「仮面ライダー……BLACK!」
変身者
・南光太郎
概要
『仮面ライダーBLACK』の主役ライダー。
主人公・南光太郎が秘密結社ゴルゴムによって生体改造され、次期創世王候補の証である二つのキングストーンの片割れ「太陽の石」を与えられ変身した仮面ライダー。
それまでのライダーとは異なりマフラーや手袋・ブーツのようなスーツを思わせる造形を省いた外骨格的(人工物的であり有機的でもある)なデザインが特徴(実際、変身バンクなどで中間形態の「バッタ男」を見ることができる)。
ライダーパンチとライダーキック、ライダーチョップといった肉弾技を得意とし、さらに、技の威力を倍増させたり、強力な閃光で敵の眼を眩ませたり、遠距離攻撃にも使えるキングストーンフラッシュまでも備える。
変身ポーズは両握り拳をギリギリと鳴らしながら、両平手で空を切りながら腕を大きく回すというものだが、最終終盤では飛び上がって変身する簡略タイプを披露している。
公式人気投票 | 18位(1,024票) |
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世紀王ブラックサン
仮面ライダーBLACKの本来の名で、太陽のキングストーンを埋め込まれた世紀王。
ベルトも実は巨大な細胞であり、(後の平成作品である巻き付けて使うものではなくクウガのアークルやカリスのバックルのように体内に埋め込まれている)、変身者の意思によって冬眠遺伝子MBGによって先述のバッタ男を経て仮面ライダーとなる。
この時に発生した熱が関節から蒸気として溢れる。
身体スペック
身長 | 198.7cm |
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体重 | 87kg |
キック力 | 厚さ30㎝の鉄板を貫通する |
ジャンプ力 | 30m(ひと跳び) |
潜水時間 | 10分 |
- リプラスフォーム
仮面ライダーBLACKを覆う強化皮膚。怪人としての姿である「バッタ男」の外部に形成される。
- フィルブローン
常人の30倍の力を出せる強化筋肉。
- ライダーセンサー
触角。温度や空気の流れから現在の状況を捉える。
- アラートポイント
顔上部中央のライト。大気の変化などを感じ取り敵の存在を知らせる。
- マルチアイ
複眼。「ブロードサイト」「テレスコープ」「ノクトビジョン」(それぞれ「広視界」「望遠効果」「暗視」)
広い視界で暗闇でも1キロ先のものを見ることが出来る。
- センシティブイヤー
聴力強化耳。500メートル離れたささやき声や、超音波を聞くことが出来る。
- パワーストライプス
赤と黄色のライン。キングストーンのエネルギーを蓄積・解放し全身に行き渡らせる事で、身体能力や必殺技の威力を向上させる他、直接エネルギーを一気に放出して拘束を解くことも可能。
使用武器
仮面ライダーBLACKは昭和ライダー後期にもかかわらず、Xのライドルやスーパー1のファイブハンドのような明確な武器を持っていない。
これは仮面ライダー1号が武器を持っていなかったため、原点回帰でもある彼もまた武器を持たないスタイルなのだろう。
一応終盤にてサタンサーベルという武器を手にすることとなるがそもそもこの方や宿敵が使っていたため、専用武器とは言えない(詳しくは当該記事参照)。
所持マシーン
世紀王専用のバイク。BLACKの声に反応しやってくる。
自己修復もできる優れもの。
ゴルゴムの文明破壊マシン。最高速度はバトルホッパーを上回る。
必殺技の「スパークリングアタック」は強烈。
技
基本技
右拳にエネルギーを収束させ、敵めがけて跳躍しながら繰り出す必殺パンチ。空中でひねりを加えたり、連続攻撃など応用技が多い。
後に空中で一度身体を縮め、伸ばす時の反動を利用して3倍の威力へと強化した新ライダーパンチを編み出した。主にライダーキックの前座として敵の動きを止めるために使用されるが、この技で止めを刺した怪人も存在する。
さらにバイタルチャージと併用する事で秒速20kmにまで加速する。
一撃で直径10㎝の鉄棒を真っ二つにしてしまう威力の手刀。
主に敵の部位破壊など、弱点をピンポイントで狙う時に使う。
30m以上跳躍して右足にキングストーンのエネルギーを収束させ、大気摩擦で脚が赤熱発光するほどのスピードで繰り出す必殺の跳び蹴り。回し蹴りや延髄斬りで繰り出した事もある。厚さ30㎝の鉄鋼版を貫通するほどの威力。
ライダーパンチ同様、空中での反動強化が入り、バイタルチャージとの併用で更に威力を強化できる。
- キングストーンフラッシュ (バイタルチャージ)
ベルトに埋め込まれたキングストーンから光を放つ。
該当項目参照。
なお(映画作品やOVAなどの単発登場を除き)昭和平成ライダー含む主人公ライダーの中において、劇中における決まり手がライダーキックとライダーパンチのみというライダー内随一の技のバリエーションの少なさを誇る(「ライダーパンチ」と「ライダーキック」は13話以降にパワーアップしている)。
ゲームオリジナル技など
- BLACKチョップ / BLACKパンチ
PS2用ソフト『仮面ライダー正義の系譜』にて実装。LV.1必殺技(ゲージ弱・強パンチ)であり、敵にチョップまたはパンチを繰り出す。
- ライダーパワーフラッシュ
『正義の系譜』にて実装。LV.2必殺技(ゲージ弱キック)であり、敵に向かってジャンプしつつキングストーンフラッシュを浴びせる。
- ライダーBLACKキック
『正義の系譜』にて実装。LV.2必殺技(ゲージ強キック)であり、原作における「ライダーパンチ+ライダーキック」のコンボに相当する。
- ライダーダブルチョップ
『正義の系譜』にて実装。LV.3必殺技(ゲージ弱パンチ)であり、バイタルチャージしてから敵にライダーチョップを放ち、返しの手で立て続けにチョップを食らわせる。
- ライダーキックフラッシュ
『正義の系譜』にて実装。LV.3必殺技(ゲージ弱キック)であり、ライダーキックを食らわせた後、キングストーンフラッシュで追い討ちをかける。
- ライダーダブルパンチ
『正義の系譜』にて実装。LV.3必殺技(ゲージ強パンチ)であり、ライダーパンチをしてから反転ジャンプし、再度ライダーパンチを食らわせる。
- ライダー二段キック
『正義の系譜』にて実装。LV.3必殺技(ゲージ強キック)であり、ライダーキックを当てた勢いで反転ジャンプし、ドロップキックで止めを刺す。
ガンバライジング
1弾より参戦。長らく低レア止まりであったが、ナイスドライブ3弾にてマシンライドキャンペーンの1枠として、初の高レア化。愛機であるバトルホッパーと共に強力なアビリティを引っ提げて登場した(しかしながらこの技が拝めるのはガシャットヘンシン弾現在もマシンライドCPの1枚のみでレア落ちしていないのでレア技となっている)
そしてガシャットヘンシン4弾にて待望のLR化となり『ライダーパンチ&キック』も実装された。
3弾でRXが参戦したのに合わせて、BLACKの声も倉田てつを氏となった。
バトライド・ウォー創生
プレアイブルキャラとして参戦。格闘攻撃とキングストーンフラッシュを持つ。ボタン長押しの「バイタルチャージ」により一定時間攻撃力を強化できる他、くらいモーションをキングストーンフラッシュでキャンセルできる。超必殺技は原作でも披露したライダーパンチからのライダーキック。
スーツアクター
代役声優
- 松本保典(『AZITO2』)
- 勇吹輝(映画『レッツゴー仮面ライダー』)※現:穴井勇輝
- 田中大文(映画『スーパーヒーロー大戦』)
- 神谷浩史(映画『仮面ライダー大戦』)
- 佐藤拓也(映画『スーパーヒーロー戦記』)
萬画版
TV版のバッタ男をベースにBLACKの要素を足したデザインをしており、これは本作の信彦も同様。
顔の造形もモデルのバッタにかなり近く、胸にはゴルゴムのマークはおろか、腰には変身ベルトが存在しない(ゴルゴムのマークは変身前のヘルメットやライダースーツに描かれている程度)。
最大の特徴として、脇腹にはバッタの足が二対あり、自由自在に伸び縮みする。
また、石巻市にある像を参照する限りでは涙ラインは緑色であるようだ。これらの特徴は特撮版に近い容姿で描かれていた初代やアマゾンと比べても明らかに異質である。(シンさんと比べたら、仮面ライダーっぽい容姿はしている…はず)。
体内に賢者の石が埋め込まれており、これは特撮版のキングストーンに相当する。
基本的に変身すると服は敗れるが、第9話ではライダースーツを装着したまま肉体を変化させている(このシーンが一番仮面ライダーらしい外見をしていたと言える)。当初は変身に時間を要していたが、中国で湖許仙の特訓を受けて、自分の力を使いこなす為の術を学び、瞬間的に変身できるようになった。
バトルホッパーが愛車だが、こちらでは空手部の先輩である大門五郎がTV番組「仮面ライダー」に憧れて作ったマシンであり、TVのような生き物ではないし、出番も数話だけである。
ちなみに、萬画版のタイトルは頭文字以外が小文字になっている。
必殺技
シリーズ伝統のライダーキックが使えるが、この作品のBlackはそれで終わるほどの存在ではない。
真・仮面ライダー序章もかくやと言わんばかりの残虐ファイトぶりを展開し、相手を引きちぎったりするのは当たり前。ライダーキックで止めを刺す展開の方が珍しい。ここでは本編では絶対に見せないであろう、必殺技(?)の数々について解説する。
額からのエネルギー波
Oシグナルからエネルギーを放射する。直撃したリュウ怪人のみならず、余波で怪人軍団を白骨化させるほどの熱量を持つ。万が一、生存していたとしても骨が露出するほどの致命傷は免れない。プテラノドン怪人戦では目からも放っていた(信彦の場合は突き出した両手からも放つ事が出来る)。魔王に対しても使用したが、全く効いていなかった。エネルギーを調節して大仏殿の非常ベルを鳴らしたことも。
おそらくはキングストーンフラッシュに相当する技なのだろうが…ここまで来ると某光の戦士の領域である。尤も、仮面ライダーアークのように類似技を持たないライダーが現れていないわけではないが。
エネルギーを纏った体当たり
破壊エネルギーを発射してくる魔王に対し、エネルギーを纏った体当たりを浴びせたが、決着は着かず、1995年の世界に飛ばされてしまう。
爪での切断
未来の豪州に飛ばされ、怪物化したカンガルーとの戦いで使用。
すれ違いざまに喉元を爪で切り裂いた。サメ怪人との戦いでも腹を切り裂いて倒しているあたり、切断力は高いようだ。
腕ぶっこ抜き(仮称)
クワガタ怪人との戦いでの決まり手。
片腕をぶっこ抜き、大量出血させて倒した。エイ怪人との戦いでは下顎を引き裂いて倒している。
鷲掴み
セミ怪人戦での決まり手。相手の背中側に回り込み、猛禽類よろしく、両足で相手の背中と首筋を掴んでぶっこ抜く技。随分と器用な真似をするもんである。
絞め殺し
シヴァの女神の多腕を副腕で押さえつけ、首を絞めて殺害した(尤も、それは本体ではなかったが)。
避雷針
どこからか拝借してきた避雷針をコウモリ怪人にぶっ刺し、落雷を誘導して大ダメージを与えた。
発熱
原作のパワーストライプスに相当するが、こちらは発火レベル。
纏わり付いたシーサー怪人の鬣を燃やす際に発動した。
モモンガ怪人に「翼ぐるみ」をされて、窒息しそうになった際にも、エネルギーを解放してバラバラにした(単に怪力で引きちぎったようにも見えるが)。
余談
変身ベルトを「バイタルチャージャー」と呼ぶのは誤りである。そも「バイタルチャージ」というのは必殺技の発動前に両握り拳をベルトに当ててパワーをチャージする行為の事であり、これが拡大解釈されて広まったものだと思われる(あまりにも広まりすぎてパズドラでもそう表記されてしまった)。
デアゴスティーニが発行する分冊百科でもベルトの各部には名称(※1)があっても、ベルトそのものには名前がなく、玩具でも名称はそのまんま「変身ベルト」である。一方でTCGレンジャーズストライクでは他のライダーベルトと並び立つ都合上、便宜上の名称として「キングストーン(太陽の石)」という名称が与えられた。
だからといって、BLACKの進化したRXのベルトに名称がないわけではなく、こちらには「サンライザー」という名称が与えられている(ちなみにブレスレットの名称は「リストビット」である)。
(※1)中心核「エナジーリアクター」、自己防衛メカニズム「テクトゾーム」、ベルトを覆う細胞壁「セルシールド」、エネルギー調節部「タイドステイター」の4つ。
インドネシア語では『クシャトリア・バジャ・ヒタム』の名前で呼ばれる。クシャトリアとは古代インドにおける戦士階級、バジャが鋼、ヒタムが黒を意味する。意訳すると『黒鋼の戦士』となる。
ブラジルでは『ブラックマン』と呼ばれていた事もあったが、次回作のヒーローの名前はそのまま『仮面ライダーBLACKRX』となっている(RX部分が現地のアルファベット発音になっているという違いはある)。
『ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス』では何故か謎の緑色のアーマープレートを胸に装着している。更に腕部脚部からはみ出たフィルブローンが消滅しているなどRXに近い容姿になっている。
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アノマロカリスゲノミクス/アノマロカリスゲノム BLACKフォーム
仮面ライダージョーカー:他人の空似。また変身者の中の人がBLACKのファンである。
仮面ライダーブラックサン:リブート作「仮面ライダーBLACKSUN」版のブラック。