真っ赤なハートは幸せのあかし! うれたてフレッシュ、キュアパッション!
CV:小松由佳
概要
『フレッシュプリキュア!』に第23話以降登場するプリキュア。
変身者は東せつなであり、元管理国家ラビリンスの幹部・イースである。
ストーリー前半にて探されていた「4人目のプリキュア」(アカルンをパートナーとするプリキュア)であり、メビウスによる寿命のコントロールによって一度は命を失ったせつなが、アカルンの力で蘇ると同時に手に入れた新たな姿。
イメージカラーは赤。(→赤キュア)。
プリキュアオールスターズでは通算15人目のプリキュアとなる。
最初は敵だったキャラクターが正式なプリキュアになりレギュラー活躍するというのは本作が初(満と薫はあくまで最終決戦での変身姿を含め公式上番外戦士扱い)。この展開は当時の視聴者に大きな衝撃を与え、後のシリーズにおける光堕ちキュアのジャンルを確立させた。
また、シリーズ初の正規の追加キュアでもある(シャイニールミナスとミルキィローズは厳密にはプリキュアではない)。
2000年代最後のプリキュア戦士。
本作のプリキュアたちの名前はフルーツから取られているが、キュアパッションはパッションフルーツ(クダモノトケイソウ)から取られている。
変身時の「うれたてフレッシュ」という台詞(上記参照)から、「熟れてるのにフレッシュ?」とよくネタにされるが、実際のパッションフルーツは開花から約55日で完熟し、木から自然落下した果実を収穫する。よって「うれたてフレッシュ」で正しい。
御子柴家の分析によれば瞬発力に優れているらしい。劇場版では特にその特徴の一端が見え、アカルンなしでも素早い動きで雑兵をなぎ倒している。
Pixivではよく転生前であるイースと絡むイラストが多い。
衣装やモチーフなどについて
名前や衣装モチーフには様々な意図が見え隠れする。その多くはファンの推測の域を出ないが、実際ダブルミーニングでは?と思える部分が非常に多い。
例えば名前のキュアパッションだが、一般的に捉えられている「情熱」という意味(キュアパッションのファンを公言していた相馬圭祐は情熱推しだった)よりも「(イエス・キリストの)受難」や「贖罪」の意図が強く見てとれる(パッションフルーツの意味も後者の方)。
また、キュアパッションは四葉のクローバーの4枚目である「幸せ」を象徴しているが、これは四つ葉のクローバーが十字架の形に見えることに由来。十字架のメタファーとして受難の意味が込められていると言われている。
処刑による死、そこからの復活、故郷が犯した罪を償うためにプリキュアとなることなど、キュアパッション関係のイベントにはキリストの受難物語のモチーフが取り入れられている感がある。
再誕を意識していると言う事もあってか、そのビジュアルは、どことなく戦乙女ヴァルキリーを意識しているようにも見える。頭についている翼などはシルエット的に特に彷彿とさせる。
また、他の3人のプリキュアが概ねコスチュームデザインが共通しているのに対し、パッションだけはデザインの共通項がほとんどない。
スカートだけでなく、他の3人が靴下を着用しているのに対し、本作のプリキュアでは唯一(キュアスパイシー登場までは歴代でも唯一)となるロングタイツを穿いている。腕には長いアームカバーも着用しており、歴代のプリキュアでも特に肌の露出が少ない。
そのため非常に大人っぽいのだが、パッションに変身するせつな自体が童顔にも見えるため、外見は非常に絶妙なバランスを保っている。
変身バンクは一人だけコマ数多く動きが滑らか倍速駆動。一斉にビートアップ!と叫ぶシーンを見れば枚数の違いは一目瞭然。
後期OPでもコラと思われるような浮いた感じで登場している。
変身バンクでは水の中を泳いでおり、あの服と髪だと水を吸って重くなりそうだが、あくまで演出上なので変身後に問題が生じることはない。なお「魚」は古代よりキリスト教徒を表すシンボルでもあるため、そこから取られているのでは?とも。もしくは洗礼という説もある。
元敵キャラという性質上女児受けはやや悪かったものの(それでも追加キュアという立ち位置上人気はあったとのこと)、大きなお友達に関しては気合が入りまくった変身バンクや、他の三人とは違った独自のデザインセンスなどで魅了し、人気をたちまち博している。
アイテム・特殊能力など
必殺技は専用アイテム「パッションハープ」を使ったハピネスハリケーン。
また、パートナー妖精アカルンの力を借りて瞬間移動できる。これは必殺技の類ではなく単なる通常能力であり、ゆえに技名もない。しかしこれこそがパッション最強の技。通称は「アカルンワープ」など。
まず、転移できる距離に一切制限がない。戦闘中に敵の背後に一瞬で回るような使い方はもちろん、鏡の中等の異空間、パラレルワールド間を自由に行き来することも出来る。
この能力の凄いところは、他者や物体を強制的に転移させることも可能なことである。戦闘中に目の前の敵を遠く宇宙に強制転移させることも理論的には可能。
劇中でやったことはないため実際は制限があるのかもしれないが……恐ろしさがおわかり頂けただろうか。
使い方次第でハメ技になるので「敵への攻撃手段」としてはまず使われない。戦闘中にこの能力が使われる場合は回避のためがほとんど。他者や物体の強制転移についても、仲間たちとどこか遠くへ旅行するような移動手段としての使い方が基本。戦闘中に物体強制移動を使った例としては、プリキュアオールスターズNewstageにて戦闘中に落ちてきた大きな船を転移させて町を守ったことなどがあげられる。
そのようなチート能力のためか、小説版ではアカルンの力を使うとパッションの体力を消耗することが明かされており、1日に無制限に使える能力ではない様子。
持ち技
プリキュア・ハピネス・ハリケーン
パッションハープの力を使い、無数の赤いハート型の光弾を乗せた旋風を巻き起こし敵を攻撃する。この時点でアイテムを用いているためなのか、ピーチたちとは違い下位互換にあたる技がない。
ラッキークローバー・グランドフィナーレ
ラブリーリーフ・エスポワールリーフ・プレアーリーフ・ハピネスリーフで四葉のクローバーを作り、クローバーマークの中心で水晶に敵を閉じ込め浄化する技。
クローバーボックスの力と、ピーチ・ベリー・パイン・パッションの4人が全員揃っていないと使えない大技。
フォームチェンジ
48話より登場したパワーアップフォーム。天使の羽が生えた他、全体的に飾りが増えている。
- キュアレインボー(キュアパッション)
映画『プリキュアオールスターズDX2』で登場したパワーアップフォーム。
細部は異なるが、上記エンジェルパッションとほぼ同様のフォーム。大きな違いとしては背中の羽が黄金色になっている。
『DX3』でも同じフォームが登場する。
関連イラスト
関連動画
変身前の姿と変身後の姿のタグの使い分けに関する注意と配慮について
プリキュアに変身した後の姿しか描かれていないイラストに対して、変身前の姿である『東せつな』等のタグを付ける行為は、変身前の姿のイラストだけを見たい人にとっては検索妨害になってしまうので、そのような行為は避けるべきである。
また、変身前の姿しか描かれていないイラストに対して、変身後の姿である『キュアパッション』のタグを付ける行為に関しても同様に避けるべきである。
中にはもちろん、別の姿のタグが付けられている事を気にしない人もいるだろうが、検索の際に気になるという人もいるため、そのような人への配慮としてタグの使い分けをしっかりと行う事が推奨される。
関連タグ
フレッシュプリキュア 東せつな 山吹祈里 蒼乃美希 桃園ラブ