曖昧さ回避
- サッカーのチームで「マンチェスター・C」「アーセナル」「マンチェスター・U」「リバプール」「トッテナム」「チェルシー」がBIG6と呼ばれている。
- ポケモンSVにおける6体のポケモンのパーティの呼称。本記事ではこちらを解説。
概要
ポケモンSVのランクバトルレギュレーションDにおいて、それぞれ強力な性能を持つ、カイリュー、サーフゴー、パオジアン、ハバタクカミ、ウーラオス(れんげきのかた)、ディンルーの6体の並びを纏めてプレイヤーの間でBIG6と呼ばれている。
他の呼ばれ方としては「ディンカイサフゴパオカミラオス」、「マジレス6」など。前者はそれぞれのポケモンの名前の数文字を取ってきたものだが少し長く、後者は下位のポケモンを性能差でゴリ押す(マジレス)ことができることから呼ばれているがこちらはあまり浸透していない様子。
しかし、ポケモンのランクバトルは毎日レベルで環境が目まぐるしく変わるため、環境によって使用率が上下する事もある。例えば、レギュDが始まったばかりの頃はヒードランや霊獣ランドロスがシーズン序盤はTOP6以内に入っていたり、テツノツツミがシーズン9での使用率はディンルーを追い越してずっと6位をキープしていたりもする。そのため必ずしも上記の6体が常に使用率TOP6でいるという訳ではない。
シーズン10(2023年9月)が始まって数日してからずっとこの6体がTOP6をキープしていたが、2023年9月21日には遂にDLC碧の仮面で新しく追加されたオーガポンがディンルーを抜き去り、BIG6陥落というワードがポケモンプレイヤーで話題になった。22日になるとウーラオスもオーガポンに抜かれてしまうことに。
何が強いのか
この6体は単純に種族値が高かったり、特性や覚える技が優秀ではあるのだが、一番はタイプ相性の良さであろう。
このパーティーには一貫するタイプが無く、ノーマルかくとうじめんドラゴンの無効タイプも存在するため、サイクル戦も非常に取りやすい(よく使用されるノーマルテラスのカイリューも含めればゴーストも)
例を上げると
格闘4倍のパオジアンに対してはハバタクカミやサーフゴー、カイリューで受け出し
氷4倍のカイリューに対しては、ウーラオス、サーフゴー、パオジアンで受け出し
岩弱点のカイリューパオジアンに対して、ディンルー、ウーラオスで受け出し
などが考えられる。
さらには役割が異なっている道具被りも起こりにくい。そもそも各々のポケモンが様々な型を持っているため、明確な対策が難しいのもこのパーティーの強さを象徴している。
BIG6一覧
初代600族であり、SV環境のトップメタを貼り続ける強ポケモン。
テラスタルと非常に相性が良く、4倍氷弱点を消しつつ放つタイプ一致ノーマルテラスしんそくが強力無比。この存在があるためゴーストテラスタルが重要視される理由にもなっている。
さらに特性マルチスケイルによるダメージ軽減とはねやすめも強さの一端となっており、有用な補助技も覚えるため非常に器用な立ち回りが可能。
初代ポケモン特有の技の豊富さから、初見から型の特定は不可能に近い。
ムウマの古代の姿と言われるパラドックスポケモンの一種。
ゴーストフェアリーという優秀な複合タイプを持ち、とくこうとくぼう素早さ種族値135という高水準の高速アタッカー。(その代わりHPこうげきぼうぎょは最低クラス)
上述のカイリューのしんそくを無効にしつつ、一貫性の高いフェアリー技を高火力で放てるため非常に強力。
補助技も豊富な上に、ブーストエナジー(こだいかっせい)を使って高い素早さをさらに上げることも可能で並のスカーフ持ちすら抜き去ってしまえる。
SVから登場した全身黄金のサーファーのようなポケモン。
ゴースト鋼というタイプを持ち、さらにおうごんのからだという自身への変化技をシャットアウトしてしまう強力すぎる特性を持っている。その上で自身はトリッキーな補助技を多く覚えて相手の妨害を行うことも可能。
ゴールドラッシュというとくこう1段階減少のデメリットがありつつも、非常に強い専用技鋼技も持っている。
SVで登場した準伝説の1匹。
ハバタクカミと同速の素早さ種族値135に加え、氷悪という非常に一貫性の高いタイプを持つ。攻撃種族値は120しかないものの、専用特性のわざわいのつるぎによって自分以外の防御を3/4倍にするため、実際の火力はそこまで低くないどころか、タイプ一致のふいうちは全ポケモン屈指の火力となる。
ほぼ全ての技を半減するマリルリに対しても電気テラバーストで対抗するなど、単純ながらできることが非常に多く、対処が困難。
ちなみに、物理耐久はそれほど低くないので耐久調整をしてゴツゴツメットを持つ型も存在する模様。
剣盾は鎧の孤島で登場した伝説のポケモン、その型のひとつ。
確定急所の三連打すいりゅうれんだによって安易な積みや壁、タスキによる受けを許さない。
ゴツゴツメットに多く触ってしまうという欠点も、新どうぐパンチグローブによって克服できるように。ただし特性のふかしのこぶしの対象から外れてしまうことに注意。
テラスタルに加え、さらに今作ではあろうことかつるぎのまいを会得したため、積みエースとしての活躍も任せられるようになった。
今作のランクマ環境において、格闘タイプはほぼこいつに役目を奪われたと言っても過言ではないだろう。
片割れのいちげきのかたも当然強烈であり、こちらはタスキを持って総大将さながらの後詰めを務める事が多い。
細かい点として、手持ちやボックス等で表示されるアイコンでは型を構えておらず
そのため選出画面でどちらなのか判別がつかない。ずるい。
パオジアンに並ぶパルデア準伝説「四災」が一角。
特性のわざわいのうつわと持ち前の防御、更にその耐性も相まってシンプルに耐久が強力すぎる。
タイプ一致で弱点を突かれたとしても、高威力技に火力上昇アイテムを添えるような渾身の一撃でなければ耐える。数値が伴ってなければ二耐えする。タイプ相性をご存知でない。
加えて使わない特攻と振り切る勢いで低い素早さは攻撃の高さに回されているので純粋な重戦車となる。特にハバタクカミが苦手とする物理技の補完として優秀。ステルスロックなどの補助技も覚えるため、同じじめんタイプで似たような役割のカバルドンから少なからず仕事を奪っているが、あちらが天候操作と起点作りにより相手にサイクル回しを促すのに対し、こちらは攻撃技を多く覚えるので、そこはパーティと相談。
ただし、元の耐久力にあぐらをかいて攻撃に回すと意外と脆くなる点や、弱点をついてくるオーガポンやアシレーヌ、強力な地面タイプであるグライオンやガチグマなどの参戦により徐々に落としていく。
準メンバー
こおり、みずという攻撃面で補完が効いた組み合わせと種族値136の素早さを誇る。特攻も高いので、全体的にじめんタイプやドラゴンタイプに強く出られる。一方で耐久の低さ、特に特防のなさが足を引っ張っている。
DLC碧の仮面より登場したガチグマの特別個体。物理攻撃と特殊耐久が大幅に下がったが、跳ね上がった特攻と依然として高い物理防御、威力が高く通りが良い専用技ブラッドムーンを持つ。その高いスペックの代わりに実質かえんだまがなければ上手く戦えない通常種に比べ、こちらはそれに持ち物のバリエーションが加わるような形で採用率を伸ばした。とはいえこちらもこちらでやはり特防の低さがネックなのかチョッキがメインとなっており、補助技を吟味した開拓には時間がかかっている模様。
こちらもDLCで登場した準伝説ポケモン。シンプルな高速物理アタッカー。
そのままでも高い素早さにまけんきを乗せられるが、攻撃面での相性補完と弱点の打ち消し合いに優れる炎・草タイプとなり、かたやぶりやテラスタルした時に特性が変化し攻撃が上がるという組み合わせの良さからかまどのめん持ちが多い。
この高火力から放たれる炎タイプとなったツタこんぼうは強力無比で後受けを許さない。つるぎのまいなど通された日には何も残らないだろう。
特性のせいでもらいびも機能しないため、「とくせいガード」を持ったヒードランが現れだす始末。
やどりぎのタネやウッドホーンも覚えるため、ほのおタイプの攻撃性能の高さとくさタイプの補助技や回復力の良いとこ取りをしているわけである。更にはこいつの強さに更にブーストをかけるべくゴリランダーが増えた。
特性ががんじょうになって対面性能が高く、ツタこんぼうが命中安定のストーンエッジと化すいしずえのめんも人気である。
いどのめんはシングルバトルでは少ないが、草・水の耐性とちょすいをこのゆびとまれで活かせるダブルバトルにおいて活躍している。
テラスタル枠をこちらに回しがちになってしまうことが欠点・・・・・ど思いきや、以上のようにテラスタルしなくても十分動ける型も少なくないため、今後の活躍は計り知れない。
災厄ポケモンの一角。わざわいのたまxC特化xほのおテラスタルのだいもんじでハピナスを持っていけるほどの火力を誇り、パオジアンやオーガポン、サーフゴーで止まらない。ただし、HPが低く耐久が不安で、物理面は話にならない。素早さが微妙な点や一致技以外の特殊技に乏しいことも課題点。それにしても、チオンジェンは泣いていい(一応十分強力なポケモンではある)。
藍の円盤でジュラルドンが進化した。特防こそ低いが、それ以外の水準は高く、優秀な耐性と特性のがんじょうやじきゅうりょくがいい感じに噛み合う。専用技から雨パに入れると強いが、もちろん普通に使っても技範囲が広いので十分やっていける。低い特防もがんじょうによるタスキ効果とのシナジーがある点は少しパルシェンに似ている。
7、8世代は不調が続いたが、今世代でハバタクカミやパオジアンに一致で弱点を先制で叩けるため復権。オーガポンの草技やアカツキガチグマのノーマル技も抑えられる。はたきおとす、テクニシャンとの相性が良いむしくいや、ウーラオスやオーガポンに強く出れるダブルウィングの再習得も追い風に。
安定した対戦の王者。一時期は耐久面からディンルーに抜かれたこともあったが、そのディンルーの弱点が露呈すると同時にまた10位以内を行き来するように。
余談
2016年のGSダブルを象徴するゲンシグラードン、ゼルネアス、メガガルーラ、ドーブル、ファイアロー、メガボーマンダの並びも所謂結論パーティという意味合いでBIG6と呼ばれていた事がある。
関連タグ
ズキュントス…前作におけるドリュウズ・ミミッキュ・カビゴン・ドラパルト・トゲキッスの5匹を合わせた言葉である。ただしこちらはすぐに崩れた。