おまえは今とても『絶望』しているのだね………
概要
吉良吉影の父親。作中で名前で呼ばれることはほぼなく、「写真のおやじ」と呼ばれている。
歳を経てから授かった息子・吉影を溺愛する子煩悩な父親だったようだが、吉影が殺人に手を染めるようになると、その行為を黙認するどころか、世間にバレて息子が身を滅ぼすのを防ぐ為、積極的に隠蔽を手伝うようになっていた。
吉影が21歳の時(1987年)にガンで病死したが、詳しい経緯こそ不明ながらそれ以前に、エジプトでエンヤ婆から『弓と矢』を受け取り、親子共にスタンド使いとなっていた為、自らのスタンド能力で幽霊と化してこの世に留まっていた。
何故エンヤ婆が貴重な矢を吉廣に渡したのかは詳しく語られておらず不明だが、「『DIOの為に刺客となるスタンド使いを探す』仕事を引き受けていたのではないか?」との考察もある。
実際、作中で吉良家は祖父の代に落ちぶれたと言っている割に、立派な邸宅と土地は残っており、吉影の為に一財産残そうとした吉廣が、DIOの手下として働いていた時期があった……と考えても不自然はない。
死後も吉良邸で吉影の秘密を探ろうとする者を待ち受けており、手掛かりの捜索に訪れた空条承太郎&東方仗助を抹殺しようとした。
承太郎のとっさの機転で失敗するも、億泰を騙してスタンドの矢と共に逃亡。
逃亡中も、息子を助ける為に矢を使って噴上裕也、鋼田一豊大、宮本輝之輔、大柳賢と言った仲間を増やしたが(支倉未起隆には何故か矢が刺さらず弾かれた)、最終的には全員仗助達との戦闘の末に仗助らの側に就く、力の悪用を辞める、または再起不能にされている。(ちなみに噴上裕也、宮本輝之輔、大柳賢の三人は吉廣の矢でスタンド使いとなったが、鋼田一豊大はそれ以前から鉄塔にとらわれる形で住んでいたので、矢でスタンド使いになったわけではない。恐らく矢の力で引き合わされたのだろう。)
仗助と吉影の最終決戦時には、川尻早人のスーツのポケットに隠れて吉影を援護するが、それが仗助にバレてしまい、隠れていたポケットにライターで火を付けられて熱さに耐えかね逃げようとしたが、仗助に電話を没収されてしまい、最後は仗助の奇策で息子が放った空気弾の爆発が直撃、持っていた矢諸共消滅。息子の犯罪を10年以上も助長し続けた悪霊は、皮肉にも愛する息子の手で消滅させられたのだった。
息子にスタンド能力を与えたのも彼なのである意味、杜王町で15年間起きている連続殺人事件の元凶とも言える。
スタンド「アトム・ハート・ファーザー」
写真の中で吉廣がとった行動、またそれにより発生した事象をそのまま現実で同じことを起こすスタンド。
詳しくはアトム・ハート・ファーザーへ。
声優
ちなみに、千葉氏は第3部のドラマCDにおいてJ・ガイルの声を担当し、オールスターバトルにおいてもイギーの声を担当。第6部のTVアニメにおいてもニュース音声を務めている。