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映画「プリキュアスターズ」

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えいがぷりきゅあすたーず

映画「プリキュアスターズ」は2017年~2020年にかけて公開されていた3世代のプリキュアがシリーズの枠を越えて共演するクロスオーバー作品。

概要

本シリーズは2009年から2016年まで春に公開されていた映画「プリキュアオールスターズ」シリーズの流れを汲むシリーズであり、登場するプリキュアも直近3作品のプリキュアに限定している。そのため、タイトルが「オールスターズ」から変更されることになった。

東映アニメーションの企画部長でありプリキュアシリーズの生みの親でもある鷲尾天はこの点について、「プリキュアオールスターズを一同に見たい!というご意見もきっとあるかとは思うのですが、今現在のテレビシリーズを見てくれているお子様たちに、より楽しんでもらえるのは何だろう?と関係者スタッフで熟考しまして、より親しみのある直近3世代プリキュアで新しい物語を描くことを選びました」という趣旨のコメントしている。

プリキュアシリーズも長期となり初期の作品に馴染みが薄い子供達が大多数となったことと、2016年時点で40人超に及ぶプリキュア全員が活躍するシーンを描くのは映画の限られた時間ではもはや不可能という判断だろう。

実際、2016年3月公開の『映画 プリキュアオールスターズみんなで歌う♪奇跡の魔法!』の公開時点で「来年はもうプリキュア全員という意味でのオールスターズは無理かもしれない」という趣旨の発言が鷲尾からなされていた。

2021年はコロナ禍の影響でヒーリングっど♥プリキュアの単独映画の公開が同年3月末にずれ込んだ影響で、この年のプリキュアスターズ映画作品は制作されないことになった。更にはトロピカル〜ジュ!プリキュアの長編映画の公開後に次回作が2022年秋公開予定である事が告知された事でスターズを含む09年からほぼ12年に渡って続いて来た春映画の系譜が途絶える事になる(コロナ禍がきっかけによるプリキュア映画の上映サイクル変更であるためと思われる)。結果的にこれ以降のプリキュア映画は基本的に秋の長編映画のみの公開ということになる。

2021年に公開された2作品ではそれぞれ過去のプリキュアと共演させた一方で、2022年についてはデリシャスパーティ♡プリキュアの長編映画の同時上映の短編映画スター☆トゥインクルプリキュア以降4世代共演という措置が取られている。2023年秋に公開された『プリキュアオールスターズF』が『ミラクルリープ』から約3年ぶりに公開されたクロスオーバー作品となる。

2024年秋に公開されたわんだふるぷりきゅあ!の単独映画ではひろがるスカイプリキュア魔法つかいプリキュアが登場する事により、『ミラクルリープ』以来の3作品プリキュア共演という側面がある。ただし同作品はあくまで『わんぷり』の単独映画であり、ヒープリ映画やトロプリ長編映画に比べて客演側(ひろプリとまほプリ)の活躍は控えめである。

作品の世界観・コンセプト

基本的にはプリキュアオールスターズのコンセプトを踏襲しており、テレビシリーズとは直接繋がらないパラレルワールド的な要素が強い。

『ドリームスターズ』では各作品のプリキュアは本編当時の時間軸から召喚されたという設定だったが、『スーパースターズ』以降は放送終了したシリーズは最終話の後という体になっている。もっともプリキュア達の関係性や状況は本編当時から大きく変化しないのはオールスターズ映画と同様。

魔法つかいプリキュア!』以降の最終話で次回作の主人公の先行出演が行われるようになったのを受け、『スーパースターズ』『ミラクルユニバース』では当時の現行作品とその前作の主人公は既に面識があるという設定にされている。

2010年代以降映画でも定番になっていたエンディングダンスは当初廃止されていたが、『ミラクルユニバース』からは復活している。

2017年3月18日公開のプリキュアクロスオーバー映画9作品目&プリキュア長編映画22作品目。『Go!プリンセスプリキュア』(2015年放映)、『魔法つかいプリキュア!』(2016年放映)、『キラキラ☆プリキュアアラモード』(2017年放映)の3世代12人のプリキュアが作品の垣根を超えて共演する。

監督・キャラクターデザイン宮本浩史、脚本は坪田文、演出には佐藤宏幸・村上貴之の両名、総作画監督は中谷友紀子が担当し、作画監督は大田和寛がアクション面を中心に担当する。

CGスタッフはディレクターが鄭載薫、アニメーションスーパーバイザーが金井弘樹と、宮本と共にチームを組んできた人物が起用されている。

オープニング主題歌は北川理恵が、音楽は林ゆうきが担当する。

本作オリジナルキャラクターに、プリキュアと行動を共にする女の子のサクラ阿澄佳奈、サクラの友達のシズクに本映画のエンディングテーマ曲を唄う女優の木村佳乃、敵キャラクターの鴉天狗には南海キャンディーズ山里亮太、鴉天狗の配下の赤狗・黄狗にお笑い芸人のライス(関町知弘、田所仁)がそれぞれ務める。

2018年3月17日公開のプリキュアクロスオーバー映画10作品目で、プリキュア長編映画24作品目でもある。『HUGっと!プリキュア』(2018年放映)をはじめ『キラキラ☆プリキュアアラモード』(2017年放映)・『魔法つかいプリキュア!』(2016年放映)の3作品のプリキュア12人が登場する。

監督には池田洋子、脚本は米村正二、キャラクターデザイン・総作画監督に香川久、作画監督は爲我井克美小松こずえが担当する。音楽は林ゆうきが担当。

主題歌にはオープニングを北川理恵が、エンディングを宮本佳那子が歌唱を担当する。

本作オリジナルキャラクターのうちクローバーには声優の小野賢章、敵のウソバーッカには声優初挑戦となる俳優の北村一輝が演じる。

2019年3月16日公開のプリキュアクロスオーバー映画12作品目で、プリキュア長編26作品目でもある。

映画「プリキュア○○スターズ」というタイトルではないが『スター☆トゥインクルプリキュア』(2019年放映)をはじめ『キラキラ☆プリキュアアラモード』(2017年放映)・『HUGっと!プリキュア』(2018年放映)の直近3世代のみのプリキュアが登場するため同映画も『映画「プリキュアスターズ」』とみなされる。ただし『魔法つかいプリキュア!』以前の歴代プリキュア全員もカメオ出演している。

監督は貝澤幸男、脚本は村山功、キャラクターデザイン・総作画監督に松浦仁美、音楽に林ゆうきと橘麻美が担当。

本作オリジナルキャラクターは見習い職人のピトンに声優の小桜エツコ、大統領側近のヤンゴに同じく声優の梶裕貴惑星ミラクルの大統領爆笑問題田中裕二、宇宙警備隊隊員に芸人のゴー☆ジャス脳みそ夫が演じる。

2020年10月31日公開のプリキュアクロスオーバー映画13作品目で、プリキュア長編28作品目でもある。

前年の「ミラクルユニバース」同様タイトルが「○○スターズ」になっていないが、『ヒーリングっど♥プリキュア』(2020年放映)をはじめ『HUGっと!プリキュア』(2018年放映)・『スター☆トゥインクルプリキュア』(2019年放映)の3世代のみのプリキュアが登場するため同映画も『映画「プリキュアスターズ」』とみなされる。

監督は深澤敏則、脚本は村山功、キャラクターデザイン・総作画監督は板岡錦、音楽は寺田志保が担当。

本映画オリジナルキャラクターは、「明日」をつかさどる精霊ミラクルンに子役女優の稲垣来泉、プリキュアの敵となる「昨日」をつかさどる精霊リフレインに声優の平田広明が演じる。

新型コロナウイルスの影響で公開日が同年3月20日から延期されたため、このシリーズでは唯一の秋映画になる。また、前述の通り現時点で本作がプリキュアスターズ最後の映画作品となる。

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