概要
ポケモンバトルのうち、公式大会やランクバトル(旧レーティングバトル)において出場が禁止されるポケモンといえば、「特別なポケモン(禁止級および幻のポケモン)」が該当していたが、『ポケモン剣盾』の2020/09/01から開始されたシリーズ6でのランクバトルにおいて、「特別なポケモン」とは別に公式認定で強力なポケモンが出場を禁止されることになった(括りそのものは公式のものだが、“禁止ポケモン”という呼称はファンによる非公式のものなので注意)。
割と妥当なバンギラスやミミッキュ・トゲキッスなどが指定された反面、単純な強さではなく採用率上位(シングル・ダブルで10位まで)のものが指定されているため、採用率がフォルムごとに集計されたウーラオスやロトムは指定されていない(ウーラオスに関しては、配信の開始されたばかりであったDLCの看板キャラなので安易に禁止指定するわけにはいかなかったという大人の事情もあったと考えられる)。
前述の通りシングル・ダブルでそれぞれ上位のポケモンが対象となったのだが、どちらかにしか該当していないポケモンであっても両方のルールで禁止されたという点は不満点として指摘されがち。
特にフシギバナやイエッサンなど、「ダブルではよく見るがシングルではそこまでではない」というポケモンをシングルで使っているトレーナーからはとばっちり・理不尽という反応も少なくなかった。
2020/11/01から開始のシリーズ7にて、『冠の雪原』の配信によるポケモンの増加に伴い、この禁止指定が解除され、その後『剣盾』終了まで同様の措置が取られることはなかった。
それどころか末期に全実装ポケモンをランクバトルで解禁してしまう始末。
該当ポケモン
S=シングルバトルでの使用率上位、W=ダブルバトルでの使用率上位
- フシギバナ W
- ギャラドス S
- ポリゴン2 S
- バンギラス W
- コータス W
- カバルドン S
- ジバコイル S
- トゲキッス S、W
- ドリュウズ S
- エルフーン W
- ガオガエン W
- ミミッキュ S
- ゴリランダー S、W
- エースバーン S、W
- イエッサン W
- ドラパルト S、W
過去の類例
実は、公式による禁止ポケモンの制定は過去にも何度か実施されている。
一度目は初代における「レベルは1~50、それまでの2つの全国大会に出場していたポケモンとミュウは使用禁止」というルールが定められたニンテンドウカップ99(詳細はこちらを参照)。
二度目は第5世代における「おしゃべり」の仕様上禁止されたペラップが該当。
また第7世代以前には「スペシャルレート」(通常のレーティングとは異なるルールが採用されるが、強さの基準にはならない)の中で使用率が高いポケモン達が禁止されるルールを採用していた時期が何度かあった。
とはいえ現役プレイヤーの間にはこれらの事例を知らない者も多く、初の試みだと思い込み大騒ぎになったのであった。
余談
ガラル御三家最終形態ではゴリランダー・エースバーンが当該禁止指定を受けたが、インテレオンだけ指定されなかったため、その意味でもネタとして持ち上げられた。
果たしてこれは作戦勝ちか、それとも屈辱か。解釈は人次第である。
関連タグ
禁止カード:カードゲームにおける強すぎた存在の末路。