概要
血液は全身の骨髄から作られるが、一度大量に失えばそう簡単に再生できるものではなく、失いすぎれば失血死の危険性もある。そのため、大量出血した場合には他人の血液を血管に注入し補填することが必要であり、その行為の事を輸血と呼ぶ。
血液には赤血球の因子によりA型、B型、O型、AB型の4つに分類され、違う因子を持つ血液型を流入すると拒否反応により凝固を起こし、最悪の場合死に至る。O型はA、Bどちらの因子も持たず、AB型は両方持っているため、理論上はO型は誰に輸血してもダイジョーブ、ということになる。しかしながら、現在ではより安全性を考慮し、同じ血液型以外の血を輸血することはめったに無い。
また、Rh型という血液因子もあり、数万人に一人とされるRh-はRh-同志でしか輸血が行えない。
実は昔は「血が固まらなきゃいいんだ!」という非常に単純な発想で輸血が行われており、ブラム・ストーカーの怪奇小説『吸血鬼ドラキュラ』では動物の血を輸血する描写がある。