概要
原作漫画第2部およびテレビアニメ『R』に登場。
ブラック・ムーン一族の幹部・紅のルベウスに仕える四人姉妹。内部太陽系戦士に似通った属性や性格を持ち、ドロイドを使役して作戦を行った。
妹は姉を「お姉様」または「○○お姉様」と呼び、姉は妹を呼び捨てにしている。
原作漫画では内部太陽系戦士に敵意を持つオカルトオタクで超能力者として登場。一話限りで倒されたが、命と引き換えにセーラーマーキュリーとセーラーマーズ、セーラージュピターを本拠地の惑星ネメシスに攫った。
テレビアニメでは基地のUFOに乗ったコスメオタクとして登場。昔は仲良し姉妹だったようだが、今は姉妹同士で手柄を賭けて対立していた。しかし内部太陽系戦士と関係を持つようになり…?
姉妹の続柄は内部太陽系戦士の誕生日順と逆になっている。原作漫画でもテレビアニメでもルベウスに捨て駒にされるのは共通。
ミュージカルではバンダイ版のみ登場し、ネルケ版では登場しない。
メンバー
90年代版アニメ
90年代の旧アニメシリーズでは第二期のRに登場する。
原作コミックや原作沿いのアニメCrystalシリーズとは異なった独自設定が見られる。
ブラック・ムーン一族として
「役に立たない者は切り捨てる」というブラックムーン一族の方針のもと育った四姉妹は互いを陥れる言動を繰り返す殺伐とした関係であった。
全員が姉妹で一番美人なのは自分と思い、化粧で綺麗になることに強い関心を寄せている(セーラー戦士の変身が「メイク・アップ」だからか?)。
要塞基地のUFOの中の五つの鏡で囲まれた部屋でルベウスの指令を待つ間も、目を合わせずに自分の鏡を見て背中合わせでいたり、上司のルベウス自身が四姉妹の闘争心を煽る言動をしていたので姉妹仲はお世辞にも良いとは言えなかった。
姉妹の絆
ルベウスや姉妹に捨て駒にされたコーアン達はセーラー戦士に助けられ、セーラー戦士や先に更生した妹たちとの触れ合いの中で本当の優しさや信頼と愛を理解する。
そして幻の銀水晶による浄化を受け入れて普通の人間になった(同時に瞳のハイライトも変わっている)。
以降は時々姉妹喧嘩はするものの仲良し姉妹になり、『誰でも美人になれるお店』と銘打った化粧品店を売る「Beauty Quartette(ビューティー・カルテット、麗しの四人組)」を経営し、一緒に高層マンションに暮らしている。
終盤の四姉妹
ワイズマンによって深手を負わされた蒼のサフィールを四姉妹は保護し、自宅で治療をする。
その際、長女のペッツがサフィールの元部下であり、彼に失恋していたことが次女カラベラスの口から明らかとなる他、サフィールはペッツとの交流から地球への復讐心に囚われるあまりにワイズマンの傀儡となってしまっていたことを再認識し、兄のプリンス・デマンドの元へと行こうとする。
ペッツはサフィールを引き留めるが、サフィールは兄を助けるために単独で戦いの場に向かった。
人間となってしまったために以前の能力が使えなくなった四姉妹はセーラームーンたちに連絡し、サフィールに協力するように要請する。
しかし四姉妹とセーラームーンたちの奮闘虚しくサフィールはワイズマンに殺されてしまい、ペッツはその死を悼むものの最後に自分に向けてくれたサフィールの微笑みを支えに姉妹と共に生きていくことを決意する。
その後の四姉妹
SFCのRPG『Another Story』での設定はテレビアニメ版をベースにしている。
四姉妹は「運命を変えてサフィールを生き返らせてやる」と唆されたことで、妹たちは姉であるペッツのため、ペッツはサフィールのためにセーラームーンたちの新たなる敵勢力に協力することになる。
歴史の書き換えによって取り戻したブラックムーン一族の力をもってセーラー戦士たちの前に再び敵として立ちはだかるも、最後には謝罪しながら倒された。