概要
DIO配下のスタンド使い。鉱物なら何にでも変身できるスタンド「女教皇」を操る。タロットカードを司るスタンド使いの中では最後に登場した(再戦を申し込んできたホル・ホースを除いた場合)。それに見合った実力者で、小細工は弄さずジョースター一行をまとめて始末しようと襲い掛かるなど大胆不敵な戦いを挑んできた。
有名なスタンド使いのようで、アヴドゥルも名前と大まかな能力を聞いていた(もちろん詳細は知らない)。
承太郎を好みのタイプと述べており、(ウソでも)承太郎に褒められると悦に入っていた。
しかし、他のメンバーが褒めると即座に本心で言っていないと激怒しており、感情の起伏の激しいミーハーな性格なのかもしれない。
名前の元ネタはアメリカの歌手「ベット・ミドラー」から。
ストーリーへの絡み
潜水艦でエジプトへ向かっていたジョースター一行を「女教皇」で襲撃。ジョセフの義手を切断して気絶させ、買ったばかりの潜水艦を沈め、承太郎にも一杯喰わせている。
スキューバダイビングで脱出する一行の先回りをして「海底」に化け、スタンドの巨大な口でまとめて飲み込んでしまった。
承太郎を歯で挟みつぶそうとするが、スタープラチナのオラオラのラッシュで打ち砕かれ、そのまま全ての歯をぶち抜かれて敗北。本体へダメージがはね返ったことで「美人かブスか判別不能な顔に変形し」再起不能となった。
なお、ジョジョでは珍しく自身の慢心が原因で敗北した敵である。
とはいえ、潜水艦潜入時はジョースター一行は誰一人致命傷を彼女に与える事が出来なかった上に、承太郎を噛み潰す前にジョースター一行全員を飲み込んでしまっていればそれこそエジプトにたどり着く一歩手前で第三部完になっていた可能性もあるのだ。最期のタロットを司るだけあって強敵であった。
後述の3部格ゲー版では次々とジョースター一味を始末していくも、調子に乗ってジョセフも始末してしまいDIOの首の傷を癒しきれなくなると言う事態に。結果として他のDIOの「食糧」の女達と同じ結末を辿る事となる。
初代アーケード版におけるデフォルトキャラのストーリーは終盤一律で中ボスのヴァニラ・アイス→最終ボスのDIOという流れになるため、逆心は無いミドラーもアイスと戦わされる羽目になったと思われる。
バージョンアップ版の「未来への遺産」では、原作でアイスにしたように吸血鬼(屍生人)として甦らされ、DIOと共に永遠を生きることになる(事実上、アイスを殺して側近の座を奪い取っている)。
TVアニメ版では前半かつタロット編の事実上のラスボスという事もあってか、承太郎以外にも花京院、アヴドゥル、ポルナレフの三人によるそれぞれのスタンドの攻撃を退け、返り討ちにしたりするなど、より凄腕のスタンド使いとして描かれている。
外見
原作では砂浜に倒れた姿が遠景で2コマ描かれただけ、白いドレスを着て長い黒髪ということがわかるくらいで、素顔や細かい外見が描かれないまま再起不能になった。ポルナレフが顔を拝みに行っているが、歯が全てふっ飛んでいたため「見ない方がいい」と言う有り様だった。
後に格ゲー版で使用キャラとして登場するにあたり、荒木飛呂彦氏描き下ろしで新規に姿が描かれている。ジプシー風の衣装で、紫色の髪をポニーテールにまとめ、胸にはヒトデ型のブラを着けているという、かなり露出度の高いセクシーなものであった。原作ではぼかされていた容姿がバッチリ美人として描かれている。なおカットインは第4部で登場する山岸由花子の顔を元に描かれている。台詞も原作とは違い、女性寄りの言動に変化している。
このシーンを反映してかTVアニメ版での正体露見シーンでは、承太郎の頭に青い星のようなものがくっついている。剥ぎ取れたニプレスなのか本物のヒトデなのかは不明。
ちなみに、それ以前に発売されたコブラチーム版ではジャンボジェットのスチュワーデスとして登場している。結構美人だが勿論格ゲー版とは顔が全然違う。
スタンド「女教皇(ハイプリエステス)」
鉱物なら何にでも化けることのできる、変幻自在な凶悪スタンド。詳細は当該記事へ。
担当声優
花京院曰く「オードリー・ヘプバーンに声だけ似ている」らしい(真偽不明)。さすがに吹き替えの池田昌子氏は呼べなかったようであるが。ちなみに、久川氏はかつてPS2版第1部ではエリナ・ペンドルトンを演じている。
関連イラスト
原作及びコブラジョジョ版のイラストは全く無いがそりゃそうであろう。誰だってそーする。
関連タグ
ペット・ショップ:同じ番号のスタンド使い。