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概要編集

『人魚の眠る家』は、東野圭吾氏による小説。2018年に映画化。東野圭吾デビュー30周年記念作品。

2018年に映画化され、監督を堤幸彦、主演を篠原涼子が務めた。主題歌は絢香の「あいことば」。


あらすじ編集

夫の浮気で別居状態にあった和昌と薫子の夫婦は、娘の瑞穂の有名私立小学校の受験が終わったら離婚するつもりでいた。


円満な関係をアピールするため、面接試験の予行演習を待っていたある日、薫子の母や妹たちとプールに行った瑞穂がプールの排水溝の網に指を突っ込んで抜けずに溺れてしまう。


和昌と薫子は病院に駆けつけるが、集中治療室に運ばれた娘が脳死状態であることを告げられ医師から厳しい選択を迫られてしまう。


もう二度と目を覚まさない瑞穂の臓器を提供するかどうか。他人を思いやれる心優しい我が子を思い2人は一度は臓器提供を決断するが、最期の日、瑞穂の手がかすかに動くのを薫子は目撃してしまう。


薫子は判断を覆し臓器提供を拒み、そこから心臓は動き続けるが眠り続ける瑞穂を家族の協力のもと介護しつづける。


和昌はIT系機器メーカーのハリマテクスを経営しており、人工呼吸器を外し人工知能呼吸コントロールシステムを装着する手術を瑞穂に受けさせる(横隔膜ペースメーカー(人工補助呼吸器)は1980年代から存在し、症例が重ねられている)。さらに社員の協力で瑞穂の筋肉に電気信号を流し手足が動かせるようになり筋肉量も維持していく。


そこから瑞穂の体調は良くなり、普通の子がただ眠っているような姿のまま成長していくが、脳死したはずの瑞穂が動くことを気持ち悪がる人間もおり、その偏見の目は瑞穂の弟・生人にまで及ぶ。


家族は薫子を思い今まで違和感を口に出せずにいたが、瑞穂の死を受け入れなければならないと考えるようになる。そして瑞穂の体調も急激に悪化し始める。


登場人物編集

和昌と結婚し二児の母となるが、夫との関係に悩み精神状態が不安定になる。


薫子の夫でIT系機器メーカー・ハリマテクスの社長。

家族に関心を持たない仕事人間。


和昌と薫子の長女。

6歳の時にプールで事故に遭い脳死判定され、そこから植物状態で薫子に介護されながら生き続ける。


和昌と薫子の長男で瑞穂の2歳下の弟。

元気だったころは姉とも仲が良かったが、徐々に姉が原因で苛められそうになり、瑞穂は死んだと言うようになる。


障害者をサポートする最先端のBMI技術を研究するハリマテクスの社員。

この技術(によってANC(Artificial Neural Connection)が実現されること)で眠ったままの瑞穂の体を動かせるようにする。


星野の恋人。

播磨家を頻繁に訪れる星野を尾行し、意識が無いのに体が動く瑞穂を目撃する。


播磨家に入ってしまった野球ボールを取りに来た少年。そこで眠る瑞穂を目撃する。

実は瑞穂と面識はないが、とある関係にある。


関連タグ編集

東野圭吾

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