確かに・・・ボクの『スタンド』はチンケな能力かもな
概要
通称「エニグマの少年」。本名は本編では不明のままで、後年に設定された。
写真のおやじこと吉良吉廣のスタンドの矢の力でスタンド使いになり、東方仗助たちを抹殺するべく行動する。
卑劣な敵であるが一度は主人公に勝利するという功績は無視できず、写真のおやじが送り込んだスタンド使いの中でも間違いなく最強格のスタンド使いである。
性格
人が恐怖する姿を観察するのが大好きという異常な趣味を持つ。
吉良親子に協力していたのも、その邪な趣味を町で好き放題謳歌するのに、正義の側に立つ仗助たちが邪魔だったためと思われる。また帰属意識が強いため、吉良の親父には従順である。始末対象をエスコートしていた噴上を見過ごすも、裏切り者と認定した場合は牙を剥いた。
その設定からか、TVアニメでは吉良の親父の采配からチープ・トリックが露伴を襲撃する同時刻に各人物を襲撃している。
対象を恐怖させるためには、人質に罠をしかける・不法侵入・相手の食べかけの菓子を食う・相手の下着を盗み見せるなど、ありとあらゆる手段を使うド変態のサイコパス。
特に、人質の封印された紙を破壊する事をちらつかせて、相手から無理矢理「恐怖のサイン」を引きずり出すという卑劣な手法を好むため、仗助を一度は敗北に追い込んだものの「もし元に戻ったらてめーを絶対殺す」とまで言わせている。
仗助の本気の怒りを買った代償は大きく、殺されはしなかったが、後述のような手厳しい(実質死よりも重いレベルの)報いを受ける結末となった。
活躍
まず登校中の広瀬康一に接触し、紙に封印(TVアニメ版では原作で描かれなかった経緯が描写されている。ただし、康一を怖がらせた方法についてはぼかされている)。
直後に東方家に侵入。仗助の母・東方朋子の下着を盗み、好物である鎌倉カスターを齧って冷蔵庫に保管(朋子は仗助がつまみ食いしたと勘違いしてそれを口にしている)。帰宅した朋子の前に盗んだ下着と共に現れ、彼女を恐怖させる。
それでも強気に振る舞おうとする朋子に対して彼女が食べたものと同じ鎌倉カスターを齧り、それを舐め回すという行為を見せつける事で間接キスを暗示して、朋子をより恐怖で震え上がらせ、恐怖に耐えきれなくなって逃げようとした朋子をエニグマの能力で紙に封印した。
TVアニメ版では朋子が食べかけの鎌倉カスターを食べるシーンが朋子の口元をアップにして映され、唇に着いたクリームを舐め取る描写が入るなど、得体の知れない男と間接キスしてしまった事がより強調されている。
鋼田一豊大からの情報で康一の危機を知って駆け付けた仗助も、母親の東方朋子や康一を人質に取った戦法で翻弄した挙句、同じく封印するという今までにない戦果を挙げるが、仗助が助っ人として呼んだ噴上裕也の決死の救出劇によって封印を解かれ、あっという間に形勢逆転して追い詰められる。紙にした噴上を人質に取ろうとしたが復活した康一に阻止された(仮に破ったとしても至近距離なのでクレイジー・ダイヤモンドの能力で即座に治されて意味は無かったと思われるが)。
完全に手詰まりになって「人が恐怖する姿を観察するのが大好きなだけ」と命乞いしたが、それまでの所業から許されるはずもなく、仗助に「恐怖のサイン」を指摘された挙句、クレイジー・ダイヤモンドの能力でシュレッダーの紙屑と融合させられて本にされてしまう。
その後、生きた本として杜王町の図書館に寄贈され、都市伝説の一つとなってしまった。本となった彼はこの先一生、「観察だけ」をし続ける末路となった。
第4部の後日談を綴ったスピンオフ「TheBook」ではいまだにその都市伝説が残っていたものの、記憶に関する能力を持つ蓮見琢馬に裏表なく心当たりがないとの発言等をされていたことから、観察すら難しい状況になった模様。
スタンド「エニグマ」
物質を紙に封印できる能力を持つ。
詳細はエニグマへ。
担当声優
- 成瀬誠(オールスターバトル)
- 河西健吾(TVアニメ第4部)…TVアニメ版第3部にも名無しの端役(トト神の予言で死んだ取材旅行中の漫画家など)で出演している