概要
光太郎から仮面ライダーBLACKへの変身の途中で一瞬だけこの姿になる。一般的に「バッタ男」と呼称されているが、ゴルゴム怪人の命名法で考えると「バッタ怪人」と呼ぶべきかもしれない(本来の「怪人バッタ男」に関しては後述)。
ちなみに秋月信彦もシャドームーンへの変身途中で同じ姿に変身し、覚醒前まではこの姿で眠りについていた。
表記としては『バッタ人間(マン)』とも呼ばれる
容姿
BLACKと異なり皮膚の色は黄緑色。変身は骨格を含む全身に及んでいる。頭部は完全なバッタそのものであり、耳、鼻にあたる器官は見受けられない。皮膚は外骨格化している。外骨格化は胸部・手首・足首において顕著であるが、太股部にもバッタの足のような模様が現れており変化がうかがえる。足のかかとには爪が生えている。
変身
変身に際しては光太郎の全身からエメラルドグリーンの光が放出される。
また、バッタ男がBLACKに変身できた仕組みは「特殊冬眠遺伝子MGB」というゴルゴムの作り出した特殊な遺伝子の働きによるものである。ちなみに出典のデアゴスティーニから刊行された「仮面ライダーオフィシャルパーフェクトファイル」によれば、BLACKはゴルゴム怪人よりも一段階上の戦闘形態という位置づけになっているという(つまりバッタ男時点では毎回ゲストとして登場するゴルゴム怪人と同等の存在という事になる)。
能力
身長 | 198.7cm |
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体重 | 87kg |
パンチ力 | 3t |
キック力 | 5t |
ジャンプ力 | 3m(ひと跳び) |
第1話でのショックによる初変身の時にはしばらくこのバッタ男の姿のままであったが、この状態では人間の時と同じ動きはできないのか、立ち上がり方、歩き方なども怪人然としていた(BLACKの姿になると同時に完全に直立し、普通に歩き始めた)。このほか唸り声のような音を発していたが、言葉は発しておらず喋れない様子であった。この状態で戦っても、怪人とパワーでは引けを取らないとされているが、戦うシーンは描かれていない。なお、BLACKはバッタ男の体の上に強化皮膚リプラスフォームをまとった姿であり、リプラスフォームの下にはバッタ男の肉体が隠されている(変身の際、透明マスクが黒くなるところで確認できる)。ノベライズである「仮面ライダーBLACK MADソルジャー計画」では翅の生えた姿のイラストも描かれている。怪人としての肉体年齢は0歳と設定されているが、加齢によって成長するのかは不明。
ちなみに、原作者の石ノ森章太郎氏が描いた漫画版『仮面ライダーBlack』では、この姿が変身後の状態である。こちらでは「変身すると心まで人間ではなくなる」という設定が存在しており、普段は体色が緑色だが、怒りを覚えたり自身に危機が及ぶと皮膚から黒い液体が分泌され、特撮版同様体色が黒く変化し(言わばリプラスフォームのようなもの)、身体能力も大幅に向上するが、反面自我が減衰し、ただひたすら敵を撃破する為に暴れまわるようにもなる。
対人間用の毒に対しては強力な抵抗力を示すが、昆虫用に調合された毒には弱く、人間時でも効果が顕著に現れる。
小林たつよし版の漫画ではやはり中間形態として登場するが、体形は特撮版よりも四肢は細長く、頭部の形状や顔がバッタそのものである、背中に翅があるなどよりバッタに近い。特に第1回での最初の変身の際には巨大な昆虫めいた姿で描かれた。
変身ベルトは特撮版とほぼ同じ形状である。
怒りのエネルギーで変身するため、初期には光太郎の意志に反して変身してしまう、変身しかかることが複数回描写された。
その他
なお、このバッタ男という設定は仮面ライダー1号・2号がショッカーによって「怪人バッタ男」として改造された姿であるという設定を元にした原点回帰でもある。初代のリメイク映画「仮面ライダーTheFirst」及びその続編「NEXT」ではこの設定を踏襲し、「仮面ライダー」という呼称が一切登場せずにバッタ型のショッカー怪人「ホッパー」として呼称されている。
そのため、仮面ライダー1号・2号の姿を「怪人」として描いたイラストにもこのタグが付けられることがある。
また、BLACKとは関係のない、仮面ライダー風のバッタの怪人を描いたイラストにシャレとして付けられているものも存在する。
フィギュアとしての商品化もされているが、『仮面ライダーBlack』に近いデザインのものが多い。
ちなみにコンパチヒーローシリーズの一つバトルドッジボール2において仮面ライダーBLACKRXが『グラスホッパーズ』という必殺技を使うとバッタ男に変身し飛蝗を操って攻撃する。
また、仮面ライダーBLACK第41話に登場した足軽(演:お笑いコンビ「ゆーとぴあ」のホープとピース)は光太郎の変身を目の当たりにしており変身解除した光太郎に対し「あんた、バッタ男!」と声掛けしている
そして、仮面ライダーBLACKのリブート作である仮面ライダーBLACKSUNのAmazonプライム・ビデオでの予告映像でこのバッタ男らしき写真がモノクロ(色褪せかも知れないが)で写っている。
公開された本編では、初期の話や過去の回想では、光太郎と信彦は情報で公開されていたライダー然とした姿ではなく、それぞれ黒と銀色の表皮をしたバッタ男の姿に似た形態に変身する。(この状態の頃は変身ポーズを介さない本作の怪人と同じ変身)独自の要素として、背中にバッタやイナゴの後ろ足を思わせる器官が存在している。
光太郎はあるきっかけにてパワーアップを遂げ、仮面ライダーブラックサンの姿に変身できるようになり、信彦も同じくパワーアップした事で仮面ライダーシャドームーンに変身できるようになった。
関連項目
ローカストアンデッド ホッパー・ドーパント バッタヤミー イナゴ怪人 アナザーゼロワン