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岸谷美砂

きしたにみさ

東野圭吾氏の推理小説「探偵ガリレオ」シリーズを原作とする、フジテレビのテレビドラマ「ガリレオ」の登場人物(メイン画像右)。
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演 - 吉高由里子


概要編集

第2シーズンにおける湯川の新しい相棒。劇場版第2作『真夏の方程式』にも登場。


貝塚北署刑事課強行犯係の刑事。帝都大学法学部を卒業し、入庁2年目で警部補にまで上り詰めたエリートで、アメリカへと研修に向かうことになった直々に指名され(それ以前にも、施設の見学に訪れた際に内海と知らず知らずのうちに顔を合わせている)、本庁から赴任してきた。


出世街道を走ってきたためなのかエリート意識が非常に強い自信家であり、例え年上や先輩であっても自分よりも下だと判断した人物に対しては尊大な態度で接する。(しかも平気でタメ口を使うため、栗林からは「小生意気小娘刑事」とあだ名をつけられた。特に栗林や直属の上司である太田川がその被害者。)草薙はこの尊大な態度について、「帝都大学出身者にはありがち」とフォローしている。

しかし、変人である湯川には一切通用せず、毎回振り回されている(ただ、最終話のラストシーンでは、これまでの経験から彼女なりに湯川の扱い方を心得たようで、彼を上手いこと事件へ協力させることに成功している)。


横暴な振る舞いが目立つが、その割にあまり推理力や刑事としての実力は高いとは言えず、湯川などの複数の人物からダメ出しをされたり、挙げ句各回の犯人から内心でバカにされることもしばしば。犯人を取り押さえようとしてナイフでお尻を刺されたことさえあった。一方で警察官としての使命感や正義感は非常に強く、事件の解決には全力で取り組む。また、犯行のトリックがわかっているのに何一つ物的証拠が得られず、事件が迷宮入りしかけた際には、「わたしたちは何もすることができないの!?」と泣きじゃくりながら己や警察の無力さを嘆くシーンもあった。

また、弱気になると途端に敬語になって愚痴が多くなり、湯川の前で弱音を吐くことも少なくない。

その一方で、殺人容疑が掛けられた女子高生に対し、気に掛けて接するなど「面倒見のいいお姉さん」という面も持つ。


また、インスタントコーヒーが口に合わないらしく、いつも湯川が作るコーヒーではなくカフェのコーヒーをテイクアウトして持参している。


初恋の相手は「中島君」で今も思っているようである。バレンタインの日にチョコを送ったのだが上記の性格が災いして素直になれず、ツンデレのような態度をとってしまいフラれたという。まだ未練はあるようで「中島君」の名はたびたび出てくる。この関係上、湯川との恋愛関係を想起させるような要素は薄い。



余談編集

この岸谷美砂は、内海薫とは異なり、完全なドラマオリジナルの登場人物である。


ただ、原作では『容疑者Xの献身』、『聖女の救済』、『禁断の魔術 ガリレオ8』、『沈黙のパレード』、『透明な螺旋』にて「岸谷」という刑事が登場したほか、草薙俊平には「美砂」という姪がいることが語られているため、恐らく名前の由来はこの2つのキャラクターの苗字と下の名前を組み合わせたものと考えられる。


ちなみに原作における岸谷刑事は男性で、ドラマに登場する岸谷美砂とはほぼ真逆の実直な人物として描かれている。作中では「理知的な顔立ち」「人のよさそうな顔をしているが、見ようによっては狡猾そうに思えてくる」と評されている。階級は警部補だが、『沈黙のパレード』では主任に昇格していた。

一方の美砂は上記の通り草薙の姪で中学生だとされているが、それ以上詳しい説明はされていない。


ヒロインの交代について編集

ヒロインが第1期から交代された理由について、プロデューサーの鈴木吉弘氏は「前回で思う存分やっていただいたと思ったため」と語っている。ただ、実際に交代しようと言い出したのは内海薫役の柴咲コウ自身だったとのこと。彼女曰く、「湯川先生の隣には、湯川先生のことを理解し始めた内海ではなく、彼を理解できず、振り回されてイライラしっ放しの新人がいい。それでこそ、湯川先生の魅力が引き立つ。」と、明確なビジョンを語っていたという。


ただ、一方で演じる吉高の所属事務所が湯川学役の福山雅治と同じアミューズであることから、ファンや関係者の間の中には、アミューズによる何らかの圧力があったのではないかとする穿った見方をする者もいた。


交代劇の影響編集

ただ、製作側やスタッフのこうした意向に反して、ヒロインの交代劇はファンの間では好意的に受け止められたとは言い難かった。


上記のような性格ゆえに、岸谷美砂は内海薫と比べてファンの間で好き嫌いがはっきり別れてしまっており、特に第1シーズンから観ているファンからは、「内海の方が良かった」「岸谷のせいで観る気が失せた」などと批判されることになってしまった。

視聴率も、第1シーズンはほぼすべてのシリーズで20%を超えるなど好評だったが、第2シーズンは第5話以降20%を切ることが多くなり、第1シーズンと比べてやや苦戦している(一応擁護しておくと、それでも同時期に放送された他のドラマと比べると十分高い数値ではある)が、これについてもヒロインの交代が原因の1つになったのではないかと推測される。


こうしたファンの反応を受けてかは定かではないが、劇場版3作目の『沈黙のパレード』では、内海が研修先のアメリカから帰国し、再び本編に戻ってきている

逆に岸谷は一切登場しない…どころか、劇中で存在自体一切触れられないため、現在どこで何をしているのかは謎となっている(別の警察署などに異動しているかもしれない)。

なお、『沈黙のパレード』に合わせて制作されたテレビスペシャル『禁断の魔術』でも、牧村朋佳という新しい女性刑事が登場している。


だが、決して吉高の演技や岸谷のキャラクターが悪かったという訳では無いため、これは制作陣・キャストの思惑と視聴者・ファンの要望の不一致が招いた不運な事故だったと言える。


関連項目編集

東野圭吾 ガリレオシリーズ

湯川学 草薙俊平 内海薫

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