「力で手に入れる愛だってある。それも一つの愛のかたちだよ」
ミュージカル:小野妃香里(バンダイ)/麻尋えりか(ネルケ)
概要
原作第二部及び、旧作アニメRにおける敵組織ブラックムーン一族の指導者で、上級幹部サフィールの兄。命名の由来は「ダイヤモンド(Diamond)」。
白い衣装を着た銀髪の美青年で、一族で唯一マントを着用する。ワイズマンに与えられた第三の目の邪視能力で他人に暗示をかけることができる。
傲慢な性格で、欲しいものは全て手に入れてきたと豪語する。クリスタル・トーキョーを襲撃した際に目が合ったネオ・クイーン・セレニティに恋い焦がれ、彼女の過去の姿であるセーラームーンをさらった。
ブラックムーンの目的は過去のセーラー戦士を倒して歴史を変えることだが、デマンドの方はセレニティに執着して以来、セレニティのホログラム映像を眺めて彼女を手に入れることばかり考え、サフィールに反感を持たれている。
原作でもアニメでも、セーラームーン(月野うさぎ)を手に入れるためには手段を選ばない。そして、眠らせたうさぎを銀水晶が効かない部屋に拉致監禁、好みのドレスに着替えさせ、起きたうさぎの唇をいきなり奪って暗示をかけようとする(※旧アニメではキスは未遂)という、掲載雑誌でも放送コードでもギリギリすぎる行為を働いた。不特定多数の女児をNTRに開眼させたとも…。
原作
争いを全ての基準に考え、それで自分たちが死のうが構わないという狂気を孕んだ冷血漢。しかし、志を同じくするルベウスやエスメロード、そしてサフィールへの仲間意識は強い。
セレニティを手に入れようとしたのは、スモールレディを誘拐されたと勘違いしたセレニティに軽蔑の視線を向けられたという理由である。しかも、後にうさぎに同じ目で見られて歓喜の表情を浮かべている。
一応デマンドの名誉のために説明しておくと、これらは全能の女王であるセレニティを力づくで支配したいという欲望の現れで、決してドMというわけではない。むしろドMに見せかけたドSである。
セーラームーンの力を目の当たりにすると、過去と未来の銀水晶を触れ合わせて世界を滅ぼそうとするが、セーラープルートの命懸けの時間停止により失敗。
最後は本性を現したワイズマンにセーラームーンを殺されるくらいならと、セーラームーンとタキシード仮面の愛の合体技に討たれる。
旧テレビアニメR
中の人繋がりゆえか、玉座でよくワインを飲んでいる。
幼い頃は惑星ネメシスに花を咲かせることをサフィールと夢見る優しい少年だった。最初は悪意を持たず、セレニティに地球への移住を拒まれたのを恨んで攻撃に及んだが、これは誤解でワイズマンに地球への連絡を妨害されていた。
セレニティの目を見て恋に落ちたのは同じだが、さらってきたセーラームーンの人柄の方に惹かれていき、最後は本性を現したワイズマンの攻撃から彼女を庇い、一族の未来を託して命を落とす。
セーラームーンを庇って看取られるという、無印最終回の衛と同じ死に方となっている。最期の言葉は「セーラームーン…愛している」で、担当声優の塩沢兼人氏は妻を思い浮かべてアフレコしたと答えていた。
Crystal
原作準拠のため改心することはないが、自らの手でセーラームーンの命を絶つことに執着するゆえ、本性を現したワイズマンからセーラームーンを庇って倒れ、セレニティの名を呟くという、原作と旧テレビアニメを折衷した最期を遂げた。
SFCゲーム『Another Story』
テレビアニメRとSuparSの間を描いたSFCゲーム『美少女戦士セーラームーンAnother Story』にも登場。
シャーマン・アプスーによって復活するが、バラ水晶を奪い、うさぎの前世プリンセス・セレニティをさらいに千年前のシルバー・ミレニアムに逃走。
歴史が変わるのを阻止しようとしたセーラームーンをさらって姿を消すが、粛清に来たオポシティオ・シンにサフィールが殺され、デマンドもちびムーンに詫びながら絶命する。
ミュージカル
バンダイ版
ワイズマンに仲間を全滅させられるものの、デマンドは最後まで生存。セーラー戦士と協力してワイズマンを倒し、ネメシスを花で満たすため残留する。
ちなみにプロレス実況者をしているそっくりさんが現代におり、30世紀のデマンドからのテレパシーのせいで二重人格意味。名前もずばり黒月光。デマンドのご先祖様だろうか。
ネルケ版
うさぎをベッドに押し倒して腰を振るというきわどいシーンが登場。だが…