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ガリレオシリーズ

がりれおしりーず

東野圭吾氏の推理小説のシリーズの1つで、物理学者・湯川学を主人公とした連作ミステリー。
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概要編集

工学系エンジニアの出身の作者:東野圭吾得意の理系知識を生かした作品。

『探偵ガリレオシリーズ』、『物理学者湯川シリーズ』という呼び名もある。


「ガリレオ先生」こと湯川学が、科学の知識を駆使して数々の難事件に挑むに挑む。相棒刑事草薙俊平との掛け合いも魅力。


2007年にドラマ化され、翌年には直木賞受賞作『容疑者Xの献身』も映画化。このため、知名度は作品群の中でもトップクラス。現在では『加賀恭一郎シリーズ』と並ぶ、東野圭吾を象徴する作品の1つといえるだろう。その後、2013年に『真夏の方程式』が映画化、その9年後に『沈黙のパレード』が映画化され、キャスト陣が9年ぶりに一堂に会した。


pixivでは「ガリレオ」のタグが使われている。


既刊一覧編集

  • 探偵ガリレオ
  • 予知夢
  • 容疑者Xの献身 (第134回直木賞受賞、このミステリーがすごい1位など計5冠、さらに、2012年エドガー賞最優秀小説賞の候補作に選ばれた。)
  • ガリレオの苦悩 (内海薫が初登場
  • 聖女の救済
  • 真夏の方程式
  • 虚像の道化師
  • 禁断の魔術
  • 沈黙のパレード
  • 透明な螺旋(2022年現在の最新作。湯川学の出生の秘密が明かされる。)

実写ドラマ化編集

2007年にフジテレビにて第1シリーズが放送。


湯川学を福山雅治が演じ、「実におもしろい」と高笑いしつつ「さっぱりわからない」などの名言と、謎が解けると至る所に数式を書きまくるなどのシーンでインパクトを残した。

平均視聴率も20%を上回るなど、好評を博している。

ちなみに、原作で相棒を務めた草薙俊平は、警視庁へと栄転になったため出番が殆どなく、その代わりに柴咲コウ演じる新米刑事内海薫が登場する。それにともなって原作のエピソードが一部変更された。


2013年4月~6月にかけてドラマ第2シリーズが月9で放送され、初回から4週連続で視聴率20%超えを叩き出す(これは2011年に放映された『家政婦のミタ』以来2年ぶりの快挙)など、相変わらず根強い人気を示している。

第1シリーズで湯川の相棒を務めた内海はアメリカへ研修に行ったため第1話で物語から退場、その後釜に吉高由里子演じる岸谷美砂が就くことになった。


2013年6月22日(最終回放送の2日前)には、土曜プレミア枠にて実写版オリジナルエピソードとなる「ガリレオXX 内海薫最後の事件 愚弄ぶ」が放送された。


実写版における原作配分編集

第1シーズン探偵ガリレオ、予知夢
ガリレオΦ(テレビスペシャル)ガリレオの苦悩
劇場版第1作容疑者Xの献身
第2シーズンガリレオの苦悩、聖女の救済(※1)、虚像の道化師 ガリレオ7、禁断の魔術 ガリレオ8(※2)
テレビスペシャル第2弾愚弄ぶ(ドラマオリジナルエピソード)
劇場版第2作真夏の方程式
テレビスペシャル第3弾禁断の魔術
劇場版第3作沈黙のパレード

※1 第2シーズンの最終エピソード。前後編に分けられ、2週にわたって放送された。

※2 第1章「透視る」および第4章「猛射つ」は映像化されなかった。「猛射つ」については原作の方が文庫化の際長編に改作されて『禁断の魔術』のタイトルで刊行されており、こちらが特番枠で映像化されている。


テーマ曲編集

OP編集

vs. ~知覚と快楽の螺旋~ (1期、2期共通)

福山が原作を読んだイメージをそのまま楽曲として表現したもの。挿入曲としても使用されており、湯川が謎を解明して数式を書きまくるシーンで流れる。

2013年に放送を開始した第2期でもOPとして使用されているが、1期のものをそのまま流用しておらず、新たに新録したバージョンである「vs.2013 ~知覚と快楽の螺旋~」を使用している。

余談だが、間奏部分でディープ・パープルの「ハイウェイ・スター」のフレーズが取り入れられている。


ED編集

KISSして!

  • 最愛 (劇場版『容疑者Xの献身』)
  • 恋の魔力 (2期)
  • ヒトツボシ(劇場版『沈黙のパレード』)

いずれも柴咲コウと福山雅治のユニット「KOH+」による楽曲。後に福山雅治自身によってセルフカバーされているものもある。



余談編集

  • 元々、推理小説には「世間において、あまり一般的ではない科学技術を駆使したトリックは使用しない」という暗黙の了解が存在するが、本作は意図的にこれを破っており、それにより他の推理小説にはない独特の雰囲気を生み出すことに成功している。
    • ちなみに、これはあくまで小説に限って見た場合の話。同じ推理ものでも、『名探偵コナン』などの漫画作品では、科学絡み(特に化学系)のトリックが割と恒常的に使用されていたりする。
    • また、どのようにして犯行を行ったのかを暴くという点に重きが置かれているため、最初から犯人が提示された状態で物語が進んでいく「叙述トリック」形式(『刑事コロンボ』『古畑任三郎』等でお馴染み)の話が多い。
  • 本作は、しばしば「超常現象の正体を解明する話」というイメージが持たれがちであるが、実際には超常現象絡みの事件は全体のおよそ半分ほどしかなく、残りの半分はアリバイ工作の解明といったオーソドックスなものや、不倫や心のすれ違いといった人間関係の拗れに端を発した事件、環境問題・科学を利用する人間のモラル等といった社会性のある題材で占められており、どちらかといえば社会派推理小説としての側面の方が強い。実際、シリーズが進むにつれ、徐々に超常現象絡みの事件は少なくなる傾向にある
  • 第1シーズンのエピソード「壊死る」はCS放送などでは欠番エピソードに該当される。欠番の事情は不明だが、ネットではジャニーズ肖像権説(犯人役は香取慎吾)、ペースメーカー誤作動誤解説という2つの説がある。2019年現在は同じく第1シーズンの「夢想る」が欠番となっている(同回ゲストの堀北真希が芸能界を引退したため 新井浩文の不祥事によるもの と言う2つの説がある )。
  • その後、柴咲コウと福山雅治は、劇場版名探偵コナンの2作品で主題歌担当を務めた。詳細は以下の通り。

関連イラスト編集

天才物理学者と熱血女子刑事


関連項目編集

推理小説 東野圭吾 容疑者Xの献身 真夏の方程式

湯川学 草薙俊平 内海薫 岸谷美砂

ガリレオ100users入り ガリレオ500users入り ガリレオ1000users入り

湯薫


関連サイト編集

小説版公式ホームページ

ドラマ版公式ホームページ

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