曖昧さ回避
- サファイアのフランス語読み。
- JR東日本の特急列車・サフィール踊り子号。
- 『テイルズオブジアビス』に登場する「死神ディスト」の本名。→サフィール・ワイヨン・ネイス
- 『美少女戦士セーラームーン』に登場する蒼のサフィール。本稿で解説。
- 『ログ・ホライズン』に登場する地名。
『美少女戦士セーラームーン』の蒼のサフィール
俳優:黒田百合(バンダイ)/真波そら(ネルケ)
原作第二部及びアニメ『美少女戦士セーラームーンR』の敵組織ブラックムーン一族の上級幹部で、プリンス・デマンドの弟。
理知的な性格で、藍色の短髪が特徴。いつも穴あき手袋を着用している。命名の由来はサファイアの語源となったラテン語の「青(Sapphirus)」。
錬金術を用いた人造兵士ドロイドの製造、「邪黒水晶」の反応炉やピアスの制作など、ブラックムーンを技術面で支えている。
しかしサフィールや彼の作ったドロイドたちは、ブラックムーン一族の中で唯一「邪黒水晶」のピアスを付けていない。
兄デマンドのカリスマ性に敬服し、デマンドを狂わせたネオ・クイーン・セレニティ及びセーラームーンを嫌悪している。また、デマンドを言葉巧みに操るワイズマンに不信感を持っている。
余談ではあるが、衣装の棒状の飾りはステンレス製である。
漫画(原作)版のサフィール
旧単行本ではAct14、新装版・完全版ではAct15から登場。
エスメロード同様、手袋の下に「妖獣の手」を持つ。ドロイドの完成品・ヴェネティとアクアティキを連れている。
計画が狂うことを酷く嫌い、ロボットのように感情に惑わされずに命令に忠実に働くことを理想としている。それゆえに感情で動く兄達には「計画が狂う」と苛立ちを見せる。
『Re・play Operation』がなくとも、邪黒水晶の力でクリスタル・トーキョーを完全制圧できると考えていた。
ネメシスに攫われたセーラームーンが自身の管轄する「邪黒水晶の反応炉」に辿り着いた際、ブラックムーンの危険性を冷静に説明する。
しかし、兄を狂わせたセーラームーンへの憎しみを暴走させ、幻の銀水晶を持つ彼女の危険性に思い至り絞め殺そうとした。
セーラームーン殺害は幻の銀水晶の覚醒で阻止されたが、この時のサフィールの台詞は後に物語のキーワードになってくる。
その後、本性を現したワイズマンの強力な邪視で傀儡にされてしまい、忠誠の印として邪黒水晶のピアスを付けられた。
ワイズマンの本性を知ったデマンドが反旗を翻した際、ワイズマンの命令でデマンドに襲いかかるも、傀儡化前には邪黒水晶のピアスを付けていなかったことから、命令に忠実ではあったが自身の信念が存在していることを見抜いていたデマンドの邪視光線で消滅し、洗脳から解放された。
アニメセーラームーンR版のサフィール
75話「謎の新戦士セーラープルート登場」から登場。
ブラックムーンの技術部門を一手に引き受けている。「妖獣の手」を持つ優れた格闘家でもある。
(アニメアルバム「美少女戦士セーラームーンR」より)
デマンドを側近として支える事を生き甲斐とし、デマンドへの想いの強さは最早ブラコンの域。デマンドに片想いするエスメロードやセーラームーンに対抗意識を持つほどだった。
元々は争いを好まない穏やかな性格で、クリスタル・トーキョーとの和睦を主張していた。
設定上は格闘家だが、作中に戦闘シーンは存在しない。
86話「サフィール絶命! ワイズマンの罠」にて、自分たちがワイズマンに騙されていたと知って兄に伝えようとするが、ワイズマンに命を狙われる。
自身を愛していた元部下のペッツに助けられ、セーラー戦士の温情によって穏やかに暮らす彼女達を見て、一族が目指すべきだった事に気付く。
兄に全てを伝えた後でペッツの元に戻ってくると言い残し、傷を負ったまま兄の元へ向かうのだが・・・。
彼の最期は涙なくして見られない屈指の名シーンともいえる。
「だれよりもデマンドのことを思い、兄以外のだれをも愛さず、理想を追い求めて散っていった。」と公式(アニメアルバム「美少女戦士セーラームーンR」)で紹介された。
また、カセットコレクションではペッツのセリフに「あたし・・もうブラコンの男なんて好きになったりしないわ・・・」とある。
明確に名前を出されたわけでは無いが、どう考えてもサフィールのことである。
上にあげた86話では少年時代の回想を見ることができ、兄と共に惑星ネメシスに花を咲かすことを夢見ていた。
アニメCrystal版のサフィール
2015/02/07「Act.15 侵入-SAILORMARS-」より登場。
原作版と性格はほぼ同じだが、うさぎを亡き者にしようとした時の台詞が原作版とは異なっており、やや理性的。
ミュージカル版のサフィール
バンダイ版
『~誕生!暗黒のプリンセス ブラック・レディ~』(2001年夏)
『誕生!暗黒のプリンセス ブラック・レディ [改訂版]~惑星ネメシスの謎~』(2002年冬)
完全体のドロイドであるヴェネティ、アクアティキと行動を共にしている。
髪の分け目がアニメ版・漫画版とは逆になっている。
行動や信念はアニメ版に近く、最後はデス・ファントムの攻撃から兄を庇って倒れる。
冬版では夏版よりも話し方や性格がやや丸くなっている。
最後はブラックムーンと地球人との混血児であるアロンとマナ(オリジナルキャラクター)を、デス・ファントムの攻撃から守り倒れる。
ネルケプランニング版
『-Petite Étrangère- (プチテトランジェール)』
東京公演:2014年8月21日~8月31日
大阪公演:2014年9月5日~9月7日
デマンドの実弟であり、兄に忠誠を誓っているが対立しあうことも多い。(パンフレットより)
「月の住人に支配される前の美しい地球を取り戻したい」とうさぎに語っていた。
ワイズマンに対して疑問は抱いてるものの、力を求めている。
「完璧なドロイド」をキーワードに、どのサフィールとも異なる結末に向かう。
単独で歌う「Dark Madness」がある。
ゲームボーイ版のサフィール
ゲームボーイ版「美少女戦士セーラームーンR」に登場。
第4ステージ(惑星ネメシス)でのボス。ストーリーモードでの対戦キャラはジュピター。
「なぜ わたしたちの計画…歴史を変えるという壮大な計画を邪魔する?」
「来たかセーラー戦士ども。見たまえ、この邪黒水晶反応炉のパワーは!いつ見ても美しい。」
などのセリフからわかるように、アニメ版・漫画版とはまた違った行動理念を持っている。
ワイズマンに対して疑問は抱いてるものの、積極的にその正体を暴こうとはしていない。
また、兄に対しての執着心もアニメ版・漫画版とは違いあまり目立っていない。
自ら「ドロイドのうみの親」を名乗ったり、ドロイドにも「わたしをつくってくれたサフィール様のために負けるわけにはいかない」というセリフがあることから、ドロイドとは親子のような間柄の様子。
スーパーファミコン版のサフィール
スーパーファミコン版「美少女戦士セーラームーンR」に登場。
ステージ2『ファンタジーアトラクション』のボス。こちらは徒手空拳でセーラー戦士と戦う。