概要
仮面ライダーXの変身プロセス。本来の「Set up」とは「築く」「据える」という意味であり、例えばパソコンにおいてはソフトウェアを実際に使えるようにすることを差す。
変身プロセス
1.神敬介の腰に変身ベルト「ライドル」が出現。これは普段は体内に格納されており、必要に応じて体表にせり出してくる。
(仮面ライダー≒改造人間である昭和ライダーシリーズでは、ベルトに関してはだいたいこんな感じの設定であることが多い。そもそもライダーマン以外はベルトではなく「体の一部」なので)
2.右腕を左斜め上へ伸ばし、同時に左拳を腋の下へ引く。ポーズ自体は仮面ライダー新1号や仮面ライダーV3に近い。
3.「セッターップ!!」と叫んで(※1)両手を頭上で交差させて(※2)そのまま下ろし、左手で右腰の「パーフェクター」を、右手で左腰の「レッドアイザー」を掴む。この時、両腕が体の前で「X」を描く。
※1:シークエンス1の時点で叫ぶ場合もある。
※2:省略する場合もある。
4.腕の交差を解き、レッドアイザーとパーフェクターを高く掲げる。この時点で既に首から下は変身完了。
5.レッドアイザーを顔の前へ下ろすと、左半分→右半分の順でXマスクに変形し装着される。この時、Xマスクの内側にある針が敬介の脳髄に刺さる為、激痛を伴う。
6.口部に対して、下からパーフェクターを嵌めこむ。すると凄まじいエネルギーがパーフェクターから放出され、変身が完了する。
このシーンではやたら後ろでキラキラしているのも特徴で、後述の『仮面ライダー大戦』でも平成ライダーたちのCG演出と同時に変身した際、ひときわキラキラしていた。
しかし、セタップにはタイムラグがあるため(作中の実時間で1秒かかる)、マーキュリー回路取り付け後は一瞬で変身できる「大変身」を採用した。
『仮面ライダーSPIRITS』では一時的にマーキュリー回路が故障した際、敬介が空中で落下しながらセタップ変身している。いわばマニュアルとオートマの違いと見ていいだろう。
また同作では大首領JUDOが「牢獄」でのZX戦において、V3の姿からセタップしている。シークエンスの都合上、「顔が半分V3・半分X」という絵面を挟んでおり実にシュール。
これが印象深かったからか、映画『仮面ライダー大戦』で敬介が変身する際にもセタップの方が採用されていた。