この項目は彼女がプリキュア陣営についた第18話以降の情報がメインとなっているため、敵キャラクターだった頃の情報についてはルールー(プリキュア)の項目も参照してください。
CV:田村ゆかり
概要
『HUGっと!プリキュア』の登場人物。第20話以降キュアアムールに変身する。
見た目は人間の少女だが、その正体は本作の敵組織・クライアス社に製造された人類管理用アンドロイド『RUR-9500』であり、『ルールー・アムール』は製造者に付けられた通称である。
本作以前のプリキュアシリーズでロボット(特殊変身による)やアンドロイドの敵キャラが出てきたことはあるが、そういったメカニカルな存在がプリキュアに覚醒したのはルールーが初めて。
またアンドロイドのため(番外戦士を含めるならキュアモフルンの方が先だが)シリーズ初の無性キュアでもある。ただし、外見・性格は明らかに女性的であり、殆どの場合は女子として扱われる。
ルールー自身も、自分が「女子」である事を意識しており(特にプリキュア陣営への加入後)、映画『ミラクルユニバース』では、自身に内蔵された冷却システムを目当てに抱き着こうとしたハリハム・ハリーに対し、「女の子の…アンドロイドですから…」と、蹴り飛ばして拒絶している。
ロールアウト日は9月23日。前年の剣城あきらが翌24日で一日違いとなっている。好物はビターチョコレート。
第13話からプリキュアの秘密を探るため人間のふりをして野乃はなに接近するというスパイ活動を始めるようになる。
その際、クライアス社内では単に「ルールー」とのみ呼ばれていたが、苗字もないと疑われると考えて『ルールー・アムール』を名乗るようになる(『アニメージュ』増刊号にて、シリーズ構成の坪田文から「アムール姓はスパイ活動用に咄嗟につけた偽名ではなく、ちゃんと最初から製造者が設定していたもの」と明言されている。EDクレジットのキャラクター名は、名が初出した第13話から「ルールー・アムール」に変更された)。英字綴りは『RURU AMOUR』。
そのスパイ活動ではな達と交流するうちに、知能回路にバグ=心が発生したことにより第17話でクライアス社を離反。そして遂に愛を知りプリキュアに覚醒することになった。いわゆる「光堕ちキュア」の一員である。
表向きは「外国人の留学生としてはなの家にホームステイ」という設定で通しており、はな達の通うラヴェニール学園に編入し、編入初日は教科書を完璧に暗記し、テニスも完璧にこなすという天才的な文武両道ぶりを発揮して周囲の注目を集めた。
また、可憐な容姿によらず、テニスのショットでボールを割ったり、後述の通り石柱にパンチで亀裂を入れたり、はなを起こすためにベッドをはなごとひっくり返して文字通り叩き起こしたり、ハリーを『高い高い』する際に地球外へ放り上げたりという怪力の持ち主でもある。瞬発力にも優れており、かなりの身体能力を誇る。
と、ここまで書けばプリキュアに変身しなくても強そうに聞こえるが、元々が戦闘用ではないため、耐久性については専用のパワードスーツ等のアーマーでも無ければ頑健という訳ではない。第16話での、ビーム直撃でもバラバラにならず機能停止する程度で済んだという事例はあるが、(猛・)オシマイダーから直撃されかけた際に怯んでおり、実際にダメージを受けた際、ショートが発生している。
いずれにせよ、オシマイダー等と戦うには、はな達人間同様変身する必要があると考えてよいだろう。
容姿
人類管理用アンドロイド『RUR-9500』の最も優れた能力は人間に擬態する精度であり、それゆえルールーは容姿や人格的には「人間のティーンエイジャーの女の子」と全く変わりはない。
身体に触れた時の肉感、肌のハリ、体温は若い人間そのもので、自重も人間と同等である様子(ただ、身体を構成する部品の一部に金属成分があるため金属探知機には引っかかってしまう)。
クライアス社勤務時に結い上げていた髪は下ろされ、頭頂部のシニヨンが小型化し、淡い紫色のロングヘアは二つ結びにされている(両耳のアクセサリーも外れている)。
服装も春~秋は肩出しのカットソーにショートパンツ、冬はトップスは替わらないものの紫色のジャケットを羽織りミニスカートを着用、青紫色のハイヒールと現代日本の女子中学生風であり、制服はアンドロイドゆえ気温に左右されないのか、一年を通じて白いシャツにカーディガン、紫のラインが入ったスカートを着用している。カーディガンの袖は余り気味。
スパイ活動時代(第13~17話)は私服・制服ともに黒いニーハイソックスを着用し、カチューシャ、髪ゴム、パジャマ、制服時のカーディガンも黒と比較的シックな色合いだった。
なお自身がアンドロイドのためか、頭部に付けているカチューシャにはデジタル時計の機能が備わっている。
クライアス社離反後(第18話~)は頭のカチューシャと髪ゴムが黒から黄色になった他、チョーカーやベルトも含めた私服全体の色彩が明るくなった。
普段着のニーハイソックスやパジャマの色も白に変更され、制服のカーディガンは白に近い薄いグレーのものを着用している。
瞳にもハイライトがデフォルトで入り、前述のカラーリングの一新と相まって殺伐感が和らいだ。
普段の振る舞いや容姿からアンドロイドと悟られることはないが、内部は相当にメカニックであるようで、自身がアンドロイドである証拠をえみるに見せた際には大変驚かれている。
人工的に作られた存在ということもあり作中基準でも美少女で、転校して早々複数の男子に一斉に告白されている。えみるからはスタイルの良さを「モデルさんみたい」と褒められており、背丈も163cmのほまれと同じか僅かに低い程度で女子中学生としては十分な高さ。
製造者
クライアス社製のアンドロイドであるルールーは、当然ながら同社の技術要員ドクター・トラウムが製造者である。
作中でトラウムが登場したのはルールーがプリキュア陣営についた第18話より後で、二人は戦闘で何回か顔を突き合わせている。だが、本格的に種明かしされる第40話まで、その関係性をうかがわせるやり取りを直接しておらず、ほとんど他人同士のようなそぶりであった。
この理由は第40話でトラウム自身から語られている。トラウムは「単純に命令を聞くだけの機械人形ではない人間らしさを持つアンドロイド」としてルールーを制作した。製造時点では融通が利かない未熟なAIだが、体験から自分で学習をしていくというのがコンセプトであった。トラウムは子育てするようにルールーを教育しようとしたがなかなか理想通りには成長してくれず、自分には子育てはできないと絶望したトラウムはルールーの記憶をリセットし、自分から遠ざけたのだという。
なのでルールーはトラウムのことをクライアス社の技術主任とは知っていても、自分の製造者だとは認識していなかったわけである。ただ、40話でのルールの言動からすると、自分の記憶データを製造者が消去して置き去りにしたという事実自体は知っていた様子。
トラウムの方は表向きは「ルールーを捨てたも同然な自分はいまさら彼女に未練はない」という感じで赤の他人のように振る舞っていたが、これは強がりであってルールーに対して親にも似た感情を持ち続けていたことは作中の様々な描写から窺える。
そんな中、第37話でプリキュアオールスターズを巻き込んだ大きな戦いが勃発。これにトラウムは敗北を喫するが、その過程でルールーに人としての心が芽生えたことを確信するに至った。
それで再び「親」としてやり直したいという気持ちが高まり、第39話でルールーに再び会いに行き、自分が製作者であるという事実を伝えたのである。
もっとも、ルールーは心を得たからこそ「親が自分を捨てた」事に憎しみを感じており、トラウムに対しては「何を今更」と怒りを露わにしていた。
だがトラウムがルールーとやり直したいと真摯に思っていることも、心を得たからこそ感じ取ることができている。話が進むにつれて少しずつだが受け入れようという気持ちにはなってきているようだ。
ただし、親ぶったトラウムが馴れ馴れしく接してくることには若干辟易しているようだ。
スパイ活動時代(第13話〜第17話)
社内で勤務している時よりは比較的穏やかな態度ではな達と接しているが、所詮は付け焼刃程度に過ぎず、基本的な性格は同じ。やはり人間的な情緒が根本的に欠けており、無機質で効率最重視である。
余興程度の些細な行動であっても、非効率であると判断すれば「理解不能」としてばっさり切り捨て、歓迎会に対する疑問を口にした後にはなが謝罪した際には「謝る必要もありません。わたしはわたしの意見を述べたまでですから」と淡々と語っている。
彼女にとっては悪気などない率直な回答であるが、その発言によって周囲がどう感じるかには思いが及んでおらず、歓迎ムードを一気に白けさせた。輝木ほまれには苦言を呈され、周囲からも「感じ悪い」と言われたりもしていた。
上述した通り複数の男子生徒から好意を一斉に寄せられるほどであったが、「付き合う」という意味がわからず「突き合う」と誤解して、柱に拳を打ち込んで半壊させる怪力を見せつけた(ほまれだけは妙だと疑念を抱いたが、はなと薬師寺さあやからは「凄い子」の一言で片づけられている)。
ルールーとしても誰かと交際する発想自体がそもそもなかったが、結果としてそのパワーを目の当たりにした男子生徒たちは脅えて逃げ去ってしまった。
調査対象としてはなのことは注意深くマークする一方、それ以外の人物に対しては関心が無く、その殺伐とした無機質な態度と相まって学園でも周りの生徒から距離を置かれ、彼女に接してくる人間は当初より大きく減ってしまった(本人によれば歓迎会の一件後80%減とのこと)。
しかし、ルールー自身は歓迎会での周りとの不和が原因であるとは推測したものの、根本的に何が問題だったのかは全く理解できておらず、かといってはなの調査に影響はないとして興味すら示していなかった。
潜入という目的もあって感情があるような振る舞いは一応していたが、自分の中に存在しない感情をわざわざ演じる行為を非効率であると判断しており、彼女の「感情の演技」は最低限に止まっていた。ゆえに、結局は感情の起伏に乏しく冷たい人という印象を周囲に与えている。
そんな無機質・無感情だった彼女だが、クライアス社では見られなかったはなたちの温かい想いに触れていく内、少しずつ変わり始めていった(詳細はこちらにて)。
プリキュア陣営加入後(第18話〜)
無機質だった人当たりが幾分柔らかくなり、穏やかかつ聡明な印象を受けるようになった。言葉遣いも全体的に敬語だが、以前より柔らかく奥ゆかしいものに変化している。また、怪力であるのは以前と変わらないが、第22話での相棒とのつねり合いで痕がないように加減する等、細やかな力加減が出来るようになっている。
喜怒哀楽の表現も豊かになっており、笑顔は勿論、恍惚としたり、憂いを帯びたり、恐怖を感じたりする等様々な表情がみられるようになった。
その聡明さと相まって人間社会への適応力も高く、第21話の時点では突発的な行動をとりがちなえみるを常識面で支え、ある程度なら他者と円滑なコミュニケーションを取れる程になっている。但し社会的な常識にはやや疎いため、時に天然じみた行動にも出る(特に後述の食物に関して)。
「~の確率、~パーセント」や「理解不能」といった機械的セリフは口癖として未だに残っているが、後者については理解しようとした上で使用する意味合いに変わっている。使用頻度も減少しており、「○○不能」というフレーズの方を使っていることが多い(例:「制御不能」、「解析不能」)。
なお野乃家には引き続き居候させてもらっている。当初ルールーはすみれを騙していた負い目故、彼女に施した記憶操作を追い出される覚悟で解除したが、解除されたすみれは何かを察してルールーを受け入れ、現在は晴れて家族の一員となっている。
ただし、あくまで「心を得たアンドロイド」であって、ピノキオのように人間に生まれ変わったわけではない。
アンドロイドとしての能力は健在で、眼球から発する光線による記憶操作能力、並外れた瞬発力、熱源反応センサーや時間計測をはじめとするHUD機能、指先からレーザーを発して金属板を切断する等が様々な日常シーンで描写され、ルールーが「人間ではない存在」であることが描写されている。
しかしパップルの再調整を受けた際に、クライアス社に関する重要機密はメモリーから削除されてしまっていた為、現在はクライアス社の内情について最低限の情報しか持ち合わせていない(再調整時点でパップルはルールーをプリキュア側へ引き渡す意図は無かったため、実際には彼女のプログラムを戦闘用に書き換えたリストルが削除した可能性がある)。
クライアス社時代のルールーはリスクに対する最優先順位をきっちり決めており、効率性から考えると「理解不能」な出来事に直面してもそれが自分の任務達成に繋がらないならばスルーしていたが、心を得てからは「理解不能」なことも全て理解しようと務めるようになり、かつてとは対照的に知的好奇心旺盛なタイプへと変貌した。
心が生まれたばかりの第18話では、人間の心を理解しようと非常に混乱した末に知能回路がオーバーヒートして「システムエラー」を起こし、全機能が一時的にシャットダウン(仮死状態)してしまうなど、アンドロイド故の弱点も露呈している。
加えて出自に対するコンプレックスが強く(比重としては「クライアス社出身」ということよりも「自分がアンドロイド」である方が上)、芽生えた感情を上手く整理できず、それでいて純粋なので他のメンバーと比べても涙脆く繊細な面が目立つ。
しかしその純粋さ故に他者の悲しみに敏感で、相手に踏み込んだやり取りはまだまだ未熟なものの、第22話ではえみるが自分の愛用していたギターを失った悲しみを押し隠そうとしている事を見抜いて言及したり(「彼女の事をよく理解した上で力になりたい」という優しさの裏返し)、愛する者との恋に破れた悲しみに打ちひしがれているパップルや、浄化されたばかりのドクター・トラウムの心を包み込んだり、自分の出身である未来に失われた音楽と愛を復活させるという目標を抱いたりする優しさを持つに至る。
生まれたばかりの『心』に戸惑いつつも、マニュアルに載っていないその扱い方や自分の『心』をはな達やえみるから実地で教わっていき、学習する。ハグプリのメンバーははなを始めとして「自分の内面を自覚できている」面々であるため、揺れ動く感情が制御できなくて戸惑うような役割は大抵ルールーが担っている。
ルールーがアンドロイドであることは作中で「個性」として扱われているニュアンスが強く、プリキュア関係者はルールーの正体を知った後も人間同様に接している。
仲間として自分の悩みを親身に聞いて貰ったり、パップルからの罵倒やオシマイダーの攻撃から精神的にも身体的にも庇われたりすることも珍しくない。
ルールーは味覚センサーも人間並みに完備されているものの、クライアス社時代には味覚を実感したことがなかったようで、潜入生活当初の第13話で「美味しい」の感覚を初めて体験した時はかなりな衝撃を受けていた。
人間の食べ物をエネルギー源として利用できるのかは不明だが、クライアス社を離反してプリキュアの仲間になって以降は、心を持った影響からなのか、大量の食べ物を時折抱えたり一心不乱に食べ続けたりと大食いキャラとしての路線を歩んでいる。⇒ルールーの今日のご飯
第13話でルールーが食事を実際に摂取し「美味しい」を体験する以前のシーンでは、手巻き寿司を「不衛生」や「非効率的」と評して無価値に捉えていた。しかしどういう訳か海苔だけは自室に持ち帰っていたので、食べ物に対する興味は最初から存在していたのかもしれない。
第40話時点に入る頃には単なる栄養摂取や満足感を味わうだけでなく重要なコミュニケーションツールとしての側面まで理解している。
ただそれまで食事をしたことがないものと推定される以上、食事だけがエネルギー源ではないのだろうか。
(もしくはエネルギー確保のために簡素な食事しかしていないのかもしれない)
いずれにしても離反後もエネルギー源を気にする描写は無いので、永久機関か、現代で用意出来るものがエネルギー源なのだろう。
愛崎えみるとの関係
自身がまだクライアス社のスパイとして行動していた頃、第15話で偶然えみると出会うことになり、それを機にえみるから一方的に付きまとわれるようになる。
この頃は自分に友好的に接してくるえみるの行動を理解できず、共にプリキュアを目指す話は即座に拒否し、彼女に「友達ですよね?」と聞かれた際には「他人です」と言い放っている。
ただ、自分に『音楽』を教えてくれたえみるに理不尽な言葉をかけるジェンダー至上主義である実兄・愛崎正人に対して論理立てて反論したり(ルールーが初めて怒った出来事である)、彼女を戦闘時に気にかけたりする等、えみるへの感情はこの時から既に少なからず芽生えていた。
心を得てクライアス社から離脱しても、友達から「親友」を主張し出したえみるにはやや懐疑的だったが、自分の素性を知ってもなお「親友」を主張し真っ直ぐに向き合ってくるえみるに対して、共有した経験と共に、ルールーの中でも彼女への思いが徐々に高まっていく。
その互いを思いやる気持ちはやがて実を結び、プリハートが1つしかないという現実をもついに乗り越えて共にプリキュア覚醒という奇跡を起こした。プリキュアに覚醒してからも、すれ違いを時に起こしつつ、2人の絆は更に強固なものになっている。普段は敬語口調であるルールーだが、回が進むにつれえみるに対しては比較的砕けた口調になっていることが多い。
余談
名前のモチーフ
ファミリーネーム「アムール(Amour)」はフランス語で「愛」という意味。
パップルに問われても「理解不能」と答えていた、機械人形である彼女には最も無縁な感情の筈だったが…まだまだ未熟で自覚は薄いものの、その名の通り確かな"愛"が結果として芽生えた。
また、上記の真の名前であると語った型式名称『RUR-9500』はチェコの作家カレル・チャペックによる戯曲『R.U.R.』(「ロボット」という言葉を初めて生み出した作品)が元ネタではないかとプリキュアファンの間では囁かれている。ただし公式スタッフの裏話などでもここに元ネタがあるのか回答されたことはない。
シリーズ初の要素
ルールーはシリーズ初となる要素が特に多い。
追記するうちに要素が増えすぎて文章が煩雑になってしまったため、整理するために箇条書きで特徴を挙げていくことにする。
■完全な敵対関係のままメイン主人公と同居
「敵役がメイン主人公の家で同居」自体は前例が存在するが、前者は改心してからの同居であり、後者は素性を明かした上で友達になろうと接近している点で異なる。
更には敵対時に居候先の家族の一人を記憶操作している(この二人とは違い完全な故意)が、後にこの件はクライアス社離脱後に解除して周囲に謝罪した。
■西洋風な姓名
ルールー・アムールは表向き留学生となっているが、ファーストネームが先に付く名を名乗る点もシリーズ初である。これまで日本風の姓名を徹底し、純粋に外国人であるプリキュアですら日本風の通名を用いていたプリキュアシリーズでは例を見なかったことである。
そして、プリキュアに覚醒したためシリーズで初めてフルネームに漢字が一文字もないプリキュア変身者となった。(漢字とカタカナが混在した姓のプリキュアなら前例があるが。)
さらにはプリキュアネームに姓である”アムール”が使われたことにより、プリキュアネームに自分の名が初めて使用された正規プリキュアとなった(番外戦士では幾つか先例がある)。
■潜入活動時の姿の変更が変装レベルに留まっている
敵幹部としての姿と潜入時の姿の差異が髪型と服装を変えただけ、という点も初めてのケース。
これまでのシリーズでは両者の姿に何らかの明確な差異があったが、基本的には本来の姿がプリキュア側に知られていたり、容姿の人外的な要素を排すべく何らかの力で変身する必要があった為である。
顔も知られず、見た目も一般人と大差無いルールーだからこそできた要素だろう(最も近い例で言えば、瞳のみが変化していた満と薫ぐらいだろうか)。
■メカニカルな存在
ボディを覆う皮膚には人間同様の有機的な素材が使われているようだが、内部構造には機械の要素が多分に含まれていることが作中で明らかになっている。
これまで味方の人外枠はいわゆる妖精に当たるキャラが担う事が多く、作られた存在であっても満と薫のようにあくまで有機的な生命体である事が殆どであった。
あえて言うならぬいぐるみであるモフルンが近いか。
■プリキュア陣営加入からプリキュア覚醒まである程度時間が経過している
これまでのシリーズでは改心したり洗脳が解けたりして、敵組織離脱後すぐに覚醒するものが多かったが(覚醒が離脱として見なされたケースもあった)、ルールーの場合はクライアス社から脱退した後しばらくは周囲と触れ合い自分のこれからの在り様を模索しながら、プリキュアを目指し覚醒することになった。
■改心した元同僚が多い・自分より前に改心した同僚がいる
これまでのシリーズでは改心をきっかけに今度は元組織時代の同僚と敵対関係となり数々なドラマが生まれ、最終的に彼らと和解するにしてもシナリオが佳境に入ってからの方が多かった。しかし、今作はクライアス社がシリーズでも屈指の失敗続きの幹部を容赦なく使い捨てる組織ということで最後通告を機会に離脱するものが多い。そのため第24話の時点で、初期の幹部メンバーはリストルを除いて悪事から足を洗っている。ルールーがプリキュアへの潜入調査をそもそもしようと思い立ったのも”先に退社したチャラリートを浄化したプリキュアの力に興味を持った”という側面が強く、仕事ではなく有休をとって独自に動いていた模様。
■紫キュアとして初の要素
従来の紫キュアの大半はチームの席次上で4人目だが、ルールーはシリーズ初の5人目である(「席次が最後」としては通算4人目)。また、「敬語常用」、「光堕ちキュア」、「ガーリッシュで曲線的な衣装」、「本編途中で追加発表」という点も紫キュアとしては初である。
演者について
演じる田村ゆかりは、本作がプリキュアシリーズ初出演。そしてアミュレートからの初のプリキュア役起用である。
田村はオーディションでは愛崎えみる/キュアマシェリ役も受けていたというが、えみるは奇しくも同姓の田村奈央が演じることとなった。
田村自身が語るルールー・アムールの魅力とは、「大人びた容姿ですが、生まれたばかりの赤ちゃんのように純粋で、だけど母のように慈愛に満ちている優しいところ」とのこと。
各話での動向
プリキュア陣営側につくまで(第17話まで)の各話の動向についてはルールー(プリキュア)の項目も参照
TV本編
■第18話
- 前回(第17話)の続き。はなに迎え入れられるも、すみれの記憶を操作した負い目ゆえ野乃家には帰れないと判断する。ルールーとしても操作した記憶は元に戻すつもりだったが、そうすれば100%追い出されると考えていた。そんな中野乃家の人々が自分とルールーを探しに訪れ、はなに手を引かれるもすみれの記憶操作を解除。全てを思い出したすみれに対し謝り、はなも弁解しようとするも…
- ルールーの謝る様子に、何かを察したすみれははなとルールーを抱きしめて、ルールーの安否を気遣った後2人の帰宅を促した。夕食の席にて、失敗したポトフから作り直したという復活カレーになぞらえ、「大抵なことはやり直せる。わたしはそう思うわ」とすみれに声をかけられる。すみれは何か事情あってのことだと、記憶を操作された事実を含めてルールーを受け入れたのであった。
- なお、この回の冒頭から既に先述の新しい私服姿になっているが、この服の出所や前回ラストで着用していたプラグスーツの行方は一切不明。(スーツ姿で街中を歩くわけにもいかないので、どこかで着替えたのは当然だろうが)
- 翌日学校にえみるがキュアえみ~るの姿で現れ、大勢の前ではな達がプリキュアだと口外しようとする彼女を並外れた瞬発力で食い止める。
- さあやが演技の練習をしていた川辺にて、自分に先だってプリキュア修行をしていたとえみるに思い込まれ「ルールーの親友なのです」と言うえみるに「そうなんですか?」と呆れ気味に困惑。「そこを真顔で返されると…」とえみるも困っていたが。
- 来週ある歌のテストに向けてはなの練習に付き合うことになり、自分も歌ってみることになる。音程こそとても正確だったがスタッカートだらけの機械的な歌い方に「ルールー、音程はとても正確です。ですが、その、心にひびかないというのか……。」とえみるに評され、アンドロイドである引け目も手伝い「心。わからない、わからない……」と激しく混乱。思考回路が限界まで酷使させたあげく、「システムエラー」として倒れてしまう。
- 保健室にて目覚めたところにいたのはえみる。はな達3人からルールーがアンドロイドだと知らされたえみるに、アンドロイドである証拠を見せるよう言われる。ルールーはそれに応える形でその「証拠」を見せるのだが、視聴者からは直接視認できないカメラアングルになっていた→見せられないよ!
- ただ、ギアが軋むような機械音や凄まじい駆動音が響き渡り、LEDらしき謎の光が輝いている様子が確認でき、更にはそれを目撃したえみるの驚愕な表情からしてとんでもないものを見せられた様子。
※あくまでイメージです。
- しかしえみるは驚きこそしたものの、「親友だから隠し事はなしなのです」としてルールーを受け入れる。えルっと!プリキュアの件から改めて「プリキュアを一緒に目指しましょう」と話を持ちかけられるが、ルールーは「無理です!」と拒絶して…
「わたしは、アンドロイドです。プリキュアになれるのは、きっとあなたのような『人』です」
- そして自分には無い、一生懸命な心を持ったえみるが羨ましいと吐露した。人間ではない、自分には心が無いと考えているルールーにとってえみるは羨ましくもあったのだ。
- 後にルールーをエレキギターで励ませないのかとえみるが動く傍ら、ルールーも川辺で歌っていた。難しいと落ち込んでいたところを「無理をしなくていい」というさあやの言葉に励まされる。
- オシマイダーが現れてはな達と合流、使役していたパップルに蔑んだ目で見られる中、オシマイダーの温度をサーモグラフィーで確認。しかし指示が間に合わずプリキュア達はピンチに陥る。
- 「所詮はクライアス社側」「心がない機械人形」などとパップルから散々罵倒され、俯き黙って耐えることしかできなかったが、えみるがルールーの手をとって「心がある」と真っ向から反論。「心があるから、わたし達は親友なのです!」との言葉にルールーは涙目となり、「…はい」とえみるの手を初めて握り返すのだった。
- 戦闘も終わった後日、譜面をえみるから渡される。題は『キミとともだち』。ルールーが愛崎家に訪れた際えみるが奏でたバラードに、彼女が詞をつけたものだった。自分と歌いたいというえみるに涙し、ルールーは涙声になった後自然なメロディーで歌い出す。それは溢れる"心"からのものだった。この回のEDはルールーとえみるのデュエットであり、最終回や映画宣伝などを除けば歴代シリーズでも初の試みとなる特殊EDである。
■第19話
- アンリからえみる共々先日の合唱をネタにファッションショーのお誘いを受ける。最初は失敗して客席から野を越え海を越えファッションの都パリに到達する時のことを考えて辞退しようとしたえみるだが、ルールーは「海があるからパリまでは行けません」と突っ込みつつ一緒にやりたいと承諾した。
- 自室にて。パソコンに繋いだVR機器を使って予習する2人だが、やはり怖気付くえみる。そんな彼女をルールーは控え目ながらも「フレフレ、えみる!」と笑顔で励ました。やっぱり凸凹だけどいいコンビ。
- 準備のため看板作りをすることに。はぐたんがペンキで手形を押し始めたのを見て止めようとするが、ペンキ自体が人体に無害なのと可愛らしいからと皆が認めたため手形を全員でふんだんに使ったデザインに転向する。
- ところが当日、ファッションショーの主旨が女の子もヒーローになれると知るや「女の子は常に守られる側だから」とジェンダー至上主義な正人が妹を連れ戻しに来た。その考え方が理解できず反発するルールーとはなだが全く聞き入れてもらえず。その場はアンリが「○○らしくという考え方そのものがつまらない」と毒を吐く形で収めるが……。
- 自分の価値観を公衆の面前で否定された上、妹にも拒絶されたショックで放心状態の正人を目ざとく見つけたジェロスがオシマイダーをファッションショー会場で暴れさせた。見知らぬクライアス社員に驚くプリキュア一同だが、ルールーすら思い当たる節がなく彼女に戸惑いを見せていた(彼女の場合、情報を削除されたのではなく殆ど入れ違いで入社したことが後から判明する)
- アンリの心からの説得もあってオシマイダーは無事浄化され、ファッションショーも大成功。絆を改めて深めたえみるとルールーは15年前に見たようなポーズを披露しながらプリキュアになりたいと宣言する。
- しかし第2話時点で示された通り、ハリーが持ってきたプリハートは合計4つしかない。このままだと片方しかプリキュアになれないが、果たしてとうなるのか……。
■第20話
- 元の持ち主であるハリーから「奇跡でも起こらへん限り、プリハートは増やせへん(5人同時にプリキュアになれない)」と言われる一同。自分の夢を叶えるためには相手の夢を切り捨てなくてはならない非情な現実に無力さを感じるが、それでもえみると親友でいることを絶対にやめない。だから帰りはこう言って別れる。
「「また、明日!」」
- 翌朝、朝食のため台所に向かうと野乃家の皆さんが何やら盛り上がっていた。森太郎が残り物のポテトサラダを利用し明太ポテトチーズトーストを作る奇跡を起こしたのだ。ハイテンションな両親にことりはやや呆れ、すみれは「奇跡はいつでもすぐそばにあるわよ」と素直に喜ぶ。こっそり聞いていたルールーは何か思うものがあったのだか、高熱のはなに出くわし思考中断。
- 放課後さあやのオーディションの練習に今の自分と重なるものを感じ、「オーディションというのは、1つの役を大勢で取り合うものですよね」と素直に質問してみる。
- えみるのことが大好きで、プリキュアになりたい夢も応援したい。でも自分もプリキュアになりたいという気持ちに嘘はつけない。我儘な気持ちに慣れていないゆえ嫌なアンドロイド("人間"じゃないのがミソ)と自嘲するルールーだが、さあやは「当たり前だよ」と認めた上で「全力でぶつかった相手とは親友にもなれる」とアドバイスする。
- 一方その頃、えみるの側にも奇跡が起きた。先日の騒ぎを経て、正人がエレキギターを憑き物が落ちたように認めてくれたのである。翌日満面の笑みでそう教えてくれた彼女を泣きながら祝福。
- ルールーはえみるといると制御不能だが温かいものを感じる。そんな今の素直な気持ちを伝えると、えみるも同じ気持ちだった。そして今度は2人の心を合わせた最強無敵、ノリノリアゲアゲな曲を作ろうと約束する。
「ノリノリ、アゲアゲとは?」
「今の気持ちなのです」
「はい、大変よく分かりました」
- 週末。正人からもらったチケットのライブ会場で開始を待っていると、あろうことかパップルがバンドメンバーを素体にしたオシマイダーを生み出し周りを滅茶苦茶にし始めた。ルールーはえみるを庇って観客席に強打し怯んでしまう。人間の女の子でしかないえみるがかなうわけもなく、最早絶体絶命な2人だが……。
- そこにピンチをテレビで知ったキュアエールが参上し難を逃れる。しかしキュアアンジュとキュアエトワールは用事で来られず、結局追い詰められてしまう。無力と知りつつ、自分にただ出来ること……心からの応援をするルールーとえみる。
「がんばれ! がんばれ!」
「フレフレ、エール!」
- 2人の強い愛が身を結んだのか、激しい光とともに彼女たちのミライクリスタルが同時に生まれた。だが、プリハートは1つだけ。譲り合いの末えみるが最初に手にするが……。
- えみるはルールーにプリハートを躊躇なく渡してきた。ルールーの夢を知って、自分の以前からの夢を蹴ってまで譲ろうとしたのだ。そんなあまりの優しさから目を背けず、えみるを正面からハグして宣言する。
「プリキュアは諦めない」
「わたしは、えみると一緒にプリキュアになりたい!」
- アンドロイドらしからぬ全く論理的でない祈りを嘲笑するパップル。だが、奇跡はついに起きた。時間停止現象が突如発生、謎の金色に輝く女神が2人を抱きしめた瞬間、プリハートが2つに分かれたのだ。プリハートは2つ、ミライクリスタルも2つ。こうなればやることはただ1つだけ。
※いやたしかにプリハート増えたけど……
- 愛のプリキュア・キュアマシェリとキュアアムールがついに誕生した。2人で作詞作曲した新曲『大好き∞無限POWER』を歌いながら踊るように戦う様に振り回され倒されるオシマイダー。パップルも「聞いていないわよ!」と流石に叫びながら撤退する。
「キュアマシェリ!」
「キュアアムール!」
「「ふたりはプリキュア!!」」
- ミライクリスタルのアスパワワをはぐたんに与えると「あむむ(アムール)!」と喜んでもらえた。その笑顔に「きゃわたん」とほまれの口癖を思わず真似した。
■第21話
- えみると共に早速アバン挨拶。えみるを邪魔しないよう最初隠れるようにしゃがんでいたのがかわいい。
- さあやとほまれが前回駆けつけられなかったこともあり、ビューティーハリーで改めてプリキュアとしての顔合わせ。名前と挨拶だけという相変わらず自己主張のカケラもない自己紹介をえみるからツッコまれるが、先輩たちのとりなしで無事終了。なお、プリキュアを表現したはなの「ガシ、ビシ、ポワァ〜」なる擬音は案の定解析不能だったが、さあやの『信頼関係』で理解できた。
- 皆でビューティーハリーをお手伝い。結構上手くやれており、なんだかんだ人間社会に少しずつでも慣れてきたことがうかがえる。更にあんよの練習をするはぐたんを見て周りと同じように(о´v`о)←こんな顔。表情が大変柔らかくなってきた。
- レジではお客さんがカバンを漁りながら絶叫する声が。カバンが危険だと勘違いしたえみるのペースに乗せられてしまうが、実際は財布が無くなったと騒いでいた。自分のこめかみ辺りを押してサーモグラフィーで解析し、お客さんのスカートに入っていただけと解って無事解決。
- ハリーにおつかいを頼まれたえみるを追いかけ、共にハグマンへ。道中も青信号を渡ろうとしたおばあちゃんに危険だと言いかけてしまったり、店員の言葉をオシマイダーだと誤解してセールのおばちゃんおじちゃん軍団に巻き込まれそうになるえみるを的確にフォローしていく。財布の件といい、ルールーの聡明さが窺える一幕。
- エレキギターを買い物帰りに弾くえみるだが、今日は音色がやけに暗い。理由を率直に問うと「ギターの音色は心を映すのです」と返される。えみるはプリキュアになった後も何もできない自分に落ち込んでいた。単純にえみると一緒にいれること、プリキュアになれたことが嬉しいルールーはある種独りよがりな彼女の態度を悲しく思うが、伝えるよりも自分の感情に先に戸惑ってしまい、何もできず取り残されてしまう。
- 荷物一式は全部持って帰って、残っていたはなとさあやに相談。えみるを嫌いになったわけでもないのに、悲しみや怒りを感じたことに「わたしはえみるの敵になってしまったのでしょうか」と戸惑いを見せるも、2人はなんら不思議に思わなかった。むしろ大好きだからこそ、当たり前に溢れ出た気持ちなのだと教えられるのだった。
- えみるのエレキギターをぎこちなく弾きながら「えみる……あなたが心配……」と何らひねりもない作詞作曲をしていると「下手ですね」と頭を冷やして戻ってきたえみる本人に言われてしまう。「ギターは心を映すんです」と言われたことをそのまま答え、エレキギターも返却。一緒に『キミとともだち』を歌って仲直り。
- と、ここでパップルが発注したオシマイダーが出現。マシェリと息があったコンビネイションで善戦するが、パップルのジュリ扇でパワーアップするとあっさり押されてしまう。倒れた先に見えたエレキギターを庇うが、更にアムールを庇うマシェリ共々打撃を加えられ、エレキギターは真っ二つに……。
- この件を気にしているのはアムールの方で、マシェリ本人はアムールを守れたからと気にしていない様子だったが、更に相棒や一般人を守れるメロディソードのような武器を求めてはいた。そんな彼女らに応えた(?)はぐたんが呼び出したのは……元祖コンビプリキュアであった。
■第22話
- エレキギターの件について「平気なのです」と震えた声で気丈に振る舞うえみる。大好きなエレキギターに対する嘘をつかれたことが納得できないルールーはしつこく食い下がり、「ルールーには言いたくないのです!」ととうとう拒絶されてしまう。
- ショックでそれ以上何も言えないルールーを仲間たちがそれぞれ励ます。ほまれは「優しい嘘」と評し、続いてさあやも「ルールーが気にしなくていいようにああ言った」と補足。更にほのかに背中を押され、自分がえみるのためにやりたいことをすることに。
- それは手作りエレキギターのプレゼントだった。さあやの自室を借りて作業を懸命にするのだが、なんとルールーはこの時指先からレーザーを出して鉄板を加工していた。その姿に、科学部部長の血が騒いだのか、興味をほのかから抱かれる。
- ギターのボディはエレキギターであっても一般的に木材から作られるため、ルールーはアルミボディのギターなのか、木製ギターの電子パーツを手作りしていたと思われる。どちらにせよ流石だ。
- 先輩方が見守る中、えみると改めて対峙。えみるは真意を先程理解されなかったことに対する不満をぶつけ、更に「少しは(自分で)考えるのです!」と頬をつねる。対するルールーも1人で説明もせず勝手に抱え込むえみるに「嘘をつかれるのだって嫌な気持ちになります!」とつねり返した。怪力である彼女なら大怪我を負わせかねないが、痕がない事から、つねる力は人間並程度に調節していると思われる。
- 「エレキギターの代わりはあっても、ルールーの代わりはいないでしょう?」。これがえみるが心から溢れる思い。大切な親友のルールーをきっと何度でも助けると宣言する。ルールーも「わたしもえみるが大切だからです。えみるの悲しいことも辛いことも教えてほしい。きちんと知って、えみるの力になりたいのです」と食い下がった理由を話す。結局お互いを愛しているのに上手く伝える術が未熟なだけで、キチンと話せば分かり合えるものだ。
- 仲直りした2人はお揃いなブレスレットとエレキギターを贈り合う。一安心する先輩一同だが、実は同時進行で恋愛に苦しむ女性がまだいるわけで……。
- 彼氏に見捨てられたパップルがオシマイダー化し襲撃。物凄い絶望からなのかパワーも段違いだが、ブラックとホワイトの力でなんとか抑え込む。その嘆く姿にオシマイダーの正体がパップルだと気づいたアムールは、あまりにも酷く嘆き悲しむ姿にオシマイダーと向き合うべく名乗りを上げる。その心を尊重したマシェリも同行を決め、2人はパップルを話し合うためオシマイダー内部に入っていく。
- オシマイダー内部ではトゲパワワを散乱させたパップルが打ちひしがれていた。無論細かい事情は知らないが、愛ゆえの絶望であることは痛いほど伝わってくる。また「機械人形」と罵られても、そして「全てを失った」という言葉に2人で答える。
「あなただって何でもできる、何でもなれる」
「何もかも失ったって、それでも、未来に奇跡を起こすのです」
「あなたはそんなに苦しむほどに人を愛したということです。そこに嘘は無い筈です!」
「あなたは全てを失ったわけではありません」
「あなたには人を愛する心がまだあります」
「愛する心を持ち続ければ、必ず誰かに届きます」
「愛は無敵なのです」
- あまりの綺麗事に呆れながらもそれでも救われたパップルは、新たに生まれたツインラブギターの力で浄化され、安らかになり、もう一度やり直す勇気を得るのだった。そして一度は失われかけた2人の友情も更に強いものとなり、未来へ向かってまだまだ続く。
- その後役割を終えたからなのか、はぐたんに強制異世界移動を再び余儀なくされる先輩2人……の直前、全員が遠目から映るカットでルールーが2人立っている作画ミスが発生し一部の視聴者を驚かせた(DVDではもちろん修正されているが)。
■第23話
- はぐたんにミライクリスタルのアスパワワを与えることで成長を促す一連の流れを「解析不能」と判断。何か知らぬ秘密がまだあるのかもしれないが、はぐたんの成長に一役買っている今の役目に文句はないため問題なしとみなす。
- ミライパッドで思い出を振り返る先輩3人だが、同じ頃新人2人は何故かポップコーンマシンを暴走させていた。隣で慌てふためくえみると対照的に、マシンを止めようとせず「幸せの香り」と言いながら真顔でポップコーンを食べ続けていたのでえみるに突っ込まれる。
- 翌日、学校が終わったらえみるとエレキギターを練習するため愛崎家に行く約束をしてた。なんでもえみるの両親がルールーに会いたがっているらしい。娘の親友として家族公認の仲になりつつあるようだ。
- その日のクライアス社からはダイガン、ドクター・トラウム、ジョージ・クライと盛り沢山の襲撃を受けた。特にジョージからミライクリスタルを狙われることが確定したため戦いがますます激しくなることを指摘、それを跳ね返すくらい負けられない気持ちを練習したてのエレキギターに乗せてえみると合奏する。
■第24話
- ビューティーハリーに貼られたナイトプールのポスターを不思議そうに読み上げる。ハリー同様、内容がよく分からなかったらしい。
- 町内会のおっさん臭さを体現させたようなナイトプールを華やかに飾りつけるため、ハグマンで買い物。台車を使っているとはいえ自分の背丈ほど積んだ段ボールの山を楽々運んでいた。また詳細は不明だが機材整備もやっていた様子。
- 飾り付けと掃除も無事終わり、いざ水着へ。去年のゆかりほどではないが腰部分を大胆に開けた白と紫のなかなかセクシーな水着を着こなし、髪先はそれぞれ三つ編みにしていた。一部の視聴者が懸念していた防水性及び自重は大丈夫だったようだ。
- ほまれがチャラリートと再会し驚いているとパップルまで登場。だが、両者ともすでにクライアス社の社員ではないので誰も責めたり咎めたりはしなかった。
- 頃合いを見計らってミライパッドでアイドル衣装にお着替えし、アイドルユニット『ツインラブ』としてえみると共にライブ演奏を披露する。大盛況の中猛オシマイダーが出撃し観客たちを気絶させるが、演奏を諦めずに続けアスパワワを回復させた。その光景はプレッシャーを先日の一件で抱えたはなを元気付けるのに充分だった。
- 戦闘の後、チャラリートを通じてパップルから名刺を取り出され、芸能事務所のタレントとしてえみると共にスカウトされる。上司と部下、あるいは機械人形とその使役主だった2人はえみるやチャラリートたちも加えて新たなステージを歩むことになりそうだ。
■第25話
- ……と思いきやスカウトをえみる共々断ってしまう。今のところは自由に遊びたいようで、ビジネスどころではないらしい。
- 皆ではぐくみ神社の夏祭りへ浴衣で向かう。ルールーの浴衣は白地に紫のダイヤ柄。髪型は三つ編みだが、髪先を編んでいた前回と異なり今回は一つにまとめていた。
- さあやと協力プレイでダイガンの射的ですごろくゲームを狙うことに。弾の威力と空気抵抗を踏まえコルク銃の角度を計算、一斉射撃で見事ゲット。撃つ時は片目を閉じていた(機能的には閉じなくてもいけそうだが、人間に限りなく近い自然の仕草を意識していると思われる)。また、分野が分野だけにと思いきやHUD機能の描写は1フレームもなかった。
- 今度は全員で型抜きに挑戦。結果は意外にも失敗でほまれとハリーの完成をしばし待つ。
- 屋台を満喫しそろそろ花火の場所取りに行くことになるが、たこ焼きの箱をいくつも抱えながらまだ足りないとばかりに「堪能しきれていません」と不満顔。
※やめろー!!
- ビシンの口からハリーがクライアス社の元社員だと聞かされ驚く。元社員ならルールーも同じだが、ビシン及びハリーの件も知らなかったようだ。ビシンは当時幽閉されており、かつてのルールーの業務からして彼らとの接点も無かったと考えられる。あるいは削除された情報に含まれているのだろう。
■第26話
- さあやが出演したCMの『天使のシュワシュワウォーター』を買ってきたはいいが、さあやと一緒に飲むという目的は当の本人が写真撮影等を求められまくったため、すぐ達成できそうにないと知ってがっかり。
- 母ときちんと話すべきなのかどうか迷っているさあやに「直接聞きに行きましょう」と背中を押す。そして、一行は薬師寺れいら主演のドラマ『キッチンの女王』の撮影現場に向かう。ルールーも料理関係の作品だからと視聴しているそうだが、熱弁を珍しく振るうその口からはよだれが出ていた。
- 猛オシマイダー戦では返り討ちに遭うも、マシェリと共に何とか回復。凸凹コンビながらも絆の強さを感じさせる一幕。アンジュの反撃に乗じてマシェリと共にツインラブロックビートで浄化。
- トラブルも無事収まり撮影終了。さあやの父が裏方として作った撮影用のネギ料理をみんなで食べることに。感想を普通に言い合いながら食べる仲間たちを尻目に無言かつ猛スピードで箸(フォーク?)を進めるルールーだった。
■第27話
- もうすぐ子供が生まれる内富士先生は準備のため買い物をしていたのだが、内心不安でいっぱいだった。気が動転するあまり肥料の袋をあやす先生に指摘したり、森太郎を立派な父親と褒められて照れるはなに「はなが立派だとは言っていない」と言ってのけたり1人ツッコミ役に回る。
- というわけで翌日ハグマンで修行をすることになった先生に代わり、奥さんの家事を手伝うはな達。ルールーはえみると一緒にビューティーハリーのお手伝いに回る。
- お昼ご飯を買いに行った先で何故かチャラリートと張り合うハリーは本来の目的をすっかり忘れていた。お腹を空かせた2人はそんな事情など知る由もないが察してはいたようで、道草の確率100%と分析する。
- 結局しびれを切らしてハグマンに向かうと、ハリーやチャラリートたちと運良く合流。奥さんとさあやがそのまま向かった産院へ。
- 先生や助産師さん、そして奥さんの頑張りで元気な男の子が生まれた。だが、その頃赤ちゃんのアスパワワを感じ取ったトラウムが猛オシマイダーを駐車場で暴れさせたため対処に向かう。「(赤ちゃんがたくさんいるから)静かに!」というアンジュの訴えで敵味方関係なく静かに戦い、浄化に成功するが……。
- トラウムがアンジュの言うことを素直に聞いたのは、本人曰く「親の気持ちが少しは分かるから」。そう言って、彼が1人見たのは自分と感情をまだ知る前のルールーが映った写真。つまりトラウムはルールーの産みの父親ということになる。ルールーはそのことを覚えていないようだが、この関係は一体どうなるのか?
■第28話
- もぐもぐがタレント猫のりりーちゃんに一目惚れ。ルールーが解析したところ、ペットフードのパッケージに写ったりりーちゃんを見る視線や体温の上がり具合からビンゴ。愛のキューピッドとしてりりーちゃんと共演できるCMオーディションに向けた特訓を始める一同だが……ルールーだけ「犬と猫は種族が違う」と否定的な態度を見せる。
- その後もぐもぐの走る速度を計ったりハリーチョイスの衣装を見たりと一応協力はするものの浮かない顔。夕方エレキギターの練習中にえみるが指摘すると、胸の内をやっと明かした。
- 「わたしはアンドロイドです。人間のえみる、はな、さあや、ほまれ、はぐたんとは種族が違うから……」 もぐもぐの種族を超えた恋に対する疑問が、人外でありながら人間社会で皆と暮らす自分にそのまま跳ね返ってしまい思い悩んでいたのだ。
- えみるの回答は実にストレートだった。「好きだと思う気持ちや、楽しいと思う気持ちは、犬も、猫も、鳥も、魚も、人間も、アンドロイドも同じなのです。種族が違うから伝わらないなんてことはありません」 そして『キミとともだち』を初めて合唱したあの日から、たしかに想いが通じ合っていたことを再確認する。
- オーディション当日はもぐもぐの応援も兼ねてツインラブとしてライブ演奏を披露する。素直に褒めるパップルたちには相変わらず辛辣にお断りの姿勢だが…。
- 勇敢さの審査を残したその時、ビシンと猛オシマイダーが現れ暴れ出した。クライアス社の一員だったハリーがプリキュアと仲間になれるはずもないのに絆されていると思い馬鹿にする彼に、アムールは「愛というのは暖かくて幸せになれるもの。心があれば感じることができる!」と反論する。
- オーディションは結局中止になったが、もぐもぐが勇気を出して助けた少女がりりーちゃんの飼い主だったということで仲良くなる。犬と猫の種族を超えた思いは通じたのだ。それを見たルールーも、えみるに友情を込めたハグを改めてする。そしてはぐたんもハリーをハグ。種族の違いをものともしない愛はまだまだ続く。
■第29話
- はなに連れられて彼女の祖母・庵野たんぽぽが営む和菓子屋『たんぽぽ堂』にやってきた一同。カウンターの奥にいるモフモフした謎の物体(たんぽぽの髪)を見て騒ぎ立てるえみるの後ろで、なんとも言えない呆れたような表情を浮かべた。
- たんぽぽの作るどら焼きは大好評。ルールーも皆ほど表情を大きく崩しはしないが、目を見開き口に手を当て褒め称える。
- 日に日に迫る体力の限界と無茶をした結果の腰痛で元気をすっかり無くしたたんぽぽのため、彼女が亡き夫と作っていたという希望饅頭なる和菓子を作ることになるが、肝心なレシピが分からなかった。仏壇にとりあえず向かって仏頼みをするはなの後ろで懐疑的な態度を見せる。
- はぐたんが仏壇の上に置かれたノートを発見しレシピを知ることに成功、製菓に早速取り掛かる。ルールーはノートを見ながら指示を出す役回りに。
■第30話
- 愛崎家のプライベートジェット機にて、上空の景色に見とれる。ほまれが飛行機に乗ったことないのかと尋ねると、アンドロイドだから搭乗ゲートの金属探知機に引っかかるためクライアス社時代は禁じられていたことを話す。
- ところが近くにいたことりにその会話を聞かれてしまって「アンドロイドって何のこと?」と尋ねられる。「アンドゥトロワ(=アンドロイド)と踊りだしてまう~」とハリーがフォローを咄嗟に無理やりして、それに合わせてルールーはメロディタンバリンで珍妙なポーズを決めて踊っていた。そのあまりに胡散臭い二人の様子にむしろことりは疑念を持ったが、ツッコミをとりあえずそれ以上しなかった。
- 最初の行き先はハワイ。記念撮影もそこそこにパンケーキとロコモコを食べようとするが……分単位のスケジュールのためもう出発時刻に。残念。
- その後アメリカやイタリアやフランスや中国を巡り、ハワイのリベンジと言わんばかりに各国の食べ物を味わいながら恍惚とする。楽しそうで何より。
- 最後の行き先は日本の熱海。ルールーの希望で選ばれたのだが、なんでもあざばぶ支社の上司一同に「温泉の硫黄成分がアンドロイドの身体に良くない」と嘘を吹き込まれたことがあるらしい。
- ところがその会話がことりにまたまた聞かれており「ねぇ、アンドロイドって何のことなの?」と訝しげな表情で突っ込むが、「餡ドーナツ食べながら温泉入ろうとして止められたんや~」とハリーがやはり無茶苦茶なフォロー。ことりはますます怪しむも、やはりそれ以上な詮索は避けた。
- 足湯を堪能していると温泉宿の主人が現れ、案内された先で食事と温泉を選ぶことになる。ここでルールーの発言により温泉が選ばれ、日ごろの行い故ハリーに驚かれた。
- 測定を忘れるほど温泉を満喫したようでしばし惚けていたルールー。アンドロイドでありながら肌も髪もツヤツヤになっていた。その後食事に温泉卵が出たときは真剣に味わったが。
- 夜になっても楽しい時間はまだまだこれから。えみるとミライクリスタル・パープルでアイドル衣装に着換え簡易ライブをしていると、声を聞きつけたトラウムが紛れ込み驚く。楽しい思い出をたくさん残すため、思い出を作ってきた温泉宿を守るため、時間が進めば楽しい夏休みがいつか終わってしまうと分かっていても……いや、終わった後思い出を振り返るためにも一同は戦う。
- 翌朝、猛オシマイダーとの戦いの中で起きた突風が自然現象ではないと解析し「温泉宿に伝わる天狗の仕業では」と突飛な推論を述べる。仲間達はまともに取り合わなかったが、はぐたんだけは遠くに何かを見つけて「てーぐ!」と叫んでいた。さてどうなのか?
■第31話
- 新学期が始まり、楽しかった夏休みの思い出をそれぞれが述懐する中、ルールーが挙げたのはわたあめと舟盛り。やはり食いしん坊にとって忘れられない夏になった模様。しかも、食欲の秋はこれからだ!
- MAAの勧誘は断り続けていたが、えみると共にツインラブとして活動していった結果、世間の人気を新人アイドルユニットとしていつの間にやら自然と集めており、じゅんなやあきを筆頭に大勢な生徒からサインを求められもみくちゃにされる。冷淡な言動によって注目を浴びる転校生から一転し、周囲から敬遠されてしまった親交を徐々に取り戻している様子が窺える一幕。
- ただし、そのサインは完全なフォント書体。そういった所はやはりまだまだ機械的らしい。
- ちなみに、ここでのアムールの綴りが「Amoure」となぜかeが入ってしまっている。転入時には「AMOUR」とちゃんと書いていただけに謎。ルールーにバグが起きたのではなく単純な作画ミスだとは思うが。(或いは、さあや辺りからユーモアを学んで、わざと綴り間違ったかまたまた或いは“芸名”としての表記か{例:藤岡弘、みたいな…})
- はなが背負う過去にさあやとほまれが向き合う中、事情や状況を知らずはなの不自然さを「らしくない」と気にかけるえみるに対し、ルールーははなの奇妙な様子を敢えて否定しなかった。「心とは、晴れの日もあれば雨の日もある…日々移りゆく空の色のようなものだと、わたしは感じます」それを誰よりも教えてくれたのが、他でもないはなであったから。
- 心がない冷徹なアンドロイドだった彼女が人間の情緒を哲学的に語れるほど著しい成長を遂げた様子が描かれた場面ではあるが、実はかつての雇用主も非常に似通った比喩をはなに述べていた。今回は肯定的な意味合いで使われているが、果たして……?
- 自分たちがいつも苦悩している時に共に笑い共に涙し応援してくれたはなに今度は自分たちがエールを送るべく、えみると一緒にはなの為にスペシャルライブを演奏。そして歌うのは2人だけではなく、気持ちを同じくするさあやとほまれも含めたカルテット。
- 精一杯の覚悟でエリに会う決意をしたはなに付き添い赴いたシャインヒル学園チア部発表会当日、交通事情で来れなくなったメイク係に代ってエリたちの化粧をする提案をしたはなにミライクリスタルを貸してメイクアップアーティストのお仕事を担当する。
- エリと和解をようやく果たすはなを暖かく見守っていると、町中の人々の時間がジンジンとタクミの仕業で止められてしまう。立ち向かう中、暴走して異形なオシマイダーと化しジェロスからも見限られ、体よく使い潰される2人。彼らを制止し、救おうとする5人のプリキュアの闘志が高まり、エールが過去の呪縛を乗り越えた瞬間、ミライクリスタル・チアフルとメモリアルキュアクロックが出現。一人一人が絆と仲間への思いを叫ぶ中、ルールーにとっての皆と築き上げてきた大切なメモリーとは「本当の仲間とは何なのかを教えてくれたこと!」。そのみんなの思いは、新たな力・チアフルスタイルに到達する為の鍵となる。
■第32話
- ほまれのフィギュアスケート3連勝の祝勝会。ルールーはほまれの演技を見て「美しさ」という言葉の意味や本質を理解できるようになった。
- ビシンがVR機能付猛オシマイダーを繰り出しハリーとエトワールを童話『人魚姫』を再現したバーチャル空間に閉じ込めてしまう。アムールは分析能力を駆使しそのことを伝えるが、ビシンも中に入る。猛オシマイダーをどうしようもなく叩くエールとマシェリ、はぐたんであったが、「叩くのもやめておいた方が」と思わず大きな汗で呆れるアムール。
- しかしアンジュは「刺激を与えるのもいいのでは」と判断、アムールも一理あるとそれにのることに。しかし、猛オシマイダーがビームを放ったことでプリキュア4人は姿を変えられてしまう。アムールは赤ずきんだった。後にエトワールが脱出したことで元に戻るが。
- この赤ずきんの姿を見て「持っている籠から銃を出すのでは」、ゆかり繋がりのネタとして「ずっきゅ〜んとかじゅ〜すぃ〜とか言いそう」「ゆかりんなら赤ヘルだろ」、さらにルールーのここのところの大食らいから「籠のパンとか平気で食いそう」(籠の中には狼のぬいぐるみ。ネタ的には相方の銀狼ヴァルともとれる)と、いろいろとネタにされている。
■第33話
- ツインラブがテレビで取り上げられて色めき立つビューティーハリー。ところが1人のコメンテーターが「アイドルかロックか中途半端」と厳しい評価をしたため一気に凍りつく。
- 中でもえみるは強いショックで、パップルが持ち込んだアンリの密着取材もできなくなるくらい落ち込んでしまう。それでも空元気してまで笑い続ける彼女の隣にいながら何もできず、ルールーまで悲しい顔に……。
- というわけで色々言われながらも自分を貫こうとする1人、アンリに「人は強くならなければならないのですか?」と問いかける。アンリは「人は分かり合えない」といつもの持論を語り、ルールーの疑念をある意味肯定。
- なおこの時ルールーの首元に髪が引っかかったのを助けてもらったのだが、ディレクターから熱愛発覚とデマを流されかけた。怒ったのは愛崎兄妹とアンリでルールーは分かってないのか呆然。
- 今度ははなに相談する。自分で作った曲を否定された悲しみを、えみるほど音楽の才能を持たない自分は寄り添えないと。同じく才能豊かな友人を持つはなの答えは「そばにいたい」という素直な気持ち。
- 実はその頃クライアス社がアンリをスカウトするハプニングがあったのだがそんなことはつゆ知らず、先のアドバイスに従い物凄いスピードでえみるに抱きつく。
- アイスショー本番で音楽が途切れるトラブルが発生。しかしえみるが迷わずギターを出し『大好き∞無限POWER』を奏で歌い、ルールーも歌いだす。更にアンリが踊りながら手拍子を促したことで会場は一体感と幸福感に包まれた。
- 今回のことで改めてツインラブは更なる絆が生まれ、改めて一緒に世界を目指すことを決意。めでたしめでたし。
- だが、このシーンで二人が手を繋ぐ何でもないシーンがあまりに印象的に描かれていたため、これは別れを暗示するフラグではないのかと疑う視聴者の声が放送直後から続出した。実際のところ、アンドロイドのルールーは現代社会では存在し得ない異物である。素性を隠し続けないといけない(=過剰に目立ってはいけない)ルールーがこの時代でえみると「ずっと一緒」にいようとすることは、世界中に歌を届けたいというえみるの夢とは本当は相反していることなのかも知れない……
- ちなみに放送日の9月23日はルールーの誕生日。他メンバー同様に祝うだけでなく、そもそもルールーの誕生日の定義が何なのか突っ込むネタも。
■第34話
- 朝食の席ではぐたんにおにぎりを作ってあげる。ふと前を見ると、ことりがはなをジッと見つめていたので心配し問いかけた。
- その後オムレツはハリーが跳んで口の中に回収したためはなはショックを受ける。学校で仲間に愚痴り、現場に当然居合わせたルールーもその姿をUFOに例え感嘆を表現した。
- ちなみにUFOとは未確認飛行物体のこと。つまり単にクライアス社製の乗り物として空飛ぶ円盤(いわゆる『UFO』)を操縦していたルールーは、我々の考えと異なる物体を思い浮かべてる可能性がある。
■第35話
- さあやの次の役作りのため以前訪れた産院を見学する。先生の提案で各自お仕事体験することになり、ルールーはさあやと産婦人科の担当となる。
- 注射器の練習をしたり、呼吸法の講習や父親学級に参加したり普段なかなか体験できないことをした2人。ルールーはその体験を通じてこの病院で出産を控えている妊婦さん達がこれから生まれる赤ん坊に対して強い期待と不安の感情を背負っていることを知る。だがルールーは、目の前に赤ちゃんがいれば誰でも愛しいと思うのだろうが、まだ見えない赤ちゃんを本当に愛しく思えるのだろうかと素朴な疑問を述べる。そこに先生が「お母さんは全身を通して赤ちゃんを感じている」と教える。これは妊娠すれば胎児とつながるので理屈でなく体感としてわかるということでもある。
- しかしこのことは、生殖機能を持たないアンドロイドのルールーには「全身を通して赤ちゃんを感じる」ことを体験することはできないという残酷な事実を表してもいる。そのことが作中で明示された訳ではないが、他のプリキュアメンバーもいる中でわざわざルールーに対してこのことを教えるシーンを演出した意味については、何か意図的なものも感じさせる。「母」をテーマにする本作においてルールーは確かに異質な存在ではあるのだ。
- ただしこの演出は「子どもたちがうっすらと疑問に思っているがうまく言葉にできないことを、幼児と同じ目線(忘れられがちだがルールーは元クライアス社員も知らない新型アンドロイドであり、稼働年数は相当短いことが予想される)と幼児には無い明晰な頭脳を両立できるルールーに代わりに質問させる」というだけの意図であった可能性もあり、この先ルールーに上記の事実が突きつけられることは無いという可能性も十分ある。
- さてそんな彼女たちが出会ったのは、今日弟が帝王切開で生まれるという不安げな女の子・あやちゃん。手術をするということは分かるが親子の心情を推し量るまでは難しかったようで、ここから本筋はさあやのソロターンとなる。
■第36話
- 突如空からキラキラ☆プリキュアアラモードのプリキュアたちが降ってきた!? いきなりのことに戸惑う一同だが、ひとまず自分の元に落ちてきたひまりをお姫様抱っこの形でキャッチ。
- 事件の黒幕は時間を止める装置を完成させて各地を回りテストしていたトラウム。魔法つかいプリキュア!の3人も合流し、スーパースターズによる共闘で装置の力を99パーセントダウンさせたことを解析するが……なんと自ら時間を巻き戻し何度でも復活可能だという。
- ちなみにこの時トラウムはキュアアムールを「ルールー」と名前で呼んでいた。三人称はともかく二人称で敵がプリキュアを、それも変身前の名前や過去の本名で呼びかけるのは比較的近しい間柄だった関係の場合が多いが……?
- 今回はトラウムの操作ミスにより時間を巻き戻しすぎて未完成状態になってしまったため、その隙を使いまだ動けるプリキュアを集めることに。魔法のホウキでの移動中、プリキュアの力を匂いで探知できるモフルンに興味を示す。ちなみにリコのホウキの後ろに乗っていており、やまとなでしこの再現を実現をした。
- リコの案内で出会ったのはクローバータウンストリートの広場で「明日大会があるから」と緊急事態だからこそ気丈にダンスをしていた桃園ラブ。ルールーもパップルに習ったロボットダンスを披露し打ち解ける。
■第37話
- 修理を終えたトラウムが再襲撃するが、プリキュアとて何回も同じ手を喰らってられるほど甘くない。腕の装置さえ無くせれば時間を操れなくなると分析し、チアフルアタックで破壊する。
- ところがトラウムのトゲパワワが暴走し街や一般人はおろか本人すら危険な状態に。アムールの視界にHUDとして表示されたのは、左右に縦書き「YABAIYO」の間に、慌てふためく顔文字アイコンと共に「DANGER」「!あぶない!」「危険(きけん)」(上から順)の警告。確率とかグラフとか一切ないゆるい雰囲気だったので視聴者にとっては脱力ものだったが、アムールは目の前にある事象が「数値化できない未知の現象」であることを理解し、恐怖のあまり怯むが、なす術もなく…。
- 絶体絶命のピンチに際してもキュアエールのあきらめない思いが実を結んだか、なんとオールスターズの面々がかけつけた。アムールはマシェリと共にキュアパッション・キュアビート、キュアスカーレットと共闘しコンボ攻撃を炸裂させた。
- ちなみにこのメンバーはマシェリとアムールも含めて「弦楽器を戦闘アイテムに使うプリキュア」である。なおシリーズの伝統的要素として、弦楽器を使うプリキュアははじめは敵対する存在だったというジンクスがある。マシェリという例外がいるとはいえ、結果的に元敵役オールスターズが実現した。
- 全員の想いを乗せた合体技「プリキュア・オール・フォーユーが決まり、浄化されるトラウム。彼が思い出したのはルールーの起動直後だった。虚ろながらもうっすら笑みを浮かべる彼女の姿を見て「戻りたい」とこぼすが、目の前に現れた現在のルールーは「時は戻りません。でも明日は来ます」と答える。
- 「すまなかった」と謝るトラウムだが、もちろんルールーに彼の事情など知る余地はない(この時点で視聴者にすらまともに明かしていない)。それでも和解できた敵に「いつかまたお会いしましょう」と笑顔で言うのだった。
■第38話
- ハロウィンパーティーが行われることになり盛り上がるのびのび町の面々。しかしハリーとルールーの出身である未来ではハロウィン自体が既に廃れていた。はなから「ハロウィンと言えば、カボチャとかコウモリとかオバケとかガイコツとか……お菓子!」と説明され困った顔で「理解不能」と返す。
- 衣装製作中、ミシンを動かすさあやを見て対抗心が湧いたかものすごい量の布を縫いまくる。それを見たハリーは仰天し我に返った二人も照れながら反省。
- 当日ルールーはえみるとのペアで海賊衣装を着こなす。
- その後全員ではぐたんにも色々着せていたが、本人の疲労度が78パーセントになってることを分析し中止させた。
■第39話
- ある日のビューティーハリーにて、えみるとおやつのホットケーキを差し出す。レシピ通りに作ったはずが、何をどうしたかやけにボリューミー。その味ははなに未知の衝撃を与え「メガめちょっく!」と叫んで倒れてしまった(美味かったのか不味かったのかはわからない)
- それと同時にビューティーハリーの空間が謎の揺らぎに見舞われる。ルールーのホットケーキの仕業とみんなが怪しむが、さすがにこれはルールーも否定した。そして空間の揺らぎが収まるとなんとそこはビューティーハリーではなく未来のハリハリ地区だった。何者かによって別の時空へ転移させられたらしいが、未来の世界は時間が止められているはずといぶかしむ。
- ハリーの家族であるハリハリ族の子供たちが現れ、ルールーのホットケーキをそっとつまみ食い。すると全員「メガめちょっく!」とやはり倒れてしまう。ホント一体どんな味なんだ?
- と、そこに現れたのはリストル。プリキュアたちは彼の攻撃によって、トラウムが作った異空間の無限迷路に閉じ込められてしまう(リストルはハリーと対面で話がしたかったので邪魔なプリキュアを隔離したのだ)。アムールはとりあえずマシェリと合流しようとするが、彼女らがいたのはメビウスの輪なので普通に走るだけでは一生会えないのだった……。
- ハリーに抱かれていたために迷路に閉じ込められなかったはぐたんがメロディタンバリンを鳴らすと、その音は迷路の中のプリキュアたちに届いた。ルールーはその音を分析し迷路の脱出口を見つけた。そしてプリキュア達の反撃が開始される。
- どうやらみんなが連れて行かれたのはリストルが作り出したバーチャル空間だったようで、彼を撃退したことで無事帰ってこれた一同。早速ビューティーハリーに客人も来たので笑顔で出迎え……るつもりが、ドクター・トラウムと知るや一気に真顔になる。
- しかしトラウムは「ルールーちゃ~ん、お父さんだよ!」とハイテンションで駆け寄ってきた。それもそのはず、彼はクライアス社の技術者……要はルールーの父親そのものなのだから。
- 娘さんはというといきなり頭部を殴り、「理解不能です。何故……」と戸惑いながらあしらう(流石にトラウムが死なない様に且つビューティーハリーに被害が出ないよう力加減していたが)。親子の再会もまた、一筋縄ではいかなさそうだ。
■第40話
- それはさておき先に未来世界の情報提供を始めるトラウムとハリー。ひとまずプリキュアの味方になることは分かったが、それでも少し前まで本気で未来を無くそうとしていた彼のことを信用できない。更に自分を開発しながら不要物として捨てたこともあり、混乱したルールーは店を飛び出してしまう。
- システムエラーもとい感情の爆発を抑え込むためたこ焼きをやけ食い。対処法を身につけたあたり18話時点より成長してるというべきか。
- 探しに来たはながアムール=愛という命名に触れ、トラウムがルールーを大切に思っていることを迷いなく断言。聞く耳を持つことにした直後、ようやく合流できたトラウムが乗るヘンテコなメカにあきれる。
- 改めて1対1で話し合い。場所はいつもえみるとギター練習している丘。
- トラウムは「単純に命令を聞くだけの機械人形ではない人間らしさを持つアンドロイド」としてルールーを制作した。製造時点では融通が利かない未熟なAIだが、体験から自分で学習をしていくというのがコンセプトであった。つまり人間の子供と同じく教育をおこなっていく必要がある。トラウムはルールーを大切に育てて理想の娘に仕立てようと思っていた。しかしトラウム自身育児に慣れていないため理想の娘像と食い違いが起こるようになった。本人はマスターの役に立つよう自己判断したまでだが、掃除をすれば周囲のものを止めに入ったトラウムをも手あたり次第投げ、いら立ってるのを察知しハグすると怪力により生死の危機に晒してしまう。後にトラウムはルールーの内部データの消去(つまり記憶のリセット)をした上で接触を断った。もういない実子の影を無意識に求めるようになり、ありもしないものを求める自分の愚かさに気付いてしまったから。
- 話が一段落すると、ギターを2人分持ってきたえみるが参上。言葉で話し合うのが難しいだろうと思っての行動だったが30秒ほど遅かった……。なんだかおかしくて普段あまりしない大きな笑い声をあげる。
- 早速『キミとともだち』を聞かせていると、街に香水型の猛オシマイダーが現れた。プリキュア全員を麻痺される攻撃で苦しめられるが……
- 先ほどのメカに乗り込んだトラウムが駆け付け見事庇う。裏切り者と切り捨てるジェロスに「娘を守って何がおかしい!」と本心から啖呵を切る姿を見てキュアアムールは心動かされる。
- 完全ではないものの父を受け入れることに。野乃家の生活に倣い今度一緒に食事をしようと誘うと「お父さんと呼んでもいいんだよ?」「(断られて)ルールーちゃん照れ屋さん!」と一気になれなれしい態度をされ流石に冷たくあしらう。
- 余談だがこのシーン、第15話ラストのセルフオマージュである。
■第41話
- ルールーとこれからも一緒にいられないかあれこれ提案するえみるだが、ルールーはあえてえみるに対して本心を告げる。「私は未来に帰ります」。それは優しい口調ではあったが残酷な宣言でもあった。第33話ラストのシーンはやはりフラグだったのだ。
- 翌日、えみるは精神的ショックのあまり心を閉ざしてしまう。ミライクリスタル片手に本音を聞こうとするが、我儘を無理に押さえ込んだえみるは声が出せなくなってしまう。更に2人のミライクリスタルも消えてしまった。
- 愛崎獏発にツインラブのことがバレてしまいビューティーハリーに乗り込まれて騒動となるが、正人とアンリの助力でルールーとえみるは外へ逃げ出す。ルールーが改めてえみるに話を聞こうとすると、今度は猛オシマイダーが襲いかかってきた。変身できないため逃げる2人。えみるを庇おうとしたルールーは攻撃を生身で食らってしまい、ボディに電流がショートするほどの強いダメージを受ける。
- 何故ここまでするのかといえば、えみるの気持ちをまだ聞いていないから。そのルールーの思いに応える形で、えみるは「別れたくない、残って欲しい」という本音をルールーに述べる。それはヒーロー失格で相棒を困らせること。プリキュアとしては到底許されることではない。だがルールーは、えみるがみんなのためとか地球のためとかよリも大切なことを自分に求めてくれたことを素直に喜んだ。
- そしてルールーから意外な真実が語られる。実は未来の世界では音楽という文化は失われてしまっているというのだ。そしてルールーはえみるから学んだ音楽と愛を未来に繋げたいと強く願うようになっていたのである。えみるが「歌を通じて愛を世界に届ける」という夢を持つならば、ルールーも同じ夢を持ちたいのだ。この時代の人間が何百年も前の音楽に耳を傾け思いを馳せているのなら、何千年後の未来でも歌を通じてえみると心はつながれると信じられるから。
- 音楽が消えている原因についての説明は無かったが、クライアス社が人々の希望を奪うために音楽を奪う(記録も全て消す)という可能性が高い。しかしクライアス社では無く独裁的な国家自体が禁止しているという可能性も否定できない。(一例を挙げるとすると、スペースオペラの代表作銀河英雄伝説に登場する専制独裁国家、銀河帝国では初代皇帝の意向で、多数の芸術やロック系等の音楽や文化は退廃的として禁止されている。古典バレエや、オペラや詩の朗読会等は存続)専制国家で抑圧されている達に、えみるの歌を届けたいと考えているのかもしれない。
- 「未来で待っています」と優しく抱きしめると、再びその心に呼応しミライクリスタルが復活する。あとは猛オシマイダーと戦う3人に加勢するだけ。抱擁した際、既にショートが治まっているあたり、自己修復機能が搭載されていると思われる。
- ツインラブのステージ終了後、改めて別れを意識してしまい今度はルールーや皆も泣き出してしまう。寂しい気持ちは全員同じだったのだ。
- 余談であるが、冒頭の「私は未来へ帰ります」という台詞から某有名ハリウッド映画を思い浮かべた人も存在したようで、pixivにもそれにちなんだイラストが投稿されている。
■第42話
- はなたちと共にアンリの応援にアイスアリーナに来るが、持っている応援うちわに書かれた文字が「投げCHUして」。なんでそんなのを持っているのか視聴者からのツッコミはさておき、アンリがリンクに姿を現さないことに疑問を感じるが、その直後アンリが交通事故に遭ったことを知らされる。
■第43話
- ほまれがハリーに恋していることを、さあや以外の3人は今になってパップルから指摘され驚く。ルールーは最初「理解不能」としたが体温上昇などの根拠を以って納得した。
- その夜ベランダで物思いにふけるはなに「かぜをひいてしまいます」と声をかける。まあ第20話の前科がありますし。
- 大会当日。打ち合わせ通りほまれが告白できる状態を作るためプリハートで連絡を取り合い、ハリーを無理やり連れ出す。
- いざ告白タイムへ。ポンポン持ちながらえみると一緒にこっそり野次馬するが「じゃましなーい!」とはなとさあやに強制連行される。
■第44話
- さあやがれいらとの映画初共演ということもあり、見学に撮影所へ。ところが、突如歪みが発生し映画に似たファンタジー世界に。ルールーは映画に登場するらしい「黒猫のルル」なるキャラクターの姿になったのだが、発した言葉は「ワクワクもんだにゃ〜」とどこかで聞いたような口癖。→猫ルールー
※本日のルールーちゃんは終始こんな感じです
- えみるとイチャイチャしすぎてついに知能回路がオーバーヒートしたのか…とかそういうわけではなく。ルールーが分析したところどうやら第32話と同様のVR空間に取り込まれてしまったということ。つまりここに閉じ込められた人間達全員の心がこの空間を作り出しているということだ。そしてここに閉じ込められたみんなの共通の目的は「映画の撮影」。なので、ひとまず皆で演技を完遂させれば抜けられるはず、と真剣な表情で説明する。説明のたびに語尾に「にゃ」がついていたが、キャラになり切らなくてはいけないからルールー自身はいたって真面目なのだ。
- 休憩し食事を取ってるはなたちの耳に叫び声。何かと思ったらドラゴンに追いかけられてるえみルー。藪を突っついていたら出てきたらしい。しょうもないイタズラの結果のようだが、ルールー、もとい黒猫のルルは涼しい顔で「計算通りだし」とまたも聞き覚えのある口癖。
- と、そこに現れた町民役に扮したダイガン。「5分で倒す!」といつも通り意気込むが、踏み潰されて瞬殺。ルールーは「3秒で終わりました。新記録だにゃ」と冷静に計測していた。
- さて、さあやがれいらに本心を伝え、無事元の世界に戻り、撮影も無事終了。帰り道クリスマスやサンタさんについて話しているのだが、それが何かが分からない(漫画版では未来においてはクリスマスが廃止されたと既に明かされている。ハロウィン同様何らかの理由で廃れてしまったようだ)ルールー、猫口調が抜けきれてないのか「サンタさんってなんですにゃ?」とえみるに質問。えみるが答えに窮すると…… はぐたんまたやっちゃいました。
- ということで次回はクリスマス回。予告でクリスマスプレゼントに何が欲しいと聞かれると巨大ケーキ。完全に食い気優先である。
■第45話
- とりあえずクリスマスが何かを本で学び納得する。しかし肝心のサンタさんがトナカイ共々風邪で、プレゼントを運べない。そこでプリキュア一行と、いつの間にか現れたトラウムも参加表明しちょっと複雑顔。
- トラウムにプレゼントのリクエストを聞かれ思わず「ありません。あったとしてもあなたには言いません」と冷たい返事で落ち込ませてしまう。しかし「たった1人の笑顔のために頑張っている」とハリーにこぼす彼を見て思うところがあり、えみるの後押しもあって何やら決意する。
- 24日夜、すみれから「食べてほしい人がいる」と『ママの復活カレー』を習っていた。その味は普段食べ慣れている家族に不評気味……。
- 元々すみれが心の赴くままに作ったものなのだから「ギュイーンギャギャーン(ことり談)」な感じで、というアドバイスに従い自室から第13話の歓迎会の時はなから押し付けられていた海苔を持ってきて投入する。今度は美味しくできたようで、試食した3人からアスパワワがあふれだした。
- 翌日クリスマスパーティーの準備をしていると、第31話でトラウムが開発したアイテムを持ったジェロスが現れる。ルールーは直ちに気づくもジェロスはそれを使うが、えみるとルールーめがけて放たれた光線をトラウムが身を挺して庇う。そして大量のトゲパワワを飲み干し猛オシマイダーと化したジェロスと変身して戦うことに。狙われたはぐたんを庇い、何故未来を否定するのかと呼びかけるが「小娘が説教するな」と応じてもらえない。ここは彼女と同じ時間を過ごしたジンジン・タクミの出番。
- 無事ジェロスを浄化し、楽しいパーティーの始まり。ルールーはカレーを食べてほしい人……トラウムに『ママの復活カレー』を差し出す。
「はなから教わりました。あったかいご飯、食卓。みんなで囲めば家族になれる。メリークリスマス、お父さん」
- 娘からの思わぬ歩み寄りに大感激の父は笑顔でハグ、そしてプレゼントにメカトラウム人形なるものを取りだすが「いりません」とバッサリ。ルールーは父からのハグが一番のプレゼントだと感じたのでそんなものいらないのだ。
- 感動の余韻に乗じて一度お父さんと呼んでほしいと迫られるが、また調子ブッこくからまたも「お断りします」×3。泣きながら、でも嬉しい気持ち一杯でカレーを食べるトラウムだった。
■第46話
- お正月ということで、MAA主催の餅つきイベントで餅を食べまくる。その後たんぽぽ堂の希望餡が出てくると、目を輝かせて食いつくのだった。
- はなが今後楽しみなイベントとして節分、バレンタイン、ひな祭りを挙げるとルールーも恵方巻き、チョコレート、ひなあられが楽しみだと言い出す。ちなみにチョコレートを食べるイメージ図でハートを飛ばすあたり、ビターチョコ好きが地味に拾われている。
- 野乃家でおせちが振舞われ、直前まで一緒だったMAAはともかく何故かトラウムまで参加していたことに対し「お邪魔するなら帰ってください」と突っ込む。とはいえ本気で追い出したいわけではなく、むしろ逆だったり。
- 酔っぱらったのか人様の家で寝てしまった父にあきれながらも毛布をかけてあげる。2人に気を利かせておつかいに出たはな曰く、なんだかんだでトラウムと一緒の時のルールーは嬉しそうらしい。
- で、ルールーがやったことといえばこれからの戦いに備えてジョージ・クライの人柄を確認すること。もうちょっとお父さんを喜ばせるような会話はできないのかという残念感はともかく、トラウムから返ってきた答えは「ジョージは一言で言えば”何もしない男”。ただ我々を見つめている」という意外な言葉だった。
■第47話
- ついに最終決戦。ジョージにはぐたんをさらわれ、リストルとビシンに阻まれるのだが、窮地に現れたのはかつての上司達、そして父。「大人だって何でもできる、何でもなれる。大人だって夢を見る」という想いの元支援に当たる。もっともトラウムがロボを引っ張り出してきたのには呆れていたが(しかも自爆する)。
- しかし、アムールの測定ではビシンとリストルの戦闘力が上回っている。それでもなお大人達は「生きていればやり直せる!」と立ち上がり続けた。全てはプリキュアに望みを託すため。
- ハリーの説得でリストルの心が蘇り、ビシンも浄化させて残るはジョージのみなのだが、遠く離れた海の彼方にいる。さてどうやって海を渡ろうかと思案するなか、アムールはトラウムに冷ややかな視線を送りながら「巨大ロボも壊れてしまいましたし」ときつい一言。これを受けて「そこまで冷たい目ができるんだね、ルールーちゃんちゃかりん」と相変わらずおちゃらけるトラウム。エトワールから「親子漫才やってる場合じゃないでしょ!」とツッコミが飛ぶのも仕方ないか。
- ジェロスの水上バイクに引かれる形でようやく海を渡りジョージの元にたどり着くが、エールのみ牢に閉じ込められ、残りの4人はジョージから攻撃を受けることになる。エールは4人や支えてくれた人たちがボロボロになるのを見ていられず、くじけそうになるが、その時4人は呪縛を打ち破りジョージに立ち向かう。ジョージは「周囲の雑草が大輪の花(=キュアエール)を枯らす」として4人に不快感を示したがアムールは言葉を返しながらマシェリと共に行く。
「雑草という名の植物はありません!」
■第49話
- ジョージと和解し、再び平和が戻った2019年某日。トラウムが作った『未来へ帰るくん』なる汽車型メカで帰る時が目前に迫っていた。しかし肝心の未来へ帰るくんがふみとのトゲパワワに反応してしまい猛オシマイダーになってしまう。父の失態に呆れつつ変身。
- 分かれる間際、えみるに「ずっと大好きです。未来で待ってます」とハグ。ほまれからは「甘い物ばかり食べちゃだめだよ」とアスリートらしい助言をもらい、それを受けたさあやは「ルールーはご飯も好きだから大丈夫」と謎のフォローを返す。思わず笑いながらも泣きだす一同。そして、未来から来た皆を乗せた未来へ帰るくんは空を渡り消えていった……。
- 2030年某日。とある研究所にて分岐した未来のトラウムはとあるアンドロイドの開発に成功、投資と思われる形で関係していたえみるを呼びだした。カプセルから現れたのは心身ともに成長するアンドロイド・ルールー。
- その姿は小学生くらいと幼く、当然ながら別人なのでえみるのことなど知るはずもない。しかしそれでもルールーが生まれる未来を自らつかみ取ったえみるはうれし泣きしながらハグで迎えるのだった。ルールーの方も最初に歌ってもらった『キミとともだち』を何故だか知っていたかのように合唱し、世界線を超えた絆が再び動き出す。
映画
- 『ふたりはプリキュア』のキュアブラックとキュアホワイトと出会い、仲間とともに謎の敵・ミデンによって小さくなった歴代プリキュア48人を助けようと奮闘する。
- 劇中ではアムールも小さくなるが(「アンドロイドなのに小さくなるのはどうよ」とかツッコんではいけない)、はなたちとの思い出を奪われたからか「心」を感じられない機械人形のようになってしまった(一見すると泣きもせず聞き分けが良い「いい子」に見えるのだが、実際ははなの言葉を「命令」と解釈して忠実にそれを実行しているだけ)
- ちなみにオープニングにおいて、自身以外は幼い時期があった事についてルールーは関心を示すが、その流れで「ルールーの小さい頃って例えるとどんな状態だろ?」という流れからさあやが「ボルト?」とまさかのボケ。ところが、後にミデンの攻撃を受けて小さくなった4人をエールが探すとアムールの姿が見当たらず、そこにあったのはやたらでかいボルト。唐突なボルト登場に、エールとハリーは衝撃を、観客は笑撃を受けることに。もちろん後々本物のちびアムールも出てくるのでご安心を。
なお、後に本編で明かされた製造当時のルールーの容姿は現在と変わらないことが明らかとなっているため、ちびアムールとして小さくなった理由は不明である。
本編最終話には2030年に製造された別のルールーが登場している。''製造された時点から幼児体型で、心と体が成長するアンドロイド''として製造されているが、本編の未来に帰ったルールーとは別の存在であることから、上記のちびアムールとの接点はないと思われる。
- 火山が噴火する灼熱の惑星にえみる、ハリー、『キラキラ☆プリキュアアラモード』の琴爪ゆかり&剣城あきら、『スター☆トゥインクルプリキュア』の天宮えれな&香久矢まどかと共に不時着。他の面々が暑さに苦しむ中、自身は冷却装置が作動しているため平然としていた。えみる、ゆかり、あきらに次々と抱き着かれ、えれなとまどかにも抱きつくのを許可したが、わざわざ人間態に変身して抱きつこうとしたハリーだけは「女の子のアンドロイドですから」と拒絶した。
- はなとひかるが知り合いな事から、一応はぐたん、ハリー、元クライアス社員と共に未来に帰った後のはずだが…クロスオーバー時空ということで気にしてはいけないという事だろう。
- 同作品ではプリキュアスターズシリーズでのはぐプリのメインでの登場が同作品で最後となったが本編では登場をせずに冒頭の説明シーンのみでの登場をした風鈴アスミとはプリキュアオールスターズFの最新作に先駆けていて一応初共演をした。
関連イラスト
クライアス社所属時
プリキュア陣営加入後
関連タグ
HUGっと!プリキュア ルールー 紫キュア バイオレットヒロイン 光堕ちキュア 亜人プリキュア アンドロイド
関連キャラクター
プリキュア内
ミルク(プリキュア) / 美々野くるみ:カラーリングとキャラクターデザイン、異世界出身繋がり ⇒ くるルー
イース / 東せつな:一般人になりすましてプリキュアに接近、主人公と同居、弦楽器モチーフの武器(こちらはハープ)、主人公と異なる出身繋がり。加えて「HUGっと」側第13話のタイトルが「転校生はフレッシュ&ミステリアス!」。→せつルー
ダークプリキュア:敵方の科学者によって人為的に作られ、その科学者に愛娘として受け入れられた存在繋がり。ただしこちらは娘の方が父親に執着を見せていた。
紅城トワ / キュアスカーレット:奥ゆかしい物腰(こちらはお嬢様言葉)、光堕ちキュア(ユニはノットレイダーのバケニャーンの正体で有る為。)、弦楽器モチーフの武器(こちらはヴァイオリン)、主人公と異なる出身繋がり。但しこちらは悪役に闇堕ちさせられて登場した赤キュアである。
十六夜リコ / キュアマジカル:主人公と同居している紫キュアの先輩。紫キュアとしては珍しくタレ目かつ席次が4人目以外、主人公と異なる出身。特殊能力使用も共通だが、こちらはファンタジー寄り。→リコルー
勇者王プリキュア
光竜/闇竜/天竜神 - 竜シリーズで2体だけの双子の女性型ロボット。こちらも中の人繋がり。