概要
『ジョジョの奇妙な冒険』の第5部『黄金の風』に登場するチョコラータが、主人公のジョルノ・ジョバァーナから怒りの連続猛無駄無駄ラッシュを喰らわされたときの、衝撃的な断末魔の叫びである。
ちなみにこのラッシュの記録は、第三部の空条承太郎のラバーズ戦の三ページにわたるオラオララッシュを抜いて、現時点でジョジョシリーズの最多ラッシュ記録である。
詳細
※以下、アニメ版準拠
殺人カビによるバイオテロでローマを地獄絵図に陥れたチョコラータに立ち向かうジョルノと仲間たち。
『グリーン・ディ』の悪辣すぎる能力に苦しめられながらも、ジョルノはチョコラータが破壊した枝の破片を弾丸に戻すという奇策でチョコラータに致命傷を与えることに成功する。
「ところで お前がぶちまいていた幸福論だが………
こうして今のおまえを見ても『幸せ』なんかぜんぜん感じないぜ
おまえには最初から勝っていたからな……」
しかし、逆さ吊り状態のチョコラータが死んだふりをしていることに気づいたジョルノは、「そのままじっとしていれば、何もしないと約束する」と言い残し近づくが……
「近づくんじゃあねーぜッ! 後ろを見ろォーー!! このマヌケがぁあああーーーーッ」
案の定死んだふりをしていたチョコラータはミスタと亀を人質にとり彼らに重症を負わせた上でジョルノに止めを刺そうとする。
「やはりおれの勝利だァァーーーーくらえッ!!」
ドパァァア
「ナーアアアアァァァァァァァァ」
その瞬間、頭部に打ち込まれていた弾丸がクワガタとなりチョコラータの頭蓋を突き破った。
今度こそ本当に致命傷を負い混乱するチョコラータにジョルノは「先程の説得はクワガタが成長する時間を稼ぐためだった」と吐き捨てる。
「お前が死んでようが生きてようが お前のとどめを…………確実に刺すためにな……」
そう、ジョルノはチョコラータを見逃す気などさらさら無かったのである。
「さ さっき じ… じっとしてれば… な…にもしないって い…言ったくせに……」
頭から噴水のように血をぶちまけるチョコラータは自分の方が裏切るつもりだったことを棚に上げてジョルノを非難するも……
「自分を知れ… そんなオイシイ話が……あると思うのか? お前のような人間に」
これまでチョコラータの悪行の犠牲になった人々全員分の怒りがこもったこの上ない程のド正論で論破された。
「な… なんてひどい野郎!」
完全に逆上したチョコラータはせめてジョルノだけでも道連れにしようと掴みかかるが……
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」
「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
(ヤッダーバァアァァァァアアアアア)
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」
「無駄ァアアアアア」
連載では5ページ半、単行本では7ページ半、アニメでは30秒にわたる怒りの無駄無駄ラッシュをまともに叩き込まれたチョコラータは、名状しがたい断末魔をあげながらゴミ収集車のコンテナに放り込まれた。
さらにアニメ版では追い打ちとばかりに誤作動を起こしたゴミ収集車のコンテナが自動的に閉まり、チョコラータの死体をゴミの山に押し込んでいった。
Rifiuti generici
Lun, Mer, Ven
自分の身勝手な欲望のために周りの全てを踏みにじってきた作品屈指の外道は、燃えるゴミとしてこの世から廃棄処分される形となった。
余談
序盤以降は全く描写されずよく忘れられているが、ジョルノのゴールドエクスペリエンスには「スタンドエネルギーを生物に打ち込むと、打ち込んだ相手の精神を暴走状態に陥らせ、体感時間を加速させる」という特性があり、更にこの状態で攻撃を喰らうと「鋭い痛みをゆっくりと知覚し続ける」という地獄の苦しみを味わう羽目になる。
もしもこの場面のチョコラータも同様の状態になっていたとしたら、彼は長時間に渡る鋭い痛みを百発以上も味わわされ続けていた事になる。あのブチャラティでさえ一発喰らっただけで「連続して受ければ痛みでショック死してしまう」と心底恐怖した事を踏まえれば、チョコラータが受けた苦痛がいかに壮絶なものだったのかは想像に難くない。
勿論、チョコラータが重ねてきた罪と悪徳の重さは、これだけの制裁を以ってしてもなお精算には程遠いものである事は敢えて語るまでもないだろう。
このシーンと断末魔は、PS2ゲーム版では少々異なるが再現されている。
異なる点は、断末魔がゴミ収集車に放り込まれる際(建物から落下中)のものであること。つまりゴミ収集車に放り込まれる直前は生きていたことになる。
『黄金の風』屈指の名場面のひとつでもあるこのシーンは2019年のTVアニメでも放送されたが、この回ではこのシーンだけのために原画担当が増やされており、エンディングのスタッフロールにて『無駄無駄原画』としてクレジットされている。
また、チョコラータの声をよく聞くと殴られてるので若干ビブラートのようになっている。
関連動画
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チョコラータ ジョルノ・ジョバァーナ ゴールド・エクスペリエンス