概要
指が6本あること。イラストなどでは片手もしくは両手が6本になっている絵がたまに見かけられる。通常、ヒトは手足共に指の数は片方につき5本であるが、指1本増えた程度では気づきにくく、プロでもやってしまいがちなミスである。
ただし、稀に多指症などとして指が6本と設定されているキャラも存在しなくはない。
AIイラストでも指6本になっている作品がしばしば見られるが、この場合は関節がありえない方向に曲がっていたり7本や8本になっていたりと、あからさまに異様な手の形をしていることもある。
作画ミスとしての指6本
アニメの作画で指の数を減らす指4本はわざとやっている(鉄腕アトムやミッキーマウスの例が有名)場合がほとんどだが、指6本はあるカットだけ指が増えている、という作画ミスがほとんどであると思われる。すぐ気づきそうなものだが、作画監督などのチェックをすり抜けて放送されてしまうことがあり、BD版でも修正されないこともある
漫画で発生した場合、雑誌掲載時から単行本に収録される際くらいしか修正の機会はないと思われるが、それでも見逃される事もある。
「絶対可憐チルドレン」では作者の椎名高志が作画修正したものを、読者が印刷して、当該箇所に貼るという、まさかの人力パッチ修正で対応してもらったケースが有る。
指6本のキャラ
岩本虎眼(シグルイ)
山口貴由による日本の時代劇漫画『シグルイ』の登場人物。
右手の指が6本あり、その特徴を利用した独特の握りで精妙な剣技を会得し「濃尾無双」と称される。なお、この設定は漫画のみのものであり原作である南條範夫の時代小説『駿河城御前試合』にはそういった記述はない。
ノートの著者(怪奇ゾーングラビティフォールズ)
アメリカのTVアニメ『怪奇ゾーングラビティフォールズ』に登場する、本作のキーアイテムとなる謎のノート。グラビティフォールズで起こる様々な怪現象やモンスターについて鮮明に記載されており、その表紙には6本指の手の平を象った手形が貼られている。
本編では後にその著者について言及されるが、意外な人物と関わりがあることが明される。
天使(NEEDLESS)
今井神による漫画『NEEDLESS』に登場する未知の生命体。
作中終盤でその存在と来歴が語られた。研究されていた次元兵器が暴走したことで偶然繋がったワームホールを通って、地球に来訪した別宇宙の生命体。共通して6本指の両手を持ち、一体一体が人類より遥かに優れた力を持つ。人類で初めて邂逅したある博士は、人とかけ離れた姿をしていながら、それでいて別宇宙の生命体にしては人に酷似している姿と、その手にある6本の指を見て、「進化に失敗した我々の文明の未熟さを・・・!」と焦がれた。
鬼(約束のネバーランド)
白井カイウ、出水ぽすかによる漫画『約束のネバーランド』に登場する生命体。基本的に6本というだけで、例外的に3本指の鬼もいる。
カルキスト・イオン(SCP_Foundation)
英語圏発祥のフリーシェアワールド『SCP_Foundation』に登場する宗教『サーキック・カルト』の創始者。
本当に6本あったのかは各々のヘッドカノンに左右されるが、公式資料内の伝承では、6本の指をもっていたとされている。
おそらく先天性のものではなく、サーキックの魔術である操肉術(カルノマンシー)で生成したものと思われる。
指6本の実在の人物
豊臣秀吉
戦国時代の大名。
右手の親指が2本あったとルイス・フロイス、および前田利家が記録している。
そのため織田信長からは「六ツめ」と呼ばれていた。
細谷佳正
進撃の巨人のライナー・ブラウン役で有名な声優。生まれつき右手の指が6本ある多指症であったが、現在は手術で5本の指になっている。
指6本疑惑の実在の人物
フランツ・リスト
超絶技巧で有名なピアニスト。
その神業から、当時は「指が6本ある」という噂が広がり本当に信じられていた。
ただし、これは飽くまでも比喩であり実際に6本指だったわけではない。しかし音楽を題材にした作品では、この逸話から優れた演奏技術の表現として、意図的に指や手が増えて見えるような演奏風景が描かれる事がある。