概要
ミュージカル:市川裕之(バンダイ)/立道梨緒奈(ネルケ)
原作第二部及びアニメ『美少女戦士セーラームーンR』の登場人物。ブラックムーン一族の上級幹部の一人。通称「紅のルベウス」。
燃えるような赤毛を持つ、肉体派の美青年。一見すると熱血漢のような外見だが、性格は冷淡。
プリンス・デマンドに忠誠を誓い、あやかしの四姉妹を部下に従えている。
未来の「幻の銀水晶」を持って20世紀に逃げ込んだラビット(ちびうさ)抹殺のため、地球侵略の第一陣としてセーラー戦士と戦った。
名前については、ルビーとジオマンシー占いの争いのシンボル・赤(ルベウス)のダブルネーミングと思われる。
原作・Crystal
ワイズマンを胡散臭がり、妖獣の手の装備を拒んでいる。カラベラスとは恋仲。
あやかしの四姉妹が命と引き換えに捕らえたマーズ、マーキュリー、ジュピターを惑星ネメシスに連れ去る。
サフィールに四姉妹が倒されても平然としていることを咎められ、あっけらかんと「俺はプリンスのお望みに従うまでさ」と答えた(デマンドは「戦いで死ぬことが喜び」と主張)。
30世紀に帰還したちびうさの命を狙うが、タキシード仮面の妨害で失敗。終盤ではセーラームーンにマーズたちを取り返され、「犬死にはごめんだ」と逃げようとしたがブラックレディに阻止され、ワイズマンの正体を問い詰めたが妖獣の手で殺された。
旧アニメ
ラビット抹殺と並行して、30世紀の未来において結界を構成するクリスタルポイントを、20世紀において汚染する作戦も実施した。
四姉妹ですら「手駒」としか見ておらず、特に恋心を寄せられていたコーアンには利用するだけして捨ててしまった。失敗を重ねて切り捨てたあやかしの四姉妹は全員ブラックムーンから離脱、セーラームーンの浄化を受け、人間として生きる道を選んだ。
今度は自分がエスメロードに切り捨てられそうになって進退窮り、自身の操る要塞(UFO)にセーラームーンを誘き出して抹殺しようと企むが失敗。エスメロードに助けを求めるも見捨てられ、爆発する要塞と共に散り、文字通り自業自得な最期を遂げた。
なお、クリスタルポイント汚染作戰には「20世紀で起きた事象は30世紀に影響を及ぼす」という前提がある。ルベウスはこの前提に沿って本拠地としたUFOも隠密に徹し、20世紀に対し必要以上の干渉をしていない。作戦の立案実行をあやかしの四姉妹に任せていたのも、不要なタイムパラドックスが生じた際の責任問題を回避するためと思われるが、次のエスメロードの、直接的に過去を侵略する作戰の根底にあるのは「20世紀で起きた事象は30世紀に影響しない」というパラレルワールド論である。当初20世紀への侵略を検討する時点で未来の地球は破壊されてしまっており、既に価値がない。彼等が移住を希望するのであれば、まだ自然豊かな過去の地球の方が都合が良いはずであり、にもかかわらず先行したのは過去の地球を侵略するエスメロードではなく、ルベウス。このあたりどういった論争があったのかなど考えると面白い。
が、その彼が追い詰められ、東京都民ほぼ全員が目撃できる形でUFOとしておおっぴらに現われ、宣戦を布告する。最終的に敗れたが、おそらくそこまでやっても未来に何の影響もなかったことから、次のエスメロードの作戦が承認を得られたものと思われる。