「これはマダム、失礼いたしました。私はGOD悪人軍団の一人クモナポレオンと申します。お見知りおきのほどを」
「俺はお前を必ず殺す!俺の辞書には不可能という文字はないのだ‼」
概要
『仮面ライダーX』第28話『見よ!Xライダーの大変身‼』に登場するナポレオン・ボナパルトの死体にベースに蜘蛛の能力を植え付けて制作されたGOD悪人軍団の1人。
実にストレートにナポレオンの軍服を着た蜘蛛男の姿をしている。
自身を「ジェントルマン」と称しており、女性に対しては紳士的な態度を見せることもあるが、実際には子供相手にも拷問を平気で行う等、本質は残忍かつ冷酷な性格の持ち主である。
その使命はGODにとって脅威になる有能な科学者の暗殺、及び南原博士の知人の1人である野中博士が持つ9枚に分割された『RS装置』の1つの奪取、そしてXライダーの抹殺である。
前回の再生ネプチューン達との戦闘のデータを元に作られただけあって一度はXライダーを倒した強敵であり、(Xの手術のために輸血をしたためもあるだろうが)V3をも窮地に陥れた。
能力
暗殺対象の元に送りつけたナポレオンの肖像画に潜り込み、絵を介して神出鬼没に出現することができる。
自身が使役する毒蜘蛛や吸血蜘蛛を使い対象者を暗殺する。
戦闘時にはサーベルを用いて戦闘に挑み、口から吐き出す相手のエネルギーを吸収してしまう蜘蛛の糸を発射して相手の身動きを封じるほか、これを蜘蛛の巣状に展開して相手を拘束する「クモの巣ジャングル」という名の必殺技によりXライダーを窮地に陥れた。
活動歴
13人の有能な科学者を暗殺したクモナポレオンは次に9枚に分割された『RS装置』の1つを持っていると思われる南原博士の知人の1人・野中博士の邸宅を襲撃するが、事件を調査していた神敬介と遭遇。Xライダーと激闘を展開する。
しかし、ことごとくXライダーの攻撃を退け、必殺技『クモの巣ジャングル』でXライダーを拘束。全エネルギーを奪われ身動きが取れないライダーに危機が迫る。
しかしそこへ風見志郎ことV3が駆けつけ、Xライダーを救出した為にXライダーの処刑には失敗するが、その間に設計図を持っている野中博士の息子を捕えることに成功。
拷問にかけ設計図のありかを聞き出そうとするが、駆けつけたV3に邪魔された為にV3と対決。
加勢に駆けつけた再生マッハアキレスと再生サラマンドラと共にV3を追い詰め、彼もまた『クモの巣ジャングル』で捉えることに成功するが、そこへマーキュリー回路でパワーアップを果たして復活した神敬介=Xライダーが駆けつけ最後の決戦を展開。
怒涛の攻撃でXライダーを攻撃するクモナポレオンだが、パワーアップを果たしたXライダーには最早全ての攻撃が通じることはなく、今度は自身が逆に追い詰められて行き、最後はXライダーの新必殺技『真空地獄車』を受けて爆死した。
仮面ライダーSPIRITS
バダンにより魂を持たぬ傀儡として復活。仲間たちと共に中国地方制圧に参加した。
GOD討伐の助太刀に来たSPIRITS第10分隊を山口沖で襲い、蜘蛛の巣ジャングルで一網打尽にするも、Xライダーのライドルで巣諸共ズタズタに切り裂かれ死亡。これに救われたベイカー隊員(注:オネエ)はXライダーに一目ぼれした。
余談
これまで造形を担当したエキスプロで怪人のデザインを担当した高橋章が前々回及び劇場版で降板し、クモナポレオン以降のライダー怪人は原作者・石森章太郎が再び担当することになり、ストレートな造形の怪人が多くなる。(高橋氏は翌年仮面ライダー(新)の造形を担当するコスモプロを立ち上げるが、たまにエキスプロに戻って造形に関わっていた模様)
マーキュリー回路の手術は元々は結城丈二ことライダーマンが担当する予定だった。
(結城役の山口暁氏が電人ザボーガーに出演していたためスケジュールが取れなかった模様)
なお、風見は前作で結城を説得する際「人間の血は体に一滴も流れていない」と言っており、矛盾するのはそのためもある。
ちなみにHEROSAGAによれば志郎が啓介の手術をできたのは構造が自分とダブルライダーに近かったからだと推測されている。
平成28年11月27日に放送された『日曜もアメトーーク』仮面ライダー芸人第2弾で蜘蛛男からロイミュード002までの歴代クモ怪人が紹介されたが、何故かコイツだけが紹介されなかった。
関連タグ
ネコヤモリ:同じように絵画を利用するゲルショッカー怪人
ナポレオン魂:後輩?