ガラル御三家一覧
※山括弧〈〉内はキョダイマックス
くさタイプ
サルノリ → バチンキー → ゴリランダー 〈キョダイマックスゴリランダー〉
ほのおタイプ
ヒバニー → ラビフット → エースバーン 〈キョダイマックスエースバーン〉
みずタイプ
メッソン → ジメレオン → インテレオン 〈キョダイマックスインテレオン〉
概要
名前の由来は舞台となるガラル地方から。また「8代目御三家」と言ったりもする。
ジョウト御三家以来実に20年ぶりに、3種類とも最終進化まで単タイプのまま。
単タイプの御三家の最終進化形自体もイッシュ御三家のジャローダとダイケンキ以来の登場となる。
御三家の最終進化の名前が3種類とも6文字なのはシリーズ初である。
ガラル地方のチャンピオンであるダンデからいずれか1匹を託されることになり、プレイヤーが最初にもらったポケモンよってライバルとチャンピオンの手持ちが変化する……といったシリーズお馴染みの流れは継承されている。
草のゴリランダーがドラマー(バンド)、炎のエースバーンがサッカー選手、水のインテレオンがスパイをモチーフにしていることが図鑑説明で明示されている。
これらはガラル地方のモチーフとなっているイギリスと密接に関係する職業である。
ゲームでの性能
たねポケモン
H | A | B | C | D | S | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
サルノリ | 50 | 65 | 50 | 40 | 40 | 65 | 310 |
ヒバニー | 50 | 71 | 40 | 40 | 40 | 69 | 310 |
メッソン | 50 | 40 | 40 | 70 | 40 | 70 | 310 |
1進化
H | A | B | C | D | S | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
バチンキー | 70 | 85 | 70 | 55 | 60 | 80 | 420 |
ラビフット | 65 | 86 | 60 | 55 | 60 | 94 | 420 |
ジメレオン | 65 | 60 | 55 | 95 | 55 | 90 | 420 |
2進化
H | A | B | C | D | S | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ゴリランダー | 100 | 125 | 90 | 60 | 70 | 85 | 530 |
エースバーン | 80 | 116 | 75 | 65 | 75 | 119 | 530 |
インテレオン | 70 | 85 | 65 | 125 | 65 | 120 | 530 |
ガラル御三家はイッシュ・アローラ両御三家と同じく種族値合計が統一されており、前世代のアローラ御三家同様、3種類とも専用技を持つ。
先代の御三家とは逆に、平均素早さは御三家中最上位となっている。
性能面では、ゴリランダーとエースバーンが物理特化、インテレオンが特殊特化(但し、物理攻撃も80以上あるので両刀も可能)とわかりやすい性能だが、全員が二足歩行なので技面では比較的器用な印象。
隠れ特性はDLC『鎧の孤島』配信直前で解禁され、鎧の孤島ではキョダイマックスも解禁、それぞれのタイプのキョダイマックス技は威力160で相手の特性を貫通するという強烈な性能になっている。
他の御三家同様、登場世代では野生個体がおらずオシャボ厳選不可。
「それでも欲しい」という心の隙を狙ってなのかモンスターボール以外のボールに入った改造個体が出回り注意喚起がされる状態だったが、次の第9世代でまず最強のテラレイドバトルを通じてオシャボ厳選が解禁。その後DLCで野生個体を複数体出現させることも可能になった。
ゴリランダーについて
サルノリの最終進化形ゴリランダーは「HP」と「こうげき」がガラル御三家中最も高く、逆に「とくこう」は御三家の中で最も低い。
HPは御三家の中でラグラージと同じ2位タイ、攻撃は御三家の中でトップの種族値を持っているが、特攻は御三家の中でワースト1の数値で完全に物理特化となっている。
専用技の「ドラムアタック」は相手の素早さを必ず下げる追加効果を持ち、最大火力こそ「グラススライダー」に劣るが有用性の高い技である。
くさタイプ故の弱点の多さと一致技の通り辛さは気になるが、欠点をテクニックで補えるほど高いポテンシャルを持っているとも言える。
隠れ特性はあのカプ・ブルルと同じ「グラスメイカー」で、前述のグラススライダーとキョダイマックス技とのシナジーは抜群。
これによりランクバトルのダブル使用率が1位となり、ガオガエンに次いで2例目となった。
また、ストーリーで強力なみずタイプやいわタイプを用意しておくとダンデ戦が非常に楽になる。
エースバーンについて
ヒバニーの最終進化形エースバーンは「こうげき」と「すばやさ」が高く、高速物理型ながら耐久もそこそこある。
攻撃はガオガエンと僅差ながらも炎御三家の中で3位(御三家全体だと4位)と高く、素早さは炎御三家中トップ(御三家全体だと3位)となっている。
逆に特攻は炎御三家の中でワースト1(御三家全体だとワースト2)とかなり低い。
専用技の「かえんボール」は命中率の低さが気になるが、同威力のフレアドライブと違って非接触かつ反動ダメージがないのでメリットの方が大きい。
もう一つの専用技である「コートチェンジ」はお互いの場の効果を入れ替えるという、きりばらいと似たような効果を持つ。
隠れ特性は「リベロ」で、なんとあのゲッコウガのへんげんじざいと同じ効果を持った専用特性である(カメレオンモチーフのメッソンを差し置いて持って来てしまっている)。
へんげんじざいの強さはゲッコウガで十分証明されているが、タイプ一致でダイマックス技を放てるという強みもあり、御三家としては初めてランク(レーティング)バトルのシングル使用率1位の座に君臨している。
第1世代のケンタロス、第6世代のメガガルーラに並ぶ対戦環境の頂点に君臨した厨ポケの1体となり、通常のバトルでは初となるランクバトルシリーズ6の禁止ポケモンのルールが追加で設けられた原因の一つにもなった(同御三家のゴリランダーも同じくシリーズ6で出禁となった)。
かつてのファイアローやミミッキュと同じかそれ以上のバランスブレイカーだが、へんげんじざい(リベロ)自体が上級者向けなので、使うトレーナー(プレイヤー)の技量に左右される特性とも言えよう。
インテレオンについて
メッソンの最終進化形インテレオンは「とくこう」と「すばやさ」がガラル御三家中最も高いが、逆に「ぼうぎょ」と「とくぼう」はガラル御三家の中で最も低い。
特攻もアシレーヌと僅差ながら全御三家中2位、素早さもジュカインと並ぶ全御三家中2位タイと高水準だが、防御・特防はエンブオーと並び全御三家中ワースト1タイの種族値となっている。
低い耐久もダイマックスで補えるので「げきりゅう」の発動もさせやすく、前作のげきりゅうゲッコウガを超える火力も叩き出せる。
専用技の「ねらいうち」は急所に当たりやすいだけでなく、よびみずやこのゆびとまれなどの誘導効果を無効にできるのが強み。
隠れ特性は「スナイパー」でインテレオンのイメージに合っている特性だが、他2匹の隠れ特性に比べると見劣り気味なのが難儀。
他のみず単タイプの御三家と比べるとそれほど不遇でもないのが救いか。
各シナリオでの評価
ソード・シールド
今作は最初のジムが普段より遅く、最初の3つがくさ・みず・ほのおなので必然的に補完が求められ、そのためのポケモンが序盤から多く出るのでどれを選んでも難易度に差が出にくい。
リザードンをエースとするダンデの存在から「結局メッソンが有利では?」
…と考える人もいるかもしれないが、ダンデはその辺りの対策もしっかりしており、こちらの御三家に有利なタイプの御三家も使用する為それほど変わりはない。どの御三家を選ぼうともダンデのパーティはバランス良くなるように調整がされており、小細工を弄するよりも自分の信じる最高のパーティを組んでいった方が余程有意義な対策になりうるのである。
ゲスト出演
正式な参戦ではないが、期間限定の追加コンテンツとしてスピリッツボードに登場。個々のスピリットではなく、3匹まとめて一つのスピリットとなり、階級は「ACE」。
戦場化したオネットで、リップステッキを持つディディーコング→うさぎずきんを被ったガオガエン→ゼニガメが、時間経過で順番に登場する。
モタモタしてると3体同時に相手しなくてはならないので、持込アイテム(50%ダメージ、護衛弱体化など)で、数を減らしていくのが最適と思われる。
ポケモンGO
2024年9月3日に全員実装。
第9世代のパルデア御三家の実装から実に1年も遅れての実装となり、原作と実装順が逆転することとなった(ちなみに、ガラル御三家以外にも、ガラル地方初出のポケモンの多くの実装が遅れている)。
ここまで実装が遅れたのは、一説ではキョダイマックスの問題と言われている。というのもガラル御三家の実装前に先んじて登場していたのは剣盾の看板伝説であるザシアンとザマゼンタを含め、その全てにキョダイマックスが存在しない種のみである。
一方でパルデアの種の実装が早かったのは、テラスタルによる固有の形態を持つのは特定の数種のみである他、そもそも現在がSVの発売から間もないため流行に乗っていたからとも考えられる。