概要
1969年7月17日生まれ。
大阪府大阪市東住吉区出身。身長178cm。体重68kg。血液型はA型。
旧芸名及び本名は北村康(やすし)。現在の芸名は三池崇史の命名によるものとされる。
二人兄弟の次男で、兄は演出家のキタムラトシヒロ。自身の長男は元俳優でダンサーの北村将清。
フロム・ファーストプロダクションを経て2022年9月より自身のマネージャーが立ち上げた株式会社PANDAに所属している。
中学生の時に映画『海の征服者』を見て海賊に憧れ「外国に行きたい」と思い、航海学科のある弓削商船高等専門学校に進学。しかし、途中で海賊にはなれないことに気が付き、3年次に退学。『蒲田行進曲』の影響もあって「役者ならどのような人物にもなれる、海賊にも」と考え、俳優を志す。
19歳の時に上京。様々なオーディションを受けるがエキストラばかりで、限界を感じ一度廃業してバックパッカーとして数年間海外を放浪していた。その後「これでは逃げ出したままで終わってしまう」と思い直し、帰国して俳優活動を再開する。
1990年代後半から徐々に注目されるようになり、1999年公開の『皆月』および『日本黒社会 LEY LINES』でキネマ旬報新人男優賞、ニフティ映画大賞助演男優賞を受賞(『皆月』ではヨコハマ映画祭助演男優賞も受賞)。現在も映画を中心にドラマや舞台など幅広く活動を続けている。
私生活では1993年に結婚し、1994年には長男が生まれたが2012年に離婚。その後2019年に別の女性と再婚している。息子との関係は離婚後も良好であり、連絡を取り合っていることを明かしている。
人物像
カレーが好物。中でも大阪の「カレーやマドラス」の大ファンで、「東京でもこの味が食べられるように」と、自身が経営者となり支店「大阪マドラスカレー」をオープンさせている。
彫りの深い端正な顔立ち、いわゆる濃い顔が特徴で、それに関する逸話も多い。
- 映画「テルマエ・ロマエ」で古代ローマ人・ケイオニウスを演じたが、同作品は主役のルシウス・モデストゥス役の阿部寛を筆頭に、市村正親・宍戸開・勝矢など濃い顔の役者が大集合で、とても日本映画とは思えないキャスティングになっている。
- ちなみに阿部寛は北村のことを「自分より顔が濃い」「(顔の濃さは)芸能界一かも」と思っているらしい。
- 実写版映画「怪物くん」のロケでインドに行った際、現地の俳優からインド人に間違えられた。
- 「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」の実写映画化と配役が発表された日、なぜかキャスティングされてもいない北村の名前が、Twitterのトレンドワード上位を飾る。理由は「あの独特の顔の面々が普通の役者に務まるわけがないから、全部北村一輝に演らせればよい」というツイートがあちこちで上がり、それに同意する声が大半だったから。ちなみにその中でも「吉良吉影役なら納得」という意見が相当数だった。
なお、母方の祖父母は沖縄出身であり、顔の濃さはここから来ていると思われる。
役作りには非常に力を入れており、『JOKER 厄病神』では渡部篤郎の弟分のチンピラ役を演じるにあたり、「だらしない、あまり品の良くないキャラなのにきれいに歯が揃ってたら変だな」と思い、特に監督に相談なく歯を9本抜いて4本を削った(その後差し歯もしくはインプラントで治療している)。
また『鬼火』にてゲイバーのママを演じた際には、新宿二丁目に通い詰めてママたちを観察していたとのこと(なお、実際には資金がなかったため二丁目の通りに立ち、話しかけられた客に着いていく形でバーに行っていたという)。
離婚後、英語を学ぶため数人の外国人と数年間ルームシェアをしていた。
芸能界では阿部寛、宮迫博之、福山雅治と仲が良い。3人とはそれぞれ共演歴があり、撮影を通して意気投合。特に福山とは『ガリレオシリーズ』にて福山が湯川学、北村が湯川の親友である刑事・草薙俊平を演じていたことから、10年以上の付き合いである。
笑福亭鶴瓶とはデビューして間もないころとあるCMの撮影現場で知り合い意気投合。それから10年ほど経って、このことを忘れていた鶴瓶がたまたま『鶴瓶のスジナシ!』のオファーを出したことで再会を果たし、以降交流が続いている。また、鶴瓶の姉が北村の母親と、鶴瓶の兄が北村の父親とそれぞれ友人であり、現在は家族で親しくしている。
また母とデヴィ夫人は長年の付き合いがあり、夫人によれば母は「若々しくエキゾチックな美人」とのこと。
主な出演作
霧島軍司(医龍)
X星人統制官(ゴジラ ファイナルウォーズ)
広川剛志(寄生獣)
斑目久太郎(猫侍)
ウソバーッカ&闇の鬼火(映画プリキュアスーパースターズ!)※声の出演
川原常治(スカーレット)