63…64…65キロ パワーはないが…
この噴上裕也の『ハイウェイ・スター』!
追跡は決してやめないぜ!
概要
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部「ダイヤモンドは砕けない」に登場する噴上裕也のスタンド。
能力
【破壊力 - C / スピード - B / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - C】
本体のバイク事故を起こした経験と、大怪我を治したいという無意識での思いが形となったスタンド。
基本は人型だが無数のグミ状の足跡のような形に体を変形させて最高時速60kmで飛行できる。
追跡スピードが車道の制限速度なのは事故への恐怖が無意識のうちに出ているため。
4部終盤で仗助達に協力した際に、裕也が黄金の精神に目覚めて奮起し精神的な成長を遂げた事より、60km以下という速度制限を乗り越えている(作中では少なくとも65kmまで加速した)。
相手の匂いを覚えて標的をどこまでも追跡し、体内に侵入して養分を吸い取る能力を持つ。スタンド使いから奪う場合はもっと効果的に養分を奪えるらしい。奪った養分は本体の治癒能力へと変換され、劇中ではスタンド使い1人分の養分で意識不明の重体から意識を取り戻すまでに回復、「もう2~3人から養分頂けば全快」と独白している。また、本体の嗅覚も強化される模様。
追跡対象にある程度引き離されると、大体の位置を匂いから予測して(スタンドだけ)テレポートすることができる。このため逃げ切ることは不可能に近いが、物体を透過してテレポートできないのが欠点。
目標を追跡する際には上述の無数の足跡型の形態に変化し、逆に人型になる際はこの足跡型が重なり合う事で変化する。また遠距離からスタンドの状態(原作では岸辺露伴を捕獲している事、スタンドが止まった=追跡対象が停止した事など。)をある程度把握できている模様。再登場時には基本的にこの人型形態で行動していた。
トンネル内では自分の意思を持って露伴と会話し、裕也の復活後は、裕也がスタンドに指示を出しているシーンも見られた。
他にも露伴のヘブンズ・ドアーや広瀬康一のエコーズACT3の攻撃を受けた際には無数の足跡型の内の1つに能力が発動されていたが、そのほかの足跡型には効果が無くそのまま行動していた他、本体へのフィードバックも確認されなかった。
- スタンドが自我を持ち、一定の条件に基づいて目標を自動追跡する遠隔自動操縦型
- 本体が複数の像を持つ1種類のスタンドであり、本体へのフィードバックが殆どない群体型
- 自分の意思で操作でき、スタンド側の状況をある程度把握できる遠隔操作型
これら3つのタイプの特徴を併せ持つ非常に特殊なスタンドであり、近距離攻撃においても相手の養分を吸う事以外にも、人型形態での近接格闘もある程度こなせるというかなりの融通が利く強力な万能型スタンドである。仗助も最終的にはスタンドではなく本体を探し当てて対処している。
ファンの間ではヘブンズ・ドアーやエコーズの描写から、群体型こそが本来の姿ではないかと考察されている。
ただし、対象のエネルギーを吸収するのが目的であるためか、スタンドそのもののパワーは低い。生物相手ならばエネルギー吸収で倒す事が可能だが、無生物相手ではシュレッダーも壊す事ができないほど攻撃力が低いと言うのが最大の欠点である。また攻撃速度に関してもクレイジー・ダイヤモンドに後の先を取られている。(それでも宮本輝之輔&エニグマ戦では目の前に出た火炎を回し受けで振り払うなどそれなりのパワー・スピードはある模様。)
またあくまで追跡は基本的に嗅覚で行っており、視覚情報等は本体頼みであるため、描写は無いが匂いをごまかす手段が有ればシアーハートアタックの様にあしらえるかもしれない。
初登場時は「窓の外からだと幻覚が見える部屋(罠)」を作り出し、好奇心で入り込んだ者の養分を吸い取る能力を持っていたが、後期は無かったことになっている。写真のおやじはスタンドに目覚めたての噴上を「ハングリーな奴ほど強い」と評していたが、露伴の養分を吸って腹が満たされたことにより能力の一部が失われたのかもしれない。
スタンド名の由来は、ディープ・パープルの楽曲「ハイウェイ・スター」から。
関連タグ
吸血鬼・柱の男……ジョジョシリーズに登場する、人間から養分を吸収する種族。
チューブラー・ベルズ キング・ナッシング…「匂いを追跡するスタンド」つながり。