話のお別れ会の席でプレゼントした物が使用されている。
こちらの出自は小説『Zを継ぐ者』の事件で、シュラウドからフィリップに自衛手段として提供されたものであることが判明している。
なお、劇場版とTV版のベルトが同一のものであるかは不明。
仮に同一だとした場合、短期間に二回も(「第32話と第33話の間」と「第44話と第45話の間」)破壊と修復を繰り返していることになる。
ゲーム作品
- 『ガンバライド』
001弾にSRで参戦。
必殺技はライダーキックの後にライダーパンチを放つ「ライダーパンチ&キック」。
ナイスドライブ2弾より参戦。基本形態である仮面ライダーダブルよりも先にLR化した。
アビリティはカウンター関連のものが多く、カウンター発動の際に能力が上がっていく。
次弾のND3弾でも似たようなアビリティを持つSRがある。
超クライマックスヒーローズで参戦。
条件を満たすとライダーアーツ発動時などに仮面ライダーサイクロンが登場するスタイルを選べる。
Wの1形態として扱われており、必殺技のライダーパンチを使うことでこの姿となる。
- 『トラベラーズ戦記』
第3章「探偵の切り札」に登場。
仮面ライダーメテオとコンビを組む。
今作よりプレイアブルキャラクターとして参戦。格闘攻撃に優れ、通常技と必殺技を織り交ぜたコンビネーション攻撃が可能。「決め台詞」を決めることにより超必殺技ゲージを消費し攻撃力、スピードを上昇させることができる。
- 『シティウォーズ』
なんと仮面ライダーWのBCとして登場。公式では別ライダー枠なのだが、ダブルドライバーからロストドライバーに付け替えて変身。必殺技はライダーキックとなっている。
序盤でジョーカー以外のメモリが行方不明となってしまった為、暫くはジョーカーで行動する。また、中盤で翔太郎とフィリップがケンカしてしまった時もWに変身できなくなる為ジョーカーで戦う事になる。
Wとは別ライダーの為、ジョーカーでもある程度戦ってレベルアップしておくといいだろう。
なお、作中ではWへ変身する際には一旦、ジョーカーの変身を解いてからWへの変身を行うという演出が取られた。
なので、ジョーカーが変身を保ったままベルトを取り外してWに変身するというグレイトフル魂やレモンエナジーアームズ(バロン)のような芸当は(少なくともこの作品の設定においては)不可能という事になる。
レジェンドアイテム
後年の仮面ライダー作品やその商品展開において登場した、ジョーカーをモチーフとしたアイテムやフォームなど。
『仮面ライダーゼロワン』のレジェンドライダープログライズキーの一つで劇中未登場。
『仮面ライダーリバイス』のバイスタンプの一つで、劇中では仮面ライダーデモンズが使用したコンドルゲノミクスが登場した他、『仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ』で仮面ライダーリバイスが使用したコンドルゲノムが登場した。
余談
- 『W』に登場した他の仮面ライダーは「アクセル」、「エターナル」はスピンオフとしてVシネマに、サイクロンも小説版の主役、スカルもMOVIE大戦で主役と同格とほぼ主役になっており、単独作品が無いのはこのジョーカーのみ。
- メインライターの三条陸氏はジョーカー主演作品を「最後の宿題」と位置付けており、それを以て『W』の物語を締めくくりにしたいと考えているとのこと。演者の桐山氏も熱望している。
- 『W』の正統続編である『風都探偵』の原案はジョーカーの主演作品であったとのこと。しかしそれを受けてのスピリッツ側の提案が「本編第48話から最終回の間であるフィリップ不在の1年間を描く」というものであったため、三条氏は「フィリップ不在で悲しみをこらえながら戦っている翔太郎を週間連載で描くのは書く方も読む方も辛いんじゃないか」、「ファンが望んでいるであろう翔太郎とフィリップのコンビを見せたい」と意見。結果、ジョーカー主演作品はボツとなったことが判明している。
- しかしこの原案の名残なのか『風都探偵』本編では「ジョーカーメモリ」そのものが物語のキーの一つになっており、『AtoZ』で唯一未登場となっていたジョーカー・ドーパントも登場するなど大いに目立っている。ジョーカー・ドーパントの変身者と翔太郎の因縁も相まって本ライダーの登場が強く期待されているが、現状は上述の通りで出番が全く来ない。このまま「ジョーカーの物語」は本当に幻と消えるのか、それとも………?
- ダブルの初登場となった映画『仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』では、ダブルの左半身(ジョーカー)がシャドームーンに向けて「さぁ、お前の罪を数えろ」と告げるという元ネタを意識したお遊びが行われていた。
- 昭和ライダーを意識したアクションとネーミングは、翔太郎役である桐山漣氏が大の仮面ライダーBLACK好き故に発案したらしい(但しマキシマムドライブのポーズは1号と2号のオマージュである)。
- また、必殺技発動前には1号や2号の変身時の効果音をオマージュしたと思われる効果音が流れる(これは同じく1号2号のオマージュがあるCJGXも同様)。
- 令和になってからジョーカー自身の活躍はないものの、レジェンドライダーモチーフの変身アイテムとしてハーフボイリングジョーカープログライズキー、コンドルバイスタンプが登場しており、ジョーカーは主役ライダーでないにもかかわらずレジェンドライダーアイテムに抜擢されている(また、バイスタンプの方は映画限定フォームとして一瞬だけ使用している他、仮面ライダーデモンズがそれなりの頻度で使用している)と言う破格過ぎる待遇を受けている。これに関してはジョーカー自体がダブルの型を流用出来る事や、ジョーカー自身の人気も高い事が理由として挙げられる。
- 一方でWとジョーカーは全く同じ様な見た目で細部が違う為、そこを指摘される事もある。
関連動画
関連タグ
仮面ライダーサイクロン 仮面ライダースカル 仮面ライダーエターナル
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