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概要編集

ジョジョの奇妙な冒険第3部「スターダストクルセイダース」に登場する敵スタンド使いで、DIOの部下の一人。スタンドは『ハングドマン』(吊られた男)。エンヤ婆の息子であり、彼女も両方の手が右手である。


その醜い容姿に違わぬ卑劣な男であり、己の欲望を満たすためだけにポルナレフの妹シェリーを辱めて殺害し、妹の友人まで胸を切り裂いて重傷を与えた。生き残った友人の「犯人は両右手の男」という証言を手がかりに、ポルナレフは妹の仇を探して世界中を放浪することになる。


そしてインドでホル・ホースとのコンビでジョースター一行と対決。ホル・ホースの『エンペラー』との相性は抜群でアヴドゥルを前線から退かせる重傷を負わせる。

ポルナレフに対する執着心は強く、ホル・ホースとコンビを組みながらも独断専行してポルナレフを仕留めようとしていた。

ハングドマンの能力や自分の正体が見破られた後も、無関係の浮浪者に重傷を負わせ身代わりに仕立てる、何も知らない子供や浮浪者たちの目にハングドマンを潜ませて人質にする、シェリーの死に際の話をしてポルナレフを煽り立てる、と卑劣ぶりを発揮したが、花京院にハングドマンの特性を逆に利用されて戦意を喪失するほどの重傷を負い、最期はポルナレフのチャリオッツによって「針串刺しの刑」に処され死亡。吹っ飛ばされた死体は鉄柵に逆さ吊りの形で引っ掛かり、文字通り『吊られた男』の姿となった。

アニメ版ではダメージを受けながらも逃げようとする姿が描かれており、すぐに鉄柵に阻まれて逃げ場を失い、ポルナレフによって処刑されるという展開になっている。


J・ガイルの唾棄すべき言動の数々を目にした花京院は、「心底クズ野郎だったな」と言い放ち、ほとんどの読者が同様の感想を抱いたであろうが、しかし息子を溺愛するエンヤ婆はそんな彼を「心の清い誠実な子」と評し、その死を嘆き悲しんでいた。家庭での彼の姿が如何なるものだったのかは謎。

後に、ホル・ホースが息子を見捨てて逃げ出したと決めつけ、弁明するホル・ホースを有無を言わさず殺そうとしたエンヤ婆の思い込みの激しさから察するに、ただ単に彼女が度を越した親馬鹿で息子の悪い面が見えていなかった可能性が高いが、もしかしたら母親の前では「良い子(を演じていた)」だったのかもしれない。


身体能力も母親譲りだったのか、一瞬で浮浪者の前から姿を消している。


ホル・ホースとの間柄も特に問題なかったようで「J・ガイルのだんな」と呼ばれているものの、それ以外では下手に出られている態度はなく対等の付き合いだったようである。しかも「味方とはいえ能力は教えない(弱点を晒すことになるため)」が常識の彼らでも、お互いに能力は知り尽くしているなど信頼関係もあったようだ。ただホル・ホースの女を騙すやり口は「回りくどい」と見ていたようである(ホル・ホースの方も「おれのやり方はわかっているよな」と真剣な表情で述べており、口は出させないという態度だった)。

 

スタンド「吊られた男(ハングドマン)編集

鏡の中から襲ってくる怪スタンド。詳細は当該記事を参照。

ハングドマン


「EoH」におけるJ・ガイル編集

「Part3対戦型格闘ゲーム」と同様にホル・ホースの技として登場する。ホル・ホースの戦闘開始時にJ・ガイルへ呼び掛ける台詞があることから、「異変」の影響で復活した模様。


担当声優編集

千葉繁(ドラマCD、後にASBではイギー、アニメ版4部では吉良吉廣を担当する。)

麦人(OVA、後にアニメ版6部ではケンゾーを担当する。)

安原義人(Part3対戦型格闘ゲーム)

立木文彦(オールスターバトル)

桐本琢也(テレビアニメ)


作画ミスについて編集

pixivではもっぱら、両方の手が右手または左手になっている作画ミスイラストに指摘としてつけられるタグで用いられることが多い。このミスは特に複雑なポーズをしている絵でやらかしてしまいがちである。絵の初心者に限らず、上級者やプロでもやってしまいがちであるため侮れない作画ミスの一つである。ちなみに漫画版においてポルナレフもJ・ガイルにとどめを刺そうと口上を述べるシーンが両右手になっていたりする。

根本的な対処方法はおそらく存在せず、結局のところ自分で絵と同じようなポーズをしてみて指の向きを確認するといった方法しかない……と思われたが、『CLIPSTUDIOPAINT』を使用して絵を描いているのならば、3D人形が使用可能なので、これを使用するのも一つの手である。その他プラモやフィギュアにポーズを取らせてみるといった方法があるが、要するに自分か何かにポーズを取らせてみるのが一番手っ取り早いと言える。

指(特に親指)が体の内側に向いているか外側に向いているかを意識するといいかもしれない。


ちなみにガイル親子が両腕とも右腕であった理由は、かつてDIOが遊びで作り出した両方とも右腕の人間の子孫ではないかという説が小説「OVER HEAVEN」で囁かれているが真偽のほどは不明。


余談編集

名前の元ネタはアメリカのロック・バンド「J・ガイルズ・バンド」から。

1981年にリリースされた「Centerfold(邦題:堕ちた天使)」は皆、一度は聴いたことがあるのではないか。


ストリートファイターIIガイルの名前の元ネタが彼J・ガイルだったりする。ポルナレフをモチーフとしていたが、どういうわけかJ・ガイルと混同されてしまったらしい。


もちろん当のポルナレフからしたら正直たまったものではないだろうし、ストリートファイターのガイル本人の人格もJ・ガイルとは似ても似つかない軍人として正々堂々とした性格なのもまたなんとも皮肉である。(強いて言うならお馴染みの待ちガイル戦法を卑怯だと感じる人も多少いる程度である。)

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