「これはお前の未来のためやで!」
説明
「HUGっと!プリキュア」に登場するキャラクター。
不思議な赤ん坊・はぐたんと一緒に空から降ってきた、関西弁で話すハムスター。
気が少々強く自信家な性格だが、責任感も強い。その言葉のせいか第6話の『無邪気か』などのツッコミも得意。
作中でははぐたんのお世話係のような立ち位置で、いわゆるイクメン。
歴代プリキュア作品では語尾を使用しない数少ないメインマスコットキャラクターの1体で、妖精名義でない動物型のメインマスコットキャラクターはモフルン以来となる。
人間に変身できる能力を持ち、形態によって担当声優が異なるというプリキュアの歴代妖精では初のパターンになった。
ネット上ではたまにハムハム・ハリーと勘違いされるが、当然誤りなのでpixivだとタグが機能しなくなる可能性があることに注意。
一人称は「オレ」または「ワイ」。二人称は「おまえ」または「自分(関西弁で『アンタ』)」。
えみるとルールーに対しては「キミ」「あんさん(関西弁で『おまえさん』)」と若干やわらかい表現も使う。
呼称ははな・さあや・ほまれ・えみる・ルールーとはぐたん・妖精と敵キャラには呼び捨てで一貫して呼び、逆に仲間たちからも「ハリー」と呼び捨てされる。また、一般人には「~はん」と敬称付きで呼ぶ。
関西人気質だからなのか、プリハートなど貴重なアイテムに対しても「~はん」と呼ぶ。
「自分が住んでいた世界」がクライアス社にめちゃくちゃにされたらしく、そしてそのクライアス社から未来を守るプリキュアとミライクリスタルを探すため「はな達の世界」を訪れた。
これだけならプリキュアシリーズではよくある設定だが、ハリーのいくつかの発言(野乃はなが暮らす普通の一軒家を旧式呼ばわりしていたり、事あるごとに「(技術や文化が)遅れている」という表現を使ったりする)から、ハリーとはぐたんは異世界から来たのではなく「はな達の世界」の未来から現代にタイムトラベルしてきたのではと多くの大友から推測されていた。それについては第12話で回答が出ることになる(後述)。
普段は自分と同じか若干大きめ(人間態の時は普通の大きさ)の4次元空間仕様らしきキャリーバッグを持ち歩いており、はぐたんのお世話アイテムやプリハートなどを収納している。
こちらの世界での住居は、湖のほとりに建てられた木造のおしゃれなコテージで、このコテージも四次元キャリーバックの中に収納されていたもの。はぐたんもこのコテージでハリーとともに暮らしている。なお、このコテージの環境は「人間に変身したハリーが住むこと」を基準に作られている(決してハムスターのペットケージではない)。
ただしミニチュアハウスのサイズにまで圧縮されていたものをもとに戻すには覚醒状態のミライクリスタルの力が最低一個分は必要だったため、はなが最初にハリーとはぐたんに出会った第1話では二人とも完全な根無し草だった(そのため、ハリーとはぐたんは最初ははなの家に居候するつもりだったが、はなの親妹と出会ってからは時折は寝泊まりに来ることもある)。
プリキュアシリーズのメインマスコットキャラクターで「プリキュアたちとは一緒に暮らさない」というパターンは『プリキュア5』のココ&ナッツと『アラモード』のペコリンに続く3例目となる。
ハムスター形態
第1話から登場。
大きさは手のひらサイズ。
この状態ではほとんどの人々から「ネズミ」と呼ばれるが、ネズミ呼ばわりされることは彼にとって心外らしく毛を逆立てて怒る(まるでハリネズミみたいだが…)。
自身を「女性や子供に大人気のキュートなマスコット」と自負しているようで、第7話でオーディションで緊張するさあやを励ます際のお芝居ではなに『可愛くない』と言われて、カンカンに怒ったこともある。
しかし実際のところ、この小動物状態のハリーは可愛いともてはやされたことはなく、第10話でフードフェスティバルに参加した時は「飲食店が参加するイベントでネズミがいると印象が悪くなる」とさあやに指摘される始末である。
なお、彼曰く、自分が住んでいた場所(もしくは時代)では動物が喋るのは何もおかしなことではないらしい。
外見上の特徴として目立つポイントは、首の部分から見える鎖のようなものである。
人間態の時にも同じネックレスをしているのだが、このハムスター形態では拘束具としての首輪のような印象が強い。
この姿で時折はぐたんはキャリーバッグに乗せて、移動している。
人間態
第2話から登場。
黒い上着を着た赤髪の青年の姿になる。
この状態だと声が見た目相応の低音ボイスになるが関西弁は変わらず。
ハリー曰く「イケメンモード」であり、容姿には相当な自信があるようで初披露の際ははなにドヤ顔を決めていた。
はな達との外出時にはこの人間態で行動するが、場合によっては第9話のようにハムスター姿で行動することもある。
幼年誌等ではこの姿に「ハリ男(ハリお)」等と名前が付けられているが、シリーズ構成の坪田文は「本編中ではハリ男って呼ばれないよー」と、ハリ男が人間態の通名ではない旨をツイートしており、実際劇中では自他共に『ハリハム・ハリー』で通している。
姿を変える融通は利くが、強い疲労や衝撃を受けると、ハムスターの姿に戻ってしまう場合がある。
プリキュアの事情を話せない一般人相手には、成り行き上この姿のハリーがはぐたんの父親という体で通っている。はなの両親とも育児の先輩後輩としてすぐ打ち解けた。
はなの母である野乃すみれからは「一人で子育てなんて大変ね」と同情されていることから、シングルファーザーと認識されている様子。
が、年頃の娘が子連れのイケメンと仲良くなってるこの状況は下手すりゃあらぬ誤解を生みかねず、大きなお友達からは早速ネタにされている。
第4話からはこちらの世界で生計を立てるために、自分が住んでいるコテージを使って女子向けサロン「ビューティーハリーショップ」を開店した。人間態でのハリーの対外的な立場はこのショップの店長ということになる。
「ヘアメーク・ファッション・その他いろいろ、女子の憧れが全て詰まったショップ」が売り文句。ハリーは美容方面のスキル全般に強いようである(本当はハムスターなのに!)
こういう商売にはセンスが重要で、ハリーも普段はそんなに悪くないセンスの持ち主なのだが、気合いを入れて本気を出すと「大阪のオバチャン」風のド派手なセンスが爆発するという困った特徴もある。ビューティーハリーショップも開店直前の内装および外観がいたるところに金メラがほどこされ成金趣味な剥製のダミーが立ち並ぶという悪趣味極まり無いものになってしまっていた(曰く「セレブ感を出してる」とのこと)。オープン直前にそれを知って危機感を覚えたはなとさあやが輝木ほまれにアドバイザーになってほしいと手伝いを頼み込む事態となった。
以降仕入れ等に問題がある様子は無いため、なんやかんやで何とかなっている模様。はな達はビューティーハリーショップのお手伝いを結構行なっているのは作中で描かれているので、今でも彼女たちの若いセンスがちゃんと取り入れられているのだろう。
28話ではほまれの保護犬であるもぐもぐをハリーがクールにコーディネートしてあげようと特注のペット用の服を用意した時は、ほまれからは「ヒョウ柄にトラ柄を組み合わせるってのはちょっと…」と引かれてしまったりもしている。
イクメンとしてのハリー
上述した通り、作中では赤ん坊のはぐたんのお世話係のような立ち位置であり、育児の知識に詳しい。公式サイトでのキャラクター紹介では「人間体に変身するとものすごいイケメン(イクメン)に!」とダジャレ風味で紹介されている。
しかし本作の設定では、はぐたんを元の姿に戻すために「アスパワワ」を与えられるのはプリキュアだけである。ハリーがいくら育児が得意だとしてもプリキュアの協力がないと彼の目的は達成できない。
妖精がプリキュア候補者を探してスカウトするパターンは多々あるが、ハリーの場合は「赤ちゃん(はぐたん)のお世話を厭わないこと」を重視している。例えば天使のように優しくお世話が上手にできる薬師寺さあやは非常に好印象で「こういう子がプリキュアにええんや!」と評価している。
もちろん、ハリーははぐたんを育てるのにプリキュアにだけ責任を負わせることはしない。プリキュアたちは学校もあれば家族との日常もあるので、それは最大限尊重しており、実際のところはぐたんの毎日のお世話の大部分はハリーが担っている。それでも大変なときはちゃんと手伝って欲しいと言うため、妙な遠慮もない。プリキュアたちからしてもハリーに対しては育児の先輩というより、同じ立場の仲間のような意識で接している。本作は育児描写においてはワンオペ感が出ないように注意深く作られており、ハリーとプリキュア達の相互関係はそれがよく現れている。
もっともハリー自身ももっと大きな子供を持つ大人から見ればまだまだ未熟なパパ。夜中に泣き続けるはぐたんをうまくあやせず寝不足でヘロヘロになったり、ちょっと目を離した隙にはぐたんが迷子になってしまったりと、結構なミスをやらかす。それでも、プリキュア達の助けもあってどうにかこうにかはぐたんを守り続けている。
プリキュアのお助けキャラとしては珍しく、一緒に成長していく立場であると共に半ば残念なイケメンと化している。
秘密主義者としての側面
本編の大きな謎の一つであるのがはぐたんの存在についてであり、その情報を唯一知っている可能性があるのがハリーだが、それが直接明かされたことは殆どない。
はなからもはぐたんの母親の存在について聞かれても、質問そのものには答えてくれなかった。はぐたんに真の姿がある事実も彼のモノローグにて明かされ、いわば視聴者のみが知っている状態である。
そもそもハリーとはぐたんが親子でなければ本当はどのような関係性なのかという大前提についても語ってはいないし、ミライクリスタルによってどのように世界が救われるのかすらもプリキュア側には話していない。知らないから話せないのか意図的に話さないのかも不明である。
時間が止まってしまった自分の故郷の運命をプリキュアたちに託すしかないという辛い立場でありながら、ハリーはいつも関西人のテンションで明るく振る舞っている。だが、実は彼自身の心が吐露された描写はあまりない。表情を曇らせることもあるが、彼がいつも話すのは「本音」ではなく客観的な「事実」である。
クライアス社に対しては相当の負の感情を抱いていると思われるが、それを口にはせず、悪ではある前提で語るものの個人的な感情を明かしたこともなかった。また、プリキュアたちとの関係においても個人的に深く踏み込むことはしていない。彼がアドバイスを寄越すのは三人が一緒にいる時であり、意識して一定な距離を測っているのかも未だに不鮮明となっている。
大人の男性とはいえその大人の中でも彼はまだ若く、苦しい立場であることに変わりはない。そんな状況で今の人間界において、本当に心を許して話せる存在がいない。プリキュアたちもそれを少し察している風があり、第8話でハリーから「優しい気持ちは大切だけど、他人の事よりも自分の心に素直になるのが大事な時もある」との忠告を受けたほまれは「よく言うよ…… アンタが一番素直じゃないじゃん」と心配気味に呆れていた(この時はハリーが「何のことやら」とおどけながらはぐらかしていた)。
序盤の頃はプリキュア達は何気なくハリーから本心と秘密を聞き出そうとしていたが、そのたびにハリーが話題をずらしてはぐらかすので、プリキュア達からしてもハリーが何か隠していると言うのは初期から感づいてはいる。
しかしクライアス社を放っておくとはな達の住むこの世界の未来も失われる以上は、ハリーの過去に何があろうとプリキュア達のやるべきことは変わりはしないということもあり、現在彼女達はハリーの過去を無理に聞き出そうとはしておらず、プリキュアとしての使命と無関係に純粋にはぐたんを守りたいとも思っている。それにハリーは基本的にお人好しなのもプリキュア達はわかっているので、自分たちを悪意的に騙そうとしているわけではないと信じている。
しかし、それでもほまれは彼が何か苦悩を抱えているのではないかとずっと気にかけており、ちゃんと自分たちを信じて話して欲しいと膝を割って話し合い、ついに第12話でハリーが隠していた情報の一部が引き出されることになる。それは彼が隠していることの一部に過ぎなかったが、なぜ彼がプリキュア達に真実を話すことができないかの理由が含まれていた(後述)。
それ以降ははなとさあやはハリーの立場に一定の理解は示すようにはなったものの、ほまれは逆にハリーのことをもっと知りたいと感じるようになったようだ。
そもそも、本当にハムスターなの?
実はハリーについての謎の1つに、彼が本当にハムスターなのかどうかということがある。
この記事でハリーをハムスターだとしているのは、公式サイトやプレスリリースの紹介でそう書かれているからだが、本編中でハムスターと明言される描写は一切なかったりする。
プリキュア達はことあるたびにハリーのことをネズミ呼ばわりしており、その度に「ネズミちゃう! ハリハム・ハリーや!」と反論するのが定番のやりとりになっているが、実は本編中で彼が自分のことをハムスターであると自称したシーンは一度たりともない。
さらに言えば、作中では誰もが小動物状態のハリーを「ネズミ」と認識していて、ハムスターだと認識している人は一人もいない。
プリキュア達が小動物状態のハリーをずっとネズミ呼ばわりしてハムスターとは決して言わないのも別に嫌がらせではなく、あの姿がハムスターだと言う発想がないからである。
なお、12話で彼の出自が明かされたときのはなとさあやの反応からすると、彼女達はハリーを「人間に変身するハムスター」でなく「ネズミに変身できる人間」と真面目に思い込んでいたようだ。ただし、25話で判明することだがハリーの本来の姿は人間形態ではなく小動物形態の方である(これらについては後述)
ちなみに、ハムスターだと主張したのとは少し違うが、第18話にてプリキュア達の正体を知った愛崎えみるが「このネズミが喋るところも見た」と言及したところ「誰がネズミや!」とうっかりハムスターの状態で喋ってしまい、失態に気付いてとっさに「ハム~♡」と謎のモノマネをしたことがある。
これはもしかするとハムスターのふりをしたつもりなのかもしれないが、ハムスターは「ハムー」とは鳴かないので何の誤魔化しにもなっていない。ほまれからは「もう遅いから」とツッコまれていた。
もしも誰かが彼のことを「ハムスター呼ばわり」した時、彼自身はどう反応するのかちょっと気になるところ。
事の真相と仮説(第12話以降のネタバレ注意)
ハリーが住んでいた世界について
第12話にてほまれが言及した事によりハリーが以下の真相を語った。
実は、ハリーとはぐたんははな達の住む世界よりも遠い未来の世界から来たことが判明。
この為、彼らは地球上や異世界の妖精ではなく未来人ということになる。今までそのことを話そうとしなかったのは、過去の人間が未来を知ってしまうことへの影響を懸念してのこと。
この時点でもはぐたんが何者なのかについては口をつぐんでおり、慎重さが窺える。
そんな彼が断片的ではあるが自分たちが未来人であることをはな達に明かしたのは、キュアエールが「プリキュアの剣」をメロディソードへと再構築した第11話の出来事がきっかけである。
約束された奇跡をあえて拒否し、なりたい自分を貫いた彼女達ならば、未来が悲劇に包まれると知らされても「決められた歴史」に屈することなく「新しい未来」を切り開けるのではないかと感じたのだ。
また、今までのハリーは単純にプリキュアチームの人数が多ければそれだけ有利になると考えていたため、「最後の4人目」が見つかっていない現時点のチームは不完全な状態だと思っていた。しかしその不完全であるはずのチームがメロディソードを生み出すという偉業を成し遂げたことで、「一人一人の個性」こそが人数よりも重要だと考えるようになったようだ。
この事実を知ったはなは「未来の世界では人間はネズミになるの!?」と生物進化の驚異に焦っていたが、実際のところハリーは小動物形態の方が本来の姿で、彼が人間の姿に変身できるのは特殊な理由があり、未来世界でも「人間に変身できる小動物」は非常識な存在である。これについては後述。
ただ、動物が人語を喋れることについては未来の世界では普通のことと第1話から語られているので、ハリーがいた未来の時代では自然進化もしくは科学による干渉によって「知性化」した動物たちが人類の友として共存している世界である様子。そういう意味では従来のプリキュアシリーズの妖精界に近いイメージなのかも知れない。
クライアス社との関係
第17話でルールーがクライアス社からのスパイだったことが分かったとき、「あのタイプのアンドロイドは初めて見たから気づかへんかった」「だとしてもクライアス社が裏切り者を許すはずがあらへん」といった発言をしている。
まるでクライアス社の性質や製品を知っているような口ぶりで、裏切りを許さないという発言に対し「ずいぶん詳しいんだね」とさあやに言われた際は、冷や汗をかきながら「大抵の悪の組織はそんなもんや」とはぐらかしている。
この一連のシーンから、一部視聴者の間では「彼自身が元クライアス社員で、何らかの事情で会社を裏切った離反者ではないのか?」と言う疑惑が浮上し、実際に第25話で証明された(後述)。
第23話から登場したドクター・トラウムとも浅からぬ因縁があるようで、トラウムと目が会ったときにハリーは毛を逆立てて威嚇し、トラウムは「小賢しい」と嘲笑している。
ミライクリスタル・ホワイトとの関係
ハリーは第3話で「ミライクリスタル・ホワイトの力を使ってこの世界に逃げてきた」と語っている、一方、クライアス社は「ミライクリスタル・ホワイトを持って逃亡したプリキュア」を探している。
このことから表面上では、ハリーは未来のプリキュアによって逃がされたのだとも考えられていたのだが、第23話にて実はミライクリスタル・ホワイトをハリーが隠し持っていることが判明した。ただし、現在ではクリスタルは輝きと力を失っている。
これが再覚醒すればプリキュアの心強い味方になることは承知なのだが、ハリー本人は「ホワイトの力が戻らない方がクライアス社に気づかれなくてすむ」とかなり後ろ向きな発想をしている。
その後ろめたさもあるのか、ミライクリスタル・ホワイトを自分が持っていることはプリキュア達にも意図的に隠している。
ハリーの過去
第25話でハリー本人とビシンの口からようやく過去が明かされた。
ハリーは親の顔を知らず、物心ついたときから一人で生き抜いていた「ネズミっぽい小動物」であった(この時点ではハリーの種族については言及されなかったので「ネズミではない」ことしかわからなかった)。
ハリーはそのうちに自分と同じ境遇の孤児達(全員ネズミっぽい小動物)と家族のようにつるむようになり、未来の街の片隅で巣を作ってみんなで一緒に暮らすようになった。中でも比較的年長者のハリーがリーダーとしてビシンも含めた仲間達を世話をしていたようである。(その後の第32話ではリストルもハリーの仲間の一員であったことが判明している)
客観的には悲劇的な過去のように見えるのだが、ハリーはこの時期のことを語ったときに自然な笑顔で「楽しかったなぁ」と述懐しているので、本人は当時の自分のことを全く不幸とは思っていないようだ。
彼にとっての不幸は、この後に始まる。
そんな楽しい日々が続いたある時のこと。ハリーとビシンの二匹はクライアス社の実験室で手術を受ける。
ハリーはこの手術を受けたことでその肉体は数メートルの巨体を持つ猛獣と化し、その心は堪え難い破壊衝動に苛まれるようになり、まさに怪物そのものに変えられてしまった。
改造されたことを肯定的に受け入れているビシンは「僕たちはクライアス社にスカウトされた」と語っている。ハリーの回想では手術台の前で抵抗している様子が描かれており、人間化のための手術と聞いていたのが、実は怪物化の副作用があることを後で知ったことが、ビシンの回想で明らかになっている。改造手術を受ける前のビシンは、自身も含めた仲間達全員が人間化することで幸せになれると信じており、同胞の幸せを願う素直で優しい少年であった。
ただ、ハリーは自分を被害者のようには考えておらず、故郷の滅亡で自暴自棄になり、改造手術の件でクライアス社を憎みながらも自らの意思で破壊活動をしていたため、自身も加害者であるという認識を持っている。
故郷の滅亡
第39話では、リストルがハリー(とプリキュア達)をバーチャル空間へ転移させ、ハリーの心を折るために「かつてこの時代でハリーが経験した悲劇」を追体験させる。このことで、ハリーやビシンが改造手術を受けることになった背景が判明した。
まずハリーは「ハリハリ族」という現代世界では未知の種族で、我々の知るハムスターではない。ビシンやリストルも同族である。全員が人並みの知性を持ち人語を喋る。作中世界の「現代」である2018年時点では人間たちはハリハリ族を発見していないが、未来のいつかの時点で彼らの存在が明るみに出て、ハリハリ族は人類と共存するようになるのである。
未来世界でハリー達の住処があった「未来の街の片隅」は、正確には未来のはぐくみ市の港湾部に立ち並ぶ倉庫街の裏通りで、そこにハリー達が作ったコミュニティを、彼らは「ハリハリ地区」と呼んでいた。ハリハリ地区では、身寄りのないハリハリ族が身を寄せ合って暮らしており、貧しいながらも楽しい日々を送っていた。
しかしある日そこで多くの仲間達が病気にかかってしまう。ビシンもまた病気で倒れてしまった。
ここから先は断片的な描写なのだがどうやらこれは極めて危険な伝染病であったらしく、ハリハリ族の力では治すことはできなかった。だが、リストルが「クライアス社のドクター・トラウムなら、こども達を安全な場所へ連れて行って治療してくれる」と話を持ちかけてくる。それは病気を治す代わりに改造実験の被験体にされることに過ぎなかったのだが、結果的にビシンの病気が治ったのは厳然たる事実である。ハリーとリストルも改造を受けたことで病気への耐性は得たようだ。(だからこそビシンやリストルはクライアス社にある程度の恩義を感じている)
ビシン以外の仲間達(特にこども達)の病気が治ったのかは判然としない。しかし、これに続く回想シーンではハリハリ地区が炎に包まれる中でハリーが慟哭するというショッキングな描写が描かれた。
燃やし尽くされていく故郷を呆然と見つめるハリーの前にトラウムがやってきた。ハリーはたまらず「なんでや!」と詰め寄るが、トラウムは「これはクライアス社のせいじゃない。未来とは夢見た結果だけを運ぶものではないのだから」と冷たく言い放っている。火災の原因は語られていないが、この悲劇はクライアス社とは無関係だというのは確かである様子。
火災については単なる事故が原因なのかもしれないが、最悪の可能性として伝染病が蔓延することを恐れた町の人間が浄化のために放火したということも考えられる(ハリーが「ネズミ扱い」を必死に否定するのはもしかしたらこの過去が起因しているのかも知れない)
その後、故郷を救えなかった自分の無力に絶望したリストルは過去の思い出に閉じこもる楽園を作ろうとするクライアス社に与することになる。ハリーは自分で考えることをやめリストルとともにクライアス社に降った。そしてビシンは残った仲間達がクライアス社に行くならばついていくのが当たり前だった。
改造されたハリーがクライアス社のもとでどのようなことをやらされていたのかは定かではないが、25話を見る限りは破壊活動に従事していたとは思われる。未来世界のプリキュアと戦っていたのかも知れない。
この改造手術でハリーは人間へ変身する能力を獲得した。しかしクライアス社時代のハリーは社内では完全にバケモノ扱いされており、普段は檻に監禁され自由を奪われた状態になっていた。(これは23話までのビシンも同様である)
だがある日その檻の前に「何者か」がやってくくる。その人物に対してハリーは怪物化した姿で殺意をむき出しにしたが、その人物がハリーの手に指で触れると、突如光が溢れ出してハリーは元のハムスター的な小動物の姿に戻された。
この「何者か」は25話ではシルエットだけで描かれており、詳細は不明である。しかし後の32話で「ハリーには誰よりも大切な女性がいる」ことが判明し、それがこの「何者か」と同一人物であるとは推測されている。
また、ハリーがいつも首元につけている金の鎖のネックレスはこの時にアスパワワによって生成された「改造手術の影響を抑えるためのリミッター」だということも25話で判明している。
この鎖を外すとハリーはかつてのような殺意をむき出しにした状態へと戻ってしまい、破壊衝動が求めるままに怪物形態に自ら変身して破壊の限りを尽くすバケモノと化す。
この鎖は25話でビシンにより一度破壊されたが、怪物化したハリーがプリキュア達によって浄化された後、溢れるアスパワワを媒介に修復された。
怪物形態
ハリーの怪物としての姿は、第25話で判明している。
紫がかった毛並みを持つ巨大な獣のような姿をしており、武器は相手を引き裂く強力な爪と素早い動き。
目に入った全てを壊そうと破壊の限りを尽くし、アスパワワ溢れるプリキュアに対しては殺意に等しい敵意をむき出しにする姿は、チャラリートやパップルがオシマイダー化した姿に近いものがあり、深読みをすればハリーやビシンは「オシマイダーのプロトタイプ」として改造されたモルモットであったとも考えられる。
プリキュア達の浄化の力で元に戻ったことを考えると、この怪物形態がオシマイダーに類するものであることは間違いないだろう。
クライアス社の裏切り者へ
金の鎖のネックレスを与えてくれた「何者か」との交流を通じて、ハリーは未来への希望を取り戻した。そしてついにクライアス社と決別することを選ぶ。
4つのプリハートをどこかから入手し、時間を超えて現代世界まで逃げてきたハリー。しかし、クライアス社もまたミライクリスタル・ホワイトの探索のために現代世界に転移してくる。それに対処するためハリーはこの地で新たなプリキュアをスカウト。こうして本作の1話が始まる。
「裏切り者は許さない」とするクライアス社だが、これまでハリーを積極的に追うことはしていなかった。
なぜなら、彼が4つのプリハートを持って現代世界へやってきたことは、実際はクライアス社の計画のうちだったからだ。
クライアス社は数多くのミライクリスタルを必要としており、そのためには新しいプリキュアに覚醒してもらう必要があったためである。
ハリーが全てのプリハートをプリキュアに託して以降は、クライアス社にとってハリーの価値はなくなったも同然なのだが、会社が新体制になってからもハリーの抹殺命令を出すことはなく、ビシンがハリーを連れ戻そうとしていることも黙認している。これはハリーが「ただの社員」ではなく「クライアス社の貴重な実験体」であるからと思われる(ちなみにアンドロイドのルールーに対しても「破壊」よりも「回収」が優先目的とされている。もっとも現場の連中はあまり気にせず全力でプリキュア全員倒そうとしているが)
ただ、第25話でリストルがビシンとハリーが接触することに狼狽していたあたり、リストルにとってはハリーは干渉すべきでない存在となっているようだ。鉄面皮のリストルにしては珍しい反応だと多くの視聴者が気になるところだったが、第33話ではリストルがハリーやビシンの家族の一員であったことが判明。リストルにとってハリーは「捨て去った過去」の象徴であり、心を乱しかねない存在となっているようだ。
なお、この25話や33話の時点で、クライアス社はハリーがミライクリスタル・ホワイトを所持していることにまだ気づいていない。もしそれがバレれば会社の態度は変わるだろう。
そしてついに39話で、しびれを切らしたリストルがハリーをバーチャル空間へ押し込め彼からホワイトの情報を聞き出そうとする。ハリーは決して喋らなかったが、ハリーを助けなきゃというプリキュアたちの心に反応したホワイトがミライクリスタル・マザーハートへと進化。このことで間接的にホワイトの存在がクライアス社側に知られることになった。
はぐたんとの関係
ハリーが隠している最大のことははぐたんに関する情報である。
ハリーの過去が段階的に明かされていく中でも、はぐたんに関する謎については終盤に至る時期まで隠され続けていた。
第32話ではハリーには「誰よりも大切な女性」が存在しており、その人物はいなくなったがハリーの心は今も変わらずにその女性に焦がれていることが判明した。(ただし、女性の方がハリーに対してどういう思いを持っていたのかは不明)
同話ではこの女性の姿が首から上がベールで隠された形で描かれているが、彼女の前髪と髪飾りがはぐたんと共通しているため「ハリーを助けてくれたのはホワイトのミライクリスタルを持っていた未来世界のプリキュアで、それがはぐたんの正体なのでは?」という仮説が多くの視聴者の間で浮上していた。
第40話においてハリー自身の告白によりはぐたんの正体が未来世界のプリキュアの一人キュアトゥモローであり、かつてハリーに人間性を取り戻させててくれた「何者か」でもあったことが判明。この仮説が正しかったことが立証された。
しかも彼女は、未来を育む女神・マザーハートの力を宿す特別なプリキュアということも語られた。トゥモローが持つミライクリスタル・ホワイトはマザーの力と強く結びついている特別なものであるらしい。
そのキュアトゥモローは他の3人のプリキュアとチームを組んでクライアス社と果敢に戦っていたが、最終的には仲間達は倒れトゥモローはクライアス社の捕虜にされた。
だがハリーはかつての恩を返すためにトゥモローと共にクライアス社を脱走することを決意。
その逃避行の最中にビシンの攻撃を受け、トゥモローはそれから逃れるために自身の中にあるマザーの力をすべて開放。その力で過去の世界(=視聴者の視点でいう現代の世界)へハリーと共に転移した。しかしマザーのすべての力を使いきり加護を失ったトゥモローは赤ん坊になってしまった。それがはぐたんというわけである。
キュアトゥモローとの関係
キュアトゥモロー本人の記事、ハリトゥモの記事も参照。
ハリーがトゥモローに助けられたことが初めて示唆されたのは26話だが、この時はシルエットだけで名前も出なかった。
またそして32話では上述したように「ハリハム・ハリーには”一番大切な人”がいる」とビシンが暴露し、ハリーに女の影が本格的に見えるようになった。
「大切な人」には様々な解釈があるが、ハリーはトゥモローのためにビシンやリストルと敵対したことは注目に値する。
ビシンとリストルはハリーと運命を共にした家族だ。ハリーと同じ不幸を背負い、同じ絶望を知っている。故郷と同胞を失ったハリーにとっては「何よりも守るべき、過去の思い出の象徴」であったはずだ。
それを捨ててまでハリーはトゥモローを助けたのである。このことは特にビシンにとっては相当なショックとなっており、彼が情緒不安定な性格になった一因でもある。
また、32話でトラウムの発明品が見せた「童話『人魚姫』の仮想空間」の中で、『人魚姫=ほまれ』から『王子=ハリー』を奪い取る『恋敵』が登場するのだが、実はそれがトゥモローである。ただしこの時点では顔はベールに隠れ名前も明かされていなかった。この仮想空間はハリーとほまれの深層心理から構築されたものなので、ハリーが「一番大切な人」に抱いているのは恋愛感情であることも示唆された。
なお『人魚姫』は恋敵の方が勝って人魚姫は泡となる物語なので、この配役が深層心理から構築されたなら、ハリーにとってトゥモローは他のプリキュア仲間よりも大切であるということも示唆されたことにもなる。もちろんハリーは仲間達に順位づけなどつける気はないだろうが、深層心理的にはやはりそうなのである。
若い少女達を命がけの戦いに巻き込ませておいて、その動機が「惚れた女を取り戻すため」というのはあまりに私情が過ぎるということもあるだろう。ハリーはあくまで「未来の止められた時間を取り戻す」という大局のために行動しているというスタンスである。
しかし43話で、ほまれに告白された時は、ハリーは「俺にも気持ちを伝えたい人がいる」としてほまれの思いを受け入れられないと正直に言った。その相手が誰かまではハリーは口には出来なかったが、今までの話の流れを見る限りは紛れもなくキュアトゥモローであろう。そもそも、40話でハリーの独白を聞いた時のほまれの反応を見る限りは彼女も薄々気づいていたようだ。
(ちなみにハリーのキュアトゥモローへの恋心は43話より前に発売されたアニメージュ誌の記事でのスタッフインタビューでも断言されていた。)
輝木ほまれとの関係
ほまれ本人の記事、ハリほまの記事も参照。
前述の通り秘密主義者であるハリーはプリキュアたちを信頼しつつもある程度距離を置いて接しており、その1人であるほまれに対しても気のいいお兄さんのような態度で接するだけだった。
しかし第23話でほまれが好意から「マジできつい時は一人で抱え込まないで」「それだけは約束して」と自分の身を気遣ってくれたことはとてもありがたかったようだ。
第25話では自分の身の上話を聞いてくれた上、家族のことを打ち明けてくれたほまれに対して心が揺らいだのか、重要な打ち明け話(恐らくクライアス社の裏切り者であるという、他のプリキュアたちに対しては頑なに話さなかった事実)までしようとしている。
当初はほまれからの一方的な好意に過ぎなかったが、だんだんとハリーも彼女に心を許してきているようだ。
そしてほまれはハリーに対して明確な恋慕を持つようになっていく。
一方、ハリーの方にとってもほまれは特別な絆を感じさせる仲間となっていったが、彼がほまれに感じた暖かみは恋には昇華しきることはなかった。なぜなら、ハリーにはすでに心に決めた女性がいるから……
第43話にてほまれはハリーに想いを伝える。ハリーはほまれが自分にとって大切な仲間でその未来を心から応援したいと思っていることを言いつつも、恋心については「気持ちには答えられない。自分にも想いを伝えたい相手がいる」と自分の真摯な気持ちを隠さずに伝えた。
ほまれの初恋は結果的には失恋に終わったが、それでも自分が感じたトキメキは日々を輝かせてくれたことは疑いようがなく、失恋に絶望することはなかった。
ビシンとの関係
前述通り、元いた時代からの知り合いである。
家族同然に育った弟分と敵味方に分かれてしまっていることには思うところがあるようだが、本人に直接「クライアス社には戻らない」と宣言しており、ビシンへの思いと自分の立場ははっきり分けて考えている様子である。
一方、ビシンの方はハリーに強い執着心を抱いて執拗にクライアス社に連れ戻そうとしている。
なお同じく元家族で現在ビシンの保護者であるリストルはまた違った関係性らしく、第33話で(画面上で)初めて対面した際はお互いにらみ合うだけにとどまった。
ビシン曰く真っ先に故郷を捨てたのがリストルなので、少なくともハリーが恨むのは無理あるまい。キュアトゥモローに会う前のハリーは、故郷をなくした絶望とリストルも含めたクライアス社への憎悪をビシンと共有する関係だったことを告白している。
余談
中の人について
ハムスター態担当声優の野田順子女史は過去のプリキュアシリーズで、MH映画版1作目のオーバルとスイートプリキュアのモブの男の子とスマイルプリキュアの長靴ネコ妖精を演じており、シリーズの出演は6年ぶりである。
人間態担当声優の福島潤氏はプリキュアシリーズ初出演となる。
ちなみに野田女史は大阪府大阪市出身で大阪弁は完全にネイティヴで、関西弁キャラも多数演じている。
福島氏は愛媛県生まれであるが、公式プロフィールの方言には「関西弁」と明記されており、弱虫ペダルの鳴子章吉のような関西弁キャラも演じている。
演じるに当たって変則的な2人1役となるわけだが、関西弁の感じに関しては、収録開始前にちょっとした話はしたものの、第1話で野田女史が先に演じていたことから、それに基準にする形で第2話以降福島氏も演じる形となっているようである。もっとも主要スタッフには関西系あるいは西日本出身者が多いため、その辺りでの細かい調整もしやすい面もあるそうだ(ラジオ関西「青春ラジメニア」での野田女史の発言より)。
隠れた心理
ハリーは時々おどけた態度を取っていたり、幼い子供のような行動を取ったりしている(6話で迷子になって泣いていたり、14話でたかいたかいをせがんだりなど)。これは幼少期から親に世話をされたことがなく、同じ孤児たちの面倒を見てばかりいたために、「自分も誰かに世話をしてほしかった、子供の様に遊びたかった」「だが自分はしっかりしなければならない」という思いが強く残っているためと思われる。
更にクライアス社に改造された挙句時間が止まってしまい未来の世界から逃げてきた。加えて、弟分が敵の手先として冷酷非情な作戦に従事し、多くの人々を苦しめている。彼の精神的な負担は計り知れないものである。
pixivでは
ハムスターのキャラクターということで、さっそくハムスターが多数登場するアニメとのコラボネタが投稿されている。
関連タグ
ハリー(プリキュア):前述の誤記を防止する名目であるのであればこちらの表記でも差し支えはない。
関連キャラ
プリキュア内
日野あかね/キュアサニー:関西弁を話すプリキュアシリーズのキャラクターつながり。しかしながらプリキュアキャラでは、彼女が唯一無二な関西弁キャラ(2018年現在)。
タルト:関西弁を話すプリキュアシリーズの動物キャラクターつながり。ただしタルトは人間体に変身できない。ハグプリでは36・37話で共演しており、特に36話では子育て談議に花を咲かせた。
ジョー岡田:同じくプリキュアたちの支援者。雑貨店を経営しているイケメンである点、不思議な赤ん坊をプリキュアたちと一緒に世話している点、そして想い人と離れ離れになってプリキュアたちの世界に来た点(ハリーの場合このことは第32話まで明かされなかったが)が共通。ただし岡田は関西弁を話さないし、動物形態もない。
その他
ケロちゃん:関西弁を話し、二つの形態で男女2人の声優を使い分ける代表格。しかも仮の姿の中の人は8年前のシリーズでプリキュアを演じており、1時間前の時間帯で新シリーズを放送している。
鳴子章吉:関西弁と人間態としての中の人が完全に一致。
紺野みつね:関西弁とハムスター態としての中の人が完全に一致。
ウケロー:同メーカーと同雑誌の作品の中の人と方言が被る人外キャラ。⇒ここたま×プリキュア
あやかしの四姉妹:同監督によるプリキュアの先輩アニメの未来人。キーキャラの幼女を追って現代に来た敵キャラだが、光落ちしてコスメショップの店長になった。
ルベウス:上記のあやかしの四姉妹の上司。ハリーのように赤毛のイケメンだが、ハリーと違って悪人なので死亡退場した。
ニチアサの光落ち関連
光落ちキャラは多いので共通点の多いキャラクターのみを記載する。
賢神トリン:5年前の1時間違いの世界に登場した、同じ経歴を持つ指揮官。
嘉挧:そのさらに20年前の作品で同様の過去を持つ指導者。秘密主義という点でも似ている。
本郷猛:「敵組織に改造手術を受けながら、離反して組織に立ち向かう存在となる」といえば、原点はこの人。25話の回想シーンが本郷のオマージュと認識している視聴者は多い。
南光太郎:上述の本郷猛と同一シリーズの主人公の一人。(上述の本郷とは、“変身後”のみだが、続編で共演)ビシンとのやり取りも含めた場合、寧ろコチラとの共通点が多い。
ジム・カーター:2018年の1時間後の世界の国際警察のロボットで、マスコット且つ上記2人のシリーズのパロ作品ネタ繋がり(但し、ハリーはその定番の台詞ネタを手術シーンで吐いてない!)因みに、中の人は5年前の追加戦士。