概要
多形態に変化する武器でもあり、仮面ライダーシリーズの主人公ライダーが使用した初めての携行武器である。
変形形態はスティック、ロープ、ホイップ、ロングポールの4形態で、状況に応じ使い分ける。
グリップのスイッチを押すことで簡単に変化し、形態を問わず接触した敵に高圧電流を流し込むことも可能である(本編中で放電機能を使用したのはホイップ形態のみ、ロングポールでは同じく放電機能を持つ怪人に対して感電を防ぐ為に使用した)。
戦闘時にはあくまでXライダーの体術を補助する役割として使われるが要所要所ではライドルを使用した技で怪人を倒す事もある。仮面ライダーV3こと風見志郎によりマーキュリー回路を取り付ける強化手術を受けてからは徒手空拳を主体としたスタイルでGOD悪人軍団と戦えるようになり最終回まで使用しなかった。
パチンコのシリーズでのゲスト登場はライドルステックは持ってはいるものの使用することなく、普通にXキックを放つのみだったが、仮面ライダーフルスロットルではライドルを用いたXキックや仮面ライダーストロンガーに投げ渡し、彼が持つ超電磁エネルギーを帯電させるなど、タッグ技の補助に多用された。ライドルを用いたタッグ技は3種類ある。
形態変化
ホイップ
相手を切り裂く剣で、ベルト収納時の基本形態でもある。ホイップ(ウィップ)の名が示す通り短鞭としての性質も併せ持ち、剣でありながら撓る。他形態から変化させる際は第10話まではグリップの『H』のスイッチを押していたのだが、第11話からは『W』にサイレント修正されている(これは上述のホイップ→ウィップによる綴りの頭文字の問題だと思われる。それ以降の話数でも変形シーンのバンクのパターンによってはHに戻ったり安定しない)。
映像中での使い方は基本的に剣とフェンシングのサーベルみたいな感じである。スカイライダーの客演では「ライドル剣!」と叫びながら豪快にブン投げた。
怪人との戦闘前に、このホイップで怪傑ゾロよろしくX字を描いて名乗りを上げるのがお約束の一つ(第3話では空中でジャンプしながらX字を描いて名乗っていた)。
近年の映画作品などではこのX文字を物理的に産み出し飛び道具として使用する必殺技なども披露した。
その名乗り演出の都合上、最初はこの形態から戦闘に入る場合が殆ど。
改造人間の肉体さえも切り裂くほどの切れ味や貫通力を誇り、最終回ではサソリジェロニモジュニアと呪博士を纏めて刺殺している。
必殺技は敵をX字に切り裂く「X切り」(第2・4・8・11・12話。その内、技名の呼称が行われたのは第8・11・12話。第12話では空中で切り裂く変則パターンを見せている)。
敵に突き刺した後電気を流す「ライダー電気ショック」(第21話)で再生ユリシーズを撃破した他、牢屋やアジトの隠し扉を開錠する為に高圧電流を利用して機械を自在に操作する「エレクトリックパワー」という力も披露。
テレマガ版コミカライズ『スーパー1』ではゴールドゴーストの精神攻撃から逃れるべく仲間を傷付け自らも右膝ごと突き立て幻覚を振り払う。
仮面ライダーフルスロットルでは通常図柄のXがこの形状にしている。
スティック
両端にグリップが付いており、150㎝程の長い棒。他形態から変化させる際にはグリップの『S』のスイッチを押す。
詳細はライドルスティックを参照。
Xキックの前段階で用いる大車輪でお馴染みだがたまにライドルを持ったままキックする(トンファーキック)。
第5・6話では敵に叩きつけた先端から火花が噴き出る演出があった。
スティック本体で敵怪人を倒した技として『ライドル脳天割り』『ライドルアタック』などがある。
ロープ
敵を絡め取る縄。刃物では絶対に斬れない程頑丈なロープで、最長30mまで伸ばす事が出来る。ロープアーム先輩の魂を感じる形態。他形態から変化させる際にはグリップの『R』のスイッチを押す。
メインの上記2つに比べて初登場は第5話とちょっと遅め(スティックからの変形機能と一緒にナレーションで紹介された)。
腕と一体化し射出武器だったライダーマンのロープアームに対して投げ縄として使用する。
さながら岡っ引きやカウボーイのように捕縛術に優れており、ケルベロスとの戦いでは一度に4人のGOD工作員を縛り上げ、ロープを持ったまま跳び蹴りを喰らわしている。小さい的でも正確無比に命中させ、サソリジェロニモの斧をピンポイントで捕縛。斧を投げる反撃に対しロープを捻って捕縛した斧を更に投げ返すというテクニックで反撃した。
スピードを誇る怪人や飛行系怪人への対抗策としても重宝され、上空を飛行するイカルスの足首に向けて正確に投擲し捉え地上に引き摺り落とし、第21話では逃走する再生マッハアキレスを捕捉している。
第9話では捕縛したままキックで倒す体術を見せたほか、鞭のように相手を直接叩いている。GOD東京分署潜入の際は2つに束ねて打撃武器としつつ1つに戻して背後の敵を捕縛する器用な殺陣を披露。
高所に引っ掛けてターザンロープとして使用し撹乱しながら戦闘員を倒していく戦法や
この形態でも放電機能を有しており、ベルトに接続する事でXライダーのエネルギーを電流として流す導線として使用する事もできる(第8話ではこれを使いかけたが未遂に終わっている)。
登攀にも使用している。
ガマゴエモン戦ではこの形態で武器による攻撃を器用に防いでいた。
ロングポール
スティックから更に伸ばした形態。如意棒の如く10mまで伸ばす事が出来る。他形態から変化させる際はグリップの『L』のスイッチを押す。初登場はロープより更に遅い第11話。
棒高跳びの要領で距離を詰めた相手にキックする他、相手に直接ぶち当てて掬い上げるように飛ばす方法でも使用。
ライドル4形態の中でも特に撮影が大変なようで何と三度しか使用されていない。だが、最後の使用となった第16話では常に帯電していて直接触れるのが危険なケルベロスをジャンプ一番突き刺し掬い上げ河川に叩き落し感電死させており、ライドルで初の怪人撃破の功績を上げている(これはスティックの脳天割りより1話早く、ライダーシリーズ史上初の専用武器による怪人撃破である)。ヒトデヒットラー回など、ホイップやスティックでは敵の電気攻撃に対し通電する回があるため、長さで感電のタイミングを遅らせるか、ロングポールに何らかの電気耐性があるものだと思われる。
『仮面ライダーSPIRITS』では、本編ではスティックで披露していた、エネルギーを帯びさせたライドルを高速回転させて敵の攻撃を跳ね返すライドルバリアをこの形態で使用。タイガーロイドやドクターケイトの攻撃をしのいでいる。
ゲーム『バトライド・ウォー創生』ではCGとゲーム媒体で制約が無くなったため巨大サイズを物ともせず高速で連続突きを繰り返す強力ファイトで大暴れ。必殺技は本編ではスティックが使っていた『ライドルアタック』が移植され、素早い突きラッシュのトドメとして用いる。
ぱちんこ仮面ライダーフルスロットルではこの形態を地面に突き立てアマゾンを頂点に乗せロングポールを勢いよく振り回しながら叩きつけつつ大切断を炸裂させる合体技『ライドルアマゾンアックス』を使った。
関連タグ
デザイアドライバー:変身の要となるユニットの名称が『ライドルベース』。『パーフェクターコア』という装置も内蔵されておりXライダーのオマージュが強い。