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ミュウツーの逆襲

みゅうつーのぎゃくしゅう

アニメ『ポケットモンスター』記念すべき劇場版第一作目。いでんしポケモン【ミュウツー】と人間たちの戦いを描いた作品。
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私は誰だ・・・。
此処は何処だ・・・。
誰が生めと頼んだ!
誰が造ってくれと願った・・・!
私は私を生んだ全てを恨む・・・!

だからこれは、攻撃でもなく宣戦布告でもなく・・・!

私を生み出したお前達(人類)への、逆襲だ

概要

任天堂の育成RPGのアニメ化作品である『ポケットモンスター』シリーズの記念すべき劇場版第1作目。1998年公開。
第一世代から最強ポケモンとして、そして一部からは黒い任天堂としても認知されるミュウツーを主軸とした物語。

ずばり『』と『自己の存在理由』という非常に重いテーマを主題に掲げた作品で、明るい子供向けの作品である本シリーズでも、ことシリアスさでは歴代で突出している作品でもある。
副題的にも「クローンや遺伝子研究への問いかけ」が暗に含まれており、「絆の大切さ」を語りかけることが主題となっている本シリーズでも、テーマの比重を『命』に傾けており、そのことが功を相し、『大人も子供も楽しめる良作映画』として認知されることに成功している。

その一方、テーマの重さに見合ったハードな場面も散見され、特にラスト20分のポケモンたちの戦いはあまりの泥臭さにトラウマになった鑑賞者がいたほどで、解説に回っているジョーイさんやタケシたちの台詞も相まって、心に響くものは非常に重苦しい。
また、その最終盤における展開も涙腺崩壊に定評がある。

以後の劇場版シリーズの人気を決定付け、他の劇場版作品とは一線を画す独特な存在感を持つ作品であることから、『劇場版ポケットモンスター史上最高傑作』の候補に挙がるほどの不動の人気をなおも誇っている。

また、制作費3億5000万円に対し、観客動員数654万人、配給収入41.5億円(現在の興行収入でいうと、72.4億円)という、当時までのテレビアニメシリーズの全ての劇場版や、『もののけ姫』をはじめとするスタジオジブリ製作の作品(特に、日本のアニメ映画界の巨匠である宮崎駿監督作)以外のアニメ映画としては、当時としては間違いなく日本一の大ヒットアニメ映画となり、その記録は16年後の『アナと雪の女王』が更新するまで続いた

本作の脚本は、テレビシリーズの初代に脚本とシリーズ構成で携わり、ムサシ・コジロウ・ニャース(ムコニャ)の登場時の名乗りの口上や「やなかんじ~!」の決め台詞を生み出した名脚本家、故・首藤剛志氏の手によるものである。
この辺の裏話は以下のリンクにて読むことが出来るので、気になった人は是非どうぞ。
http://www.style.fm/as/05_column/05_shudo_bn.shtml

アニメ本編とのストーリーとの関連については、当初はTV版と連動し、劇場版の公開に先駆けてTVシリーズにミュウツーが登場し、ミュウツー及びストーリーの紹介を行う予定だったが、ポケモンショックの影響で実現できず、映画本編の冒頭で簡単に触れられるにとどまっている。

その影響か、シゲルVSミュウツー(鎧)を描写した「トキワジム!最後のバッジ」からロケット団基地を破壊して逃亡する「ライバル対決!オーキド研究所」までアニポケ本編に出演している。

2019年7月12日に、リメイク作である『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』が公開される予定。

作品情報

データ

公開1998年7月18日
配給東宝
制作費制作費3億5000万円
観客動員数654万人
配給収入(興行収入)41.5億円(72.4億円)
主題歌小林幸子風といっしょに
次回作劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕


完全版について

本作には、「劇場公開版」と「テレビ放映での特別版」が存在し、特別版では物語冒頭に15分近くにもなる追加シーンが存在する。元となったドラマCDのシーンの再現率も高く、特にそこに登場するアイツーの存在は、劇場版で補完しきれなかったミュウツーの苦悩や人間への憎悪を理解する上で重要な役割を持つようなっている。
現在、テレビ放映版に3DCGシーンを海外で放映した際に追加したものに差し替えて『完全版』としており、DVDで再版された際にはこちらが起用されることとなった。

もうひとつの「逆襲」、そして「誕生」

上記完全版やドラマCDが放送されるより、そもそも映画が公開されるよりも、更に以前に小野敏洋が『電撃ピカチュウ』にて予告編ともいえる漫画を描いており、当時の『コロコロコミック』とムック本に掲載されていた。
しかし、映画のコミカライズとされているその内容は、実際はかなり映画と異なっている。
具体的に言えば、「ミュウツーの誕生」部分の内容がほぼ変わっており、アイツーも幼い日のミュウツーも存在せず、代わりに本編で開始早々吹き飛ばされたフジ博士が、この作品ではスポットライトを当てられている。

詳しいあらすじは以下のとおり。

ムック版あらすじ
長年ミュウを探していたフジ博士は、遂にミュウとコンタクトを取る事に成功する。
しかしサカキに唆され、ミュウの遺伝子を改造し、史上最強のポケモンを造る事になる。
これにショックを受けたミュウに手元から離れられたフジ博士は、その衝撃からますます遺伝子改造の実験に溺れ、遂にミュウツーを完成させる。
フジ博士はミュウツーを「愛しい我が息子」と呼び、サカキの言う事を聞き、ロケット団の為に働くように、としつけ、ミュウツーもこれに従った。
その後ミュウツーは、映画の冒頭のように、鎧を身に纏い、サカキの為に、しいては親たるフジ博士の為に、ポケモン達を倒していった。
そして遂に、サカキはミュウツーの量産化を宣言する。ミュウツーをプロトタイプに、心を持たない、破壊兵器としてのミュウツーを大量生産し、世界を征服しようと考えたのだ。
いよいよ引き返せない所まで来てしまったと悟ったフジ博士は、ミュウツーの鎧を外し――

上記の通り、当時発行されていた本にしか載っていない漫画の為、探すのは困難かもしれない。
しかしアニメやドラマCDとは違ったこの誕生譚の終わり、そして逆襲劇の始まりは、酷く切なく胸を打つ。元々「予告編」として描かれた漫画なので、サトシ達がニューアイランドに向かうところで終わってしまっており、少しもったいない。

登場キャラクター

レギュラー

登場人物声優
サトシ松本梨香
ピカチュウ大谷育江
カスミ飯塚雅弓
トゲピーこおろぎさとみ
タケシ上田祐司
ムサシ林原めぐみ
コジロウ三木眞一郎
ニャース犬山犬子
ジュンサー西村ちなみ
ジョーイ白石文子
サカキ鈴置洋孝
ナレーション石塚運昇

ゲスト
登場人物声優
ウミオ高木渉
ソラオ古谷徹
スイート佐藤藍子(特別出演)
ボイジャー小林幸子(特別出演)
海賊風トレーナーレイモンド・ジョンソン(特別出演)
フジ博士(ドクトル・フジ博士)秋元羊介
アイツー氷上恭子
ミュウ山寺宏一
ミュウツー市村正親(特別出演)/瀧本富士子(幼少期・ドラマCD『ミュウツーの誕生』)/森久保祥太郎(幼少期・完全版『ミュウツーの逆襲』)

ストーリー

悪の秘密結社『ロケット団』によって、幻のポケモンの化石を元に生み出された「いでんしポケモン・ミュウツー」。
彼はロケット団のもとで人間に利用される日々を過ごしながらも、自分が生まれた研究所での体験から「自分が生まれた理由」に苦悩する日々を送っていた。
そしてある時、遂にロケット団を脱走。人間の身勝手さに憤りは限界を超え、自分の生まれた研究所の跡地で人類への"逆襲"を決意する・・・!

それからしばらくしたある平原。
サトシはいつものようにトレーナーとのバトルに挑み、見事に勝利を収めていた。
その後、カスミタケシたちと昼食を採ろうとしていたときに一体のカイリューがサトシのもとを訪れる。
カイリューが持ってきたのはホログラムによるメールで、そこに映った美女がサトシを"優秀なトレーナー"と見込んで自分の主人のもとに招待したいというものだった。
自分が認められていることに喜んだサトシはメールに"YES"と返答し、案内にあった港へと向かうこととなった。

それが、"逆襲"からの招待状とも知らず・・・。

ミュウツー 我ハココニアリ

アニポケのポケモンサイドストーリーの一つであり、ミュウツーの逆襲のミュウツーがメインで登場する回である。ミュウツーの逆襲の続編に当り、時系列は金銀編である。

ミュウツーのサガ



こんなところでも…


劇場版公開から17年後、『スマブラ3DS/WiiU』にミュウツーが再参戦することが発表されたPVの海外版のタイトルが、『ミュウツーの逆襲』の英語版のタイトルでもある“Mewtwo Strikes Back!”となっていた。やはり、ミュウツーといえばこの作品を思い浮かべる人は多いようだ。

そらをとぶ配達員さん他


また、このおよそ20年後に展開されてアプリゲームポケモンGO』では、ミュウツーと戦闘できるEXレイドバトルに参加するには特定の条件を満たしたプレイヤーに対して送付される招待状が必要となる
EXレイドには今後ミュウツー以外のポケモンも追加されていく予定とのことだが、招待制にするという仕様は、この『ミュウツーの逆襲』を多少なりとも意識したものなのかもしれない。

関連イラスト

ミュウツーの逆襲
過去


いでんしポケモンとコピーたち
あの日


おやすみ
無題



関連タグ

ポケットモンスター 劇場版ポケットモンスター
ミュウツー アイツー ロケット団

フランケンシュタイン - 人間のエゴによってこの世に生み落とされた怪物の「自分とは何か?」の葛藤と科学文明への風刺・アンチテーゼというテーマという共通点がある。
ゴジラ(1954年版) - 単なる娯楽映画に留まらない深いメッセージ性のある作品であり、本作と同様、「科学の暴走への警鐘」という重いテーマを扱った作品でもある(こちらでは核武装や核抑止力論への痛烈な皮肉が込められている。シリーズ全体を見ると、後に本作と同様生命倫理への問いかけを描いた作品も生み出された)。ちなみに、こちらも東宝配給の映画で、1作目が空前の大ヒットを飛ばしたことが以降のシリーズ化を大きく決定づけた点も同じである。首藤氏も自身のブログで『ゴジラ』とこの映画の関連性について(至極簡単にではあるが)言及している。
ジュラシック・ワールド/炎の王国 - 内容的に「クローンなどのバイオテクノロジーへの問いかけ」が暗に含まれており、キャッチコピーにも見られるようにテーマの比重を『命』に傾けている。

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