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概要

仮面ライダーXは、元々はそれまでの仮面ライダーとは少し異なる改造人間(深海開発用=カイゾーグと称する)であり、体組織が変化する変身ではなく各種アタッチメントを装着し武器(ライドル)を持って戦うライダーである(義手で戦うライダーマンが思いのほか好評だったことを受けて企画されたらしい)。

なので、初めての「変身」以外のキメ台詞で変身するライダーでもあり(それ以前ではやはりライダーマンが「やあー!!」と言う掛け声で変身していたが、ライダーマンは当時正式なライダーという扱いではなかった)、そのキメ台詞が「セットアップ!」である。

しかし、悲劇は起こってしまった

オープニング曲で水木一郎氏が張り切りすぎてしまったのかそれともアニキの歌唱っぷりに惚れ込んで決められたのか、タイトルが

セタップ!仮面ライダーX

となってしまっていたのであった。

実際に曲を聴いてみると、水木氏はちゃんと「セットアップ!セットアップ!セットア〜〜ップ!!」と歌っている。気合い満点のものすごい早口で

ようは「スパイダーマッ」と同じ現象が起こってしまったのである。空耳恐るべし

当時の子供雑誌に添付されたOP・ED曲入りソノシートの歌詞にも思いっきり「セタップ」と書かれてしまう始末。

番組自体はスーパーロボットブームの中で健闘を見せ、33話予定に(次回作「仮面ライダーアマゾン」の製作の遅れもあったが)2話を加えた全35話が放映された。

そして結局

番組中盤でのパワーアップに伴い、変身時の台詞は「大変身!」に変更されたのであった。

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