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市村正親

いちむらまさちか

日本の舞台俳優。劇団四季出身で、現在はドラマや映画、声優業まで幅広い活動を行なっている。
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概要編集

1949年1月28日生まれ、埼玉県出身。


高校卒業後、舞台芸術学院に入学。その後西村晃の付き人を3年ほど務め、劇団四季のオーディションに合格しミュージカル俳優となる。


1980年代の劇団四季では看板俳優として知られ、特に『オペラ座の怪人』で名を馳せた。1990年に退団。

退団後もミュージカルに積極的に出演し、劇団時代にはあまり縁のなかったTV出演も果たすようになっている。


元々自身のフィールドである舞台を中心に仕事をしているが、ドラマや映画など幅広く出演しており、バラエティ番組にもたびたび顔を出している。


2014年には胃癌により一時期は闘病を余儀なくされたが、初期段階だったこともあり間もなく復帰。また、2015年には舞台中に膝を壊しながらも演じきり、その後手術して復帰している。


私生活では1984年に劇団四季の後輩にあたる八重沢真美と結婚したが、2003年に離婚。その後2005年に舞台での共演をきっかけに交際していた篠原涼子と結婚し、2008年に長男、2012年に次男が生まれたが、2021年7月に離婚している。理由としては、篠原が2020年放送のドラマ『ハケンの品格』撮影の際に感染対策として一時的に別居していたことがきっかけであり、それ以降別居生活が基本となってしまったことから、「夫婦としての『新たなカタチ』でこれから先の人生を歩みたい」と両者の意見が合致したことから話し合いの末離婚を決意したという。なお、二人の子供の親権は市村が持っているが、今もなお二人の交流は変わらず続いている模様。

長男の市村優汰は、2021年9月〜12月に上演された『オリバー!』で俳優デビューを果たし、正親と共演している。


出演作品編集

作品名役名備考
十三人の刺客(2010年版)鬼頭半兵衛西村晃さんは1963年版で平山九十郎役を演じていた。

声優活動について編集

ミュージカルで鍛えた美声※を生かし、声優活動やナレーション活動を行っている。「芸能人声優」というだけで忌避感を示すアニメファンも少なからずいるが、市村は演技力の高さや声優業への真摯な取り組みから、評価が高い俳優の一人である。


特にポケモンファンからは劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』でミュウツーの声を当てている事でも有名。

しかし、俳優として著名で多忙なためか、本人の意思は不明ながら声の出演においては役を降板することになる事例がしばしばあり、ゲーム関係では特にそれが多い。


ちなみにミュウツーは本人のお気に入りらしく、自ら「これは(自分が演じた)オペラ座の怪人ですね」とキャラクターイメージを先取りして掴んだり、自分でミュウツーの刺繍を施したシャツを着てアフレコにやってきたりしていた。

大乱闘スマッシュブラザーズDX』ではゲーム作品でありながらまさかの再演(これ以外ではキングダムハーツシリーズにおけるジャック・スケリントンなどがある)を果たし、何度も声を出して自分の演技を念入りに調整するなど熱演を見せ、見学に来ていたゲームスタッフを虜にした。残念ながら市村がゲームでミュウツーを演じたのは本作のみで、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS/ Wii U』での復活登場以降は藤原啓治が代演している。


ポケットモンスター ミュウツー! 我ハココニ在リ』『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』でも特別出演して再演。さらに新作版ポケットモンスターでもテレビ作品の1エピソードながら再演を果たした。


※本人曰く「悪声」で歌唱には向かないとのこと。実際独特のダミ声にも近いような渋い声質であり、澄んだ声の俳優が多い劇団四季の中では少々異質である。


声の出演編集


※カメオ出演。『FINAL FANTASY Ⅶ REMAKE』からは、山口勝平が演じる。

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