演:堀内孝人
概要
主人公・南光太郎の幼なじみにして親友。父は秋月総一郎で、妹に秋月杏子、恋人に紀田克美がいる。
光太郎とは同じ日食の日の同時刻に生まれ、3歳の時に両親を失った光太郎を秋月家が引き取ったことで彼とは兄弟同然に育った。
『仮面ライダーBLACK』での活躍
光太郎と共に暗黒結社ゴルゴムの次期創世王候補に選ばれ、19歳の誕生日に2人揃って体内にキングストーンを埋め込まれ改造人間にされてしまう。父・総一郎はゴルゴムのメンバーであり、2人はゴルゴムの世紀王として組織に差し出されてしまったのだ。
しかし2人の記憶まで消去するとは知らなかった総一郎の妨害により、光太郎は記憶消去の寸前で脱走に成功し太陽の石を持つ正義の仮面ライダーBLACKとなる。対してその機会がなかった信彦は完全に改造を施され(更にブラックサン脱走の余波を受けて強化改修され)月の石を持つ悪の世紀王・シャドームーンとなり、もう1人の世紀王であるブラックサン=仮面ライダーBLACKとの戦いに勝利し創世王となることを定められてしまう。
シャドームーンは信彦の記憶自体は持っており、創世王の策略によって信彦の姿を見せてBLACKを動揺させることがあったものの、本来の人格は失われている。ただし杏子や克美に対する情は残っているようで、人類抹殺計画の巻き添えにならないようゴルゴムに属させたいと思っていたほどだった。
直接対決で創世王の手助けもあり1度はBLACKを倒したものの、光太郎の姿に戻ったのを見て信彦の記憶が邪魔をしたのかキングストーンを奪うことを躊躇ってしまう。その後クジラ怪人のおかげで復活したBLACKに敗北し、「お前は一生苦しむ事になるんだ。親友の、この信彦を抹殺したのだからな。一生後悔して生きていくんだ」と捨て台詞を吐き、最期まで人間の心を取り戻さぬままシャドームーンとして力尽きた。
光太郎はゴルゴムから信彦を助け出すために、改造人間となってしまった運命を背負い辛く苦しい戦いを耐え抜いてきたのだが、その願いは叶わぬものとなってしまった。
その後…
創世王が滅び崩壊するゴルゴム神殿と運命を共にしたと思われていたが、続編の「BLACK RX」で記憶を失いながらも打倒仮面ライダーの執念を胸に復活、再び光太郎の前に敵として現れる。
シャドームーンの素性を知るクライシス帝国と手を組み両者が互いを利用する形で打倒RXを掲げるが、クライシスの人質となった子供達に死が迫ろうともRXとの戦いに興じるシャドームーンに対し怒りを覚えたRXに再び敗北を喫する。
死してようやく信彦の姿に戻った(堀内氏は出演せず、亡骸は代役で顔も見えない)が、人格まで戻ったかは不明。しかし死の間際にRXにクライシスの計画を教え防ぐように指示し、自らは人質の子供達を助け出し家まで送り届けるという行動を見せ、その時の口調や声色が柔らかいものに変化していたりと本来の彼に戻ったと思わせる描写がなされており、光太郎も最後の最後で信彦に戻ったと考えていた。
『S.I.C HERO SAGA』の『RX編』では復活した創世王に亡骸を利用され、再びシャドームーンとして光太郎の前に姿を現す。RXの太陽のキングストーンを奪いアナザーシャドームーンとなるも、彼の残存思念が光太郎のキングストーンを取り返し、創世王撃破に貢献した(これはリドルストーリーであるため、夢か本当にあったことかは不明)。
余談
- 演じた堀内氏は番組制作当初こそ倉田、井上、田口の3氏と共にメインキャストとして肩を並べていたが、実際にはシャドームーンが番組後半まで誕生せず、それと比例するように信彦としての出演も少なくなってしまった。そのような展開となった理由として、堀内氏の他作品とのスケジュール被りや途中降板などが挙げられることがあるが、真相は今なお明らかにされていない。ただしRXの時点では既に芸能界から引退していたため、前述の通り信彦は代役となっている。倉田氏の話によれば、現在は大きな企業の経営に携わっているという。
関連項目
月影ノブヒコ(別の世界のシャドームーン):W(正確にはそのジョーカーボディ側)を見て「黒いライダーだと!?」と動揺するシーンはあったが、彼が信彦のような記憶を持つかは不明。
秋月信彦(BLACKSUN):リブート版の信彦であり、人物像が原典と異なっている。
早瀬五郎:ある意味先駆けと呼べる人物だが、こちらは自ら進んで改造されている。