概要
GOD機関は世界各地から歴史上の悪人の死体を盗掘、生物の能力を移植して甦らせた。
モデルの中に創作の人物(劇中では実在していたとも考えられる)や固有名詞ではない者、史実では遺体が発見されていない者、果ては怪物もいる。
中には改造魔人の祖先とされる存在をベースにした奴もいるのでファンから度々ツッコミの対象となる事も…。
ショッカーもエジプタス等で同じ様な事をしていたので、神話怪人と比べて従来の「仮面ライダーと戦う怪人」のイメージに近いと言える。
明言されていないが、GOD機関は東西の大国が水面下で手を組んで結成された事を考えると、
元になった「悪人」の基準も大国の価値観や政治的な事情が反映されているものと思われる(とはいえ、カメレオンファントマなどが所属している辺り、全くの名前詐欺というわけでもない)。
そのため、1974年当時は大丈夫だったとしても偉人や民族間の扱いがデリケートになった昨今では、下記のジンギスカンコンドルやサソリジェロニモなど下手すると名前だけで国際問題になりかねない怪人やタイガーネロなど現在では再評価されている人物をベースとした怪人もいる。
とはいえ、『TOKYO MX』での再放送時には問題なく公共の電波に乗っているのだが…。
また、改造の影響からかオリジナルの人物像から乖離している怪人もおり、例えばアルセーヌ・ルパンは殺人を嫌う性格だったのが、カブト虫ルパンは殺人を厭わない性格となっている。
何はともあれ、世界征服のためならば死者とはいえ、(その人物の功罪はさておき)彼らの尊厳や名誉を踏み躙る事を厭わないGOD機関の悪辣さが窺い知れる。
それにしても、何故GOD機関がわざわざ「悪人」たちの遺体を盗掘してまで傀儡にしようとしたのかは不明であり、劇中及び設定上でもこれといって言及はない。
前期怪人が人智を遥かに凌ぐ神話上の怪物や英雄・神格をモチーフとしていたのに対し、(コウモリフランケンやヒルドラキュラを除いて)こちらはあくまでも歴史上の人物+動植物がモデルなのでグレードダウンした感が否めないが、実際は戦闘力の高い怪人がそれなりにいる。
例えばクモナポレオンはエネルギーを吸収する糸でXライダーを一度敗北に追い込んだだけでなく、デストロンを壊滅させたV3を追い込んでいるし、タイガーネロはV3と2号を加えた3大ライダー相手に互角に渡り合い、コウモリフランケンは五大ライダーが協力してやっと倒せるほどの強さを見せている。
一覧
名前 | 人物 | 生物 | 話数 |
---|---|---|---|
ジンギスカンコンドル | チンギス・ハーン | コンドル | 第22話 |
ガマゴエモン | 石川五右衛門 | ガマ | 第22・23話 |
サソリジェロニモ | ジェロニモ | 蠍 | 第22~24話 |
カブトムシルパン | アルセーヌ・ルパン | カブトムシ | 第22・25話 |
ヒトデヒットラー | アドルフ・ヒトラー | ヒトデ | 第26話 |
クモナポレオン | ナポレオン | 蜘蛛 | 第28話 |
カメレオンファントマ | 怪盗ファントマ | カメレオン | 第29話 |
ヒルドラキュラ | ドラキュラ | 蛭 | 第30話 |
トカゲバイキング | ヴァイキング | トカゲ | 第31話 |
アリカポネ | アル・カポネ | 蟻 | 第32話 |
ムカデヨウキヒ | 楊貴妃 | ムカデ | 第33話 |
タイガーネロ | ネロ・カエサル・アウグストゥス | トラ | 第34話 |
サソリジェロニモJr. | ジェロニモの息子 | 蠍 | 第35話 |
コウモリフランケン | フランケンシュタイン | コウモリ | 劇場版 |
関連タグ
仮面ライダーX 仮面ライダーSPIRITS 仮面ライダーFate 昭和ライダー ライダー怪人
仮面ライダーゴースト:歴史上の人物がモチーフの味方怪人の力を借りて戦うライダー。
鎧武者怪人、眼魔、クリスパー:歴史上の人物がモチーフの怪人。
剣闘獣、DDD(遊戯王OCG):歴史上の人物がモデルのモンスター達。