概要
オーストラリア大陸のほぼ中央ノーザンテリトリー準州に位置する、世界で2番目の大きさを誇る一枚岩。
ちなみに世界最大のものは、同大陸西部西オーストラリア州のバリングラ(英名マウント・オーガスタス)である(外部リンク)。
地上からの最高地点は335mであるが、岩石であるため地中に埋まっている部分も含めると全高で868mにもなる。
1万年以上も前からアボリジニが周囲に暮らしていた聖地であり、麓の洞窟には壁画が残されている。
1872年に英国人探検家が西洋人として初めて確認し、当時のオーストラリア植民地首相の名に因んでエアーズロック(Ayres Rock)と命名された。
1980年代には先住民アナング族の言語(ピチャンチャチャラ語)に由来するウルル(Urulu)が公式名となった。
「ウルル」とはこの岩そのものの固有名詞であり、特に何かを意味する語句では無いとされている。
1987年に、カタ・ジュタ(英名マウント・オルガ)と共に「ウルル=カタ・ジュタ国立公園」としてユネスコの世界複合遺産として登録された(外部リンク)。
長らく岩肌を登って頂上まで訪れる事ができたが、元々先住民でも一部の祭祀を除いて立ち入りを禁じる聖地であった事から2019年10月26日を以て観光客の立ち入りが恒久的に禁止となった。
現在ではウルル及び近隣のアナング族の聖地に許可無く立ち入った場合、罰金が科せられる。