無駄無駄原画
むだむだげんが
「ふ・・・普通のアニメなら・・・こんな人数割り当てないのに・・・」
「人気を知れ・・・こんなオイシイ話が・・・他にあると思うのか? 無駄無駄ラッシュ122連発以外にッ!!」
荒木飛呂彦原作のアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』の第31話。この回では、ボス親衛隊の1人にして最悪のゲス:チョコラータが、主人公のジョルノ・ジョバァーナに再起不能にされる。原作漫画では「ジョルノのゴールド・エクスペリエンスによる7ページ半に渡る122連発無駄無駄ラッシュを打ち込まれる」という有名なシーンが当回でアニメーションで再現された。
ラッシュとしては約30秒で、空条承太郎が鋼入りのダン戦で披露したスタープラチナのオラオララッシュよりも長い。
しかしながら、驚くべきはここからであった。
本編が終わり、エンディングに差し掛かる。
そしてそのエンドロールにて表示されていたのは…。
『無駄無駄原画』なる凄まじい存在感を放つ6文字であった。
総作画監督を務めた石本峻一氏によれば、自身のツイッターで「今回、31話入る前に制作のデスク陣と、無駄無駄ラッシュの所はそれぞれアクションが上手いアニメーターさんにやって貰った方が良くなるんじゃない?という流れからの6名の作画さんにお願いする形になりました。」とのことで、この無駄無駄ラッシュのシーンを担当したアニメーター6名が別途「無駄無駄原画」担当として、クレジットされることとなったのである。当該6名は通常の「原画」担当としてもクレジットされており、特に重要なシーン担当として扱われるという名誉に預かった。
「無駄無駄原画」の名称があまりにもインパクトのあるパワーワードであったためか、Twitterではトレンド入りする羽目になった。
(ある意味大変にジョジョらしい)強烈な個性を放つワードである一方、同アニメで先に再現された例のダンス同様、アニメ化に際しての制作陣の本気度が伝わってくる熟語であるとも言える。
ディ・モールト・グラッツェ(どうもありがとう)!!